2013年10月31日木曜日

高橋刃物製作所の紹介ブログでわらしべ長者に・・・・

おれら調理人というか職人は、味を教わって後に伝える・・・自分の味では無くて・・・

その味にするのに技術と秘密があったりします。レシピは頭の中に、文章として残しても

その時代時代で材料の質が変わってくるから季節季節でも変わるのですよ・・・

それを同じにするには経験と技術。外気温、火の温度、水の違い・・・・

なので目黒君には、今食べた味で憶えろって・・・・偉そうですがそれしか伝える事が

できません・・・

高橋の工場に行って無言で見つめる・・・判るわけ無いのですが・・・後になって

あ~あれか?なんてね。

閉店後、高橋の包丁の苦情を聞くところが無いとな?なんて考えでズルズルと一年

売る包丁も無いのにね・・・宣伝も無いだろうに・・・苦情でも聞くか?ですが・・・

閉店まじかになってブログのビュー数が一ヶ月で1万ですから・・・マニア多いんだな?

それから毎月大分数が減ってもコアな人?が残り・・・笑

今月など記録更新・・・おかげさまで来月またGoogleからお金が振り込まれます!

これは、また何処かへ行って来いってこと?笑

親父さんに鉄の話を毎回聞いていて・・・マツダの新しいディーゼルやボディーに超張鋼鉄

を使い軽く強いボディーになった・・・とコマーシャルでみんなが反対したマツダの株を

初めて買って・・・株を買ったら一度乗ってみないと~って乗って・・・ボディーの剛性で

鉄って面白い・・・なんて・・・一年後には3倍の値段が・・・

震災のときも、丁度モーニングを安くやって少しは稼ごうか?ってことで冷凍のパンや

お金があるときに少しは買いだめと80kgの米、3月前にはガソリン値上げといわれ

3台の車に全部満タンにして、給油缶に90L・・・そして震災

スーパーに米やパンが売り切れ、停電でガソリンも買えず・・・関東は大騒ぎ・・・

お客さんの保育園の先生とか看護婦さんたちは開いてる時間に燃料も入れられない

バスが動く前に仕事へ行く・・・まぁ~困ってる人に内緒でガソリンもパンも米も

ただで分けたんですよ・・・そのお礼にと三時間並んで買ったパンを貰い、

高橋も困ってるだろうと米を積んで行ったら・・・まだ米びつに少し残ってるから

大丈夫・・・そう言うから焼きたてのパンを・・・よく手に入れたな?と感謝されて・・・

それから急激に気に入られ、あいつはこんなときなのに瑕かってくれた・・・なんて?

まぁ~店も暇だし、パンも米も売るほど有るし・・・少し余っていただけなんですがね・・・

そんなことで暇だから高橋に暇さえあれば遊びに・・・あまりにも客が来ないと

親や友人にあげても良いやぐらいで包丁が増えて・・・

暇な親父さんが古代鉄でとても時間の掛かる包丁を造ってくれて使いな・・・って

料理好きな友達の奥さんにも包丁をプレゼントしたら気に入って・・・

一ヶ月後に10%引きが始まるからクレソンの名前を言ってくれたら今月から

引くからと4男サンに・・・それでその奥さんが宣伝してくれて10数本・・・・

でもね・・その後、20%引き、30%引き・・・最後には残り物60%引き・・・・

損した~なんて言われ・・・包丁砥ぎは俺がただでやるからさ~って・・・

やって喜ばれ・・・遠くから客になってくれて・・・笑・・・わらしべ長者へ

最大手の食品会社の会長もくるように・・・

そんな今日この頃でして・・・・

午後に宅急便が・・・・
送るよ~ってメールが有ったので判っていましたが・・・デカイ

天然砥石もかよ・・・・

開けてみれば・・・・・でっかい錆びる・・・重い・・・笑

それと多分?富士鳩の砥石? 此処のは鉛筆で天然砥石で説明されてる・・・

だから富士鳩かな?・・・これだって今では2万から三万円?砥石が厚いから高いんだよね

貴重だから・・・

嬉しさのあまり、ブログに出してしまいます・・・秘密にしようと考えていたし、呉服屋が

うるさそうだし・・・

実はね、光友包丁の詐欺にあったKAZUさんから・・・・あまりにかわいそうだし・・・

愛情ある料理を作るフレンチコック・・・メールから思いが綴られていて・・・・

一晩考えたんだけど・・・気になって・・・・会った事もないのに・・・

60%引きで最後に買った包丁を黙って贈ったのよ・・・・騙されて損した人からこれが・・・

そうしたら贈られてきた~!これで励め~って贈っただけなのにね・・・・

倍返し・・・・KAZUさん・・・貴方ね~だから騙されるんだよ・・・・笑

この包丁も天然砥石も将来、店を出す時にと購入した貴重な思いいれの品・・・・

いいのかな?こんなの貰ってさ・・・・・大事に使わせてもらうよ!????

それか?店を出すまで磨いて光らせておくか?


わらしべ長者の話でした。

高橋刃物の親父さんは面白い・・・

牛刀で一世を風靡したマサカネから独立して・・・・

和包丁に手を出す時に、堺の名人と東京の名人の二人の包丁を手に入れて・・・

東京の名人には、10年年季奉公しろって言われて、10年もやってられるかい!

こっちは牛刀で何十年もやってるんだ~って言い放ち・・・数年後に刃物展覧会で

高橋のブースでその名人が来て2~3年でよく出来たな~って驚いていたって話・・・

聞いては居たけど、その場に居たわけでは無いのでブログネタにしてなかったけど?

堺の名人の刃紋は優雅に見ていてぞくっとするが心が静まるようね?

東京の名人の本焼きは、土盛りが直線で模様がない・・・これはより硬そうで

ぞくっとする・・・この二つ・・・

東西の名人の包丁を見て、多分?大阪は斬れるが曲がる、関東は斬れるが折れる?

そんなことを言う評論家が居るのかも?

この東西の名人の包丁・・・・二本とも高橋に有って見せてくれて・・・やるよって言われたけど

和食じゃ~ないし・・要らない・・・って・・・

それでも、東京の名人が造った柳刃は誰かにあげて・・・何処に有るのか?

堺の名人の包丁は・・・お客さんに見せるために店に適当に置いてあったので

汚かった・・・だから残っていたのかも?包丁に名前が無いしね・・・

刀鍛冶が造ったので名が柄の中の部分に有るみたいです・・・・やっと理由が判った!

堺さんありがとう~今まで誰の作かわからず自分で砥いでみたら・・・惚れ惚れ・・・

すげ~なこれ?なんて不謹慎な事を言ってました・・・・磨いて親父さんに見せたら

やっぱり凄いな~この包丁は!って・・・でもね・・・使わないから店の棚に適当に

乗せてるので・・・落ちて割れたら大変だ~・・・大事にしますね!

                沖芝正國作本焼き蛸引き360cm

 ん~ん? やっぱり・・・わらしべ長者なのかも?

 高橋に包丁マニア・・・結構来ていて、みんな見てるはずなのに・・・

 誰も欲しがらなかったというか?非売品で親父さんがマニアに関西と関東の違いを

 説明するのに使っていて・・・みんなが触ったりしていて錆も少し・・・油も鞘に入れて

 いたので僅かに・・・だった。黒く少し変色していたし・・・

 高橋の柳などの本焼き・・・ここから来ていたんだ・・・って話には聞いていたけど・・・

 関西の土盛り、関東の直線的な土盛り・・・そして古代の刀で土盛りをしないで

 出来てる刀などを観て・・・なら粘土をつけずに出来るだろうと考えて無理な粘土なしで

 本焼きに・・・・ひょっとすると?親父さんは俺が考えている以上に凄い人なのかも?

 

勝手にシメサバ対決

近所に京都のなにか凄い所から嫁に来て・・・

俺の知らない凄い物を持って来てくれます・・・・・家に帰ったら〆鯖が・・・

鯖は関鯖を・・・・関鯖ぐらいでは驚きませんが・・・ん?ん?・・・・・・旨い・・・・

あ!お酢だ・・・・お酢が・・・・初めてだよこのお酢?

京都で一年に一度しか売らないお酢ですべて予約のみ・・・・

酢に味があるというか?・・・やられた~!

ほんと・・・京都の職人がこんなのを使えるのだからね・・・・・

京都の職人は良いね・・・本物が揃ってれば不味い訳無し・・・

でもさ~こんなお酢使っていたらあの値段になるよね・・・

2013年10月30日水曜日

包丁の手入れ

洋食屋なので、包丁はそれ程多くは必要が無い・・・

ですが、一般の人でも魚を降ろしたり刺身を作ったり、大根で桂向きしたり・・・

日本の料理人なのですからそれくらい出来た方が良い・・・

和包丁の使用頻度は少ない・・・それでも置いておくだけでも曇ってくる・・・

下手をすると錆が・・・特殊鋼でもD15などは錆び難いけど錆びます・・・

休みの日以外、点検をするときがないのでゆっくり点検&手入れ

もう本屋では、年賀状の本が売ってる・・・今年も後僅か?

光友以外の包丁は、貰い物・・・高橋の牛刀は反りがきつくキャベツの千切りを

するのには不向き・・・きゃべつを長く切れないから・・・切るにはコツが要ります・・・

目黒君には、堺から送られてきた年代物の光友牛刀ですが反りのきつくないのが

有ったのでプレゼント・・・自分の牛刀と交互に使いながら材質と形の違いから

切り方と研ぎ方の勉強になる・・・

まだ柄もついていない秘蔵?の包丁も有るのですが進行しませんね・・・


これだけの包丁があるので一日仕事・・・

途中で砥石の平面を出したりするので時間が掛かります・・・・

静かな曲を流しながらか・・・無音の中で・・・無音といっても冷蔵庫のファンの音も

有るので無音ではありませんが・・・水の流す音と砥石の音・・・

すぐに数時間が経ちます・・・一本一本に思い出がありまして・・・

給料なんてスズメの涙の時代から、震災の後、注文が無いのに修理は来るので

一日中コークスはついているので古鉄の話から江戸時代の蔵を壊した時に

出てきた鉄からおろし金製法で一週間以上掛かって鉄板にしてそれを何回も

折り重ね不純物を出しながら造ってくれた柳の墨流れ・・・

閉店が決まり、整理していたら出てきたD15の後は焼き入れをするだけの包丁が

10数本・・・高すぎて売れないからスクラップだな・なんていうので売れなければ

全部買うから仕上げてよ~と頼み造ったやつとか・・・

親父さんが、和包丁に手を出す前に堺の名人に造ってもらった蛸引き・・・

注文の間違いから造りないしで、廃棄するはずだけど勿体無いから家族で使うはず

だった和包丁・・・刃物屋の名前が刻まれてるので高橋では売れないのでね・・・

そして最後の最後にD15の鋼板が出てきて・・・最後だからと本焼きにした

超極上柳・・・本焼きだと2文字・・・超だと一文字で刻むのが楽だからとの理由で

超極上って刻まれた工場最後の包丁・・・なので綺麗にする・・・
呉服屋に狙われてますが・・・あげません!笑

2013年10月29日火曜日

ルバーブってなんだ?

昔から世話になっていて色々物知りな人がルバームなんていうふきの茎?見たいな?

長野県の野尻湖を避暑に訪れてきた宣教師によって持ち込まれた食材です
http://www.iijan.or.jp/oishii/2009/06/post_1072.php


全国を旅をして、へんなものを探してくる・・・前にはこれ食べてみな?

メンマのような?メンマより食感が良くてこれ美味しいぞ?ってのがのちに

知れ渡ってきた山くらげ・・・メンマを煮るように味をつけて・・・これがメンマより?

俺がラーメン屋ならこれやるな・・・少し乾燥した状態のを見せてもらいましたが

これなに?って見えます。最近では青いまま山菜とか普通に売っていますが・・・

知らない物が売ってると聞いてみる・・・そんな人物でいろんな事にくわしい・・・

尊敬のできる人です。

さて、ルバーム・・・これも何処で知ったか?わざわざこの時期に長野まで

買いにですから頭が下がります・・・食材と出来上がりのサンプルとして

ルバームのジャムまで・・・
繊維質が多くてビタミンCやカリウム、カルシウム・・・まぁ

きっとお通じに良さそうな・・・・




小さく切ってグラニュ-トウいれてしばし置いて
火に掛けるだけ・・・レモン2個を絞り煮詰める・・・

でも・・・サンプルのジャムの方が赤いって言うか?甘味噌の色?

俺の出来上がりはカレーの色? なんでだ?
美味しいのだけど何かイガミが残るぞ・・・・・・・・まぁ今度また挑戦!

そうだ!最近偽装料理で大騒ぎ・・・

前に書いたけど、予算の少ない宴会に中華の材料を使ってるって書きました。

海老マヨの材料なんてほんとに安い・・・なので海老マヨって言ってる・・・

偽装ではないよね?笑・・・芝エビ?と聞かれると、いやバナベイエビ!芝エビだったら

あと2000円出して~って言うよ!笑・・・正直に言えよですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中華街で休日は麺類は造りません・・・なんて店は正直かも?だって中華はスープで料理

作るものが多くて、麺類ばかりでは数を造れません・・・麺類出す店は途中で味の素とか

ガラスープなどで増量します・・・なので休日の中華街はマズイってな店が・・・      

どちらも食べて美味しい・・・?デモね?食べた後にのどが渇く?これは科学調味料の

使いすぎ・・・・日本人は味の素好きだな?って本気でいう料理人もいます?      

そんなに使いたいなら、若干の砂糖を使うと同じ味の効果があります・・・入れ過ぎは  

甘くなるからダメですがね・・・寿司屋さんはシャリの甘さを引き立てるのに砂糖では   

無くて少量の塩で味を良くする効果に使うのだと思います・・・関西の寿司は砂糖かみりん

で・・・江戸前は砂糖など使いませんよね?おにぎりに塩、これでお米が上手く感じる   

これを使います。小豆は最後に塩で調節・・・これも似たような効果を出すようです。    

甘いものは塩で、塩味は甘みで・・・だから洋食なんかTVで最後に塩、こしょうで味を

調えてなんて半分嘘・・・元の味を引き出せないからだろ・・・なんて生意気な考えで   

観てしまいます?この辺は裏技・・・裏技なんて偽者作りの技・・・正直な技で勝負しないとね

光友愛好一門な西方面の方へ

高橋の包丁が手に入らない・・・これはそろそろ一年ですから仕方ない

ですがね、良い包丁はあります。

俺は、光友ばかりなので・・・他をあまり知らない・・・井戸の中の蛙?

http://www.b-mall.ne.jp/CompanyDetail-GQbqCQcrIZft.aspx

此処の先代は、横浜の名もない高橋の包丁を見て仕入れを始めてくれた人の店

包丁の堺では、よそ者の鍛冶屋なんて・・・な感じなのが長年の鍛冶屋仕事で

目利きが出来る・・・名前では無く包丁を見て決める・・・

そんな包丁専門なので、きっと俺の知らない良い包丁を知ってるはず・・・

高橋最後のD15の本焼き柳も一本(非売品)も極上も行ってるので

きっと探してくれるはず・・・わがまま言って困らせてやってください・・・・笑

数多い堺の刃物から全国の鍛冶屋まで・・・・

高橋の包丁が手に入らないので何処か他に匹敵する以上の包丁をお勧めください・・・

とかね? 申し訳ありませんが、俺には長く使わないとわからない性分なもので

包丁を一目で決める目利きが判らない・・・親父さんは包丁の色を見ろとか

同じ包丁を並べて一番良いのは刃の光で判る・・・俺にはわからないですよ・・・

量産品との違いぐらいは砥いで判りますけどね・・・見た目で判るほど簡単ではない

実際に鍛冶屋仕事をしていたり、長年問屋で働いていたり・・・・

あの白鷹サンも鍛冶屋のせがれ・・・そのせいで木屋の包丁の仕入れ担当だったくらい

ですから・・・その後、家業を継いで鍛冶屋に戻った訳ですけどね

なので・・・俺に聞くな・・・・判るわけ無し・・・

クレソンに聞いたよ~自分に合った包丁探してよって・・・電話して・・・堺に!

それで俺に情報いれて・・・

実はね、牛刀とかの砥ぎは判りますが・・・和包丁解からない時に聞いたのですよ!

実際には会った事も無いのに、メールとか電話で・・・

では西方面の方はこちらへ・・・・って了解も取ってませんが・・・多分大丈夫!

追伸、今年の少し早いクリスマスプレゼント抽選で送りました。

届いたら励め!

光友包丁一門


去年の11月で閉店した高橋刃物製作所ですが・・・光友指名買いで最後は本当に

在庫ゼロに・・・業者からも残り全部買いますとか有ったらしいし、最後の半年で

大量の注文が入っていましたから、何処かに有ると思うのですが?

ほんとの最後には左効きの牛刀まで削りなおしてでも欲しいって人まで・・・

高橋で通販で買った人の数など部外者ですから知らないけれど?

何故か?この一が月のページビューがこれまでの最高が去年の閉店前・・・なのですが?

今月と言うか?この一ヶ月で13000ビュー?一日多いときで600ですから・・・

常連と言うかコメントを入れてくれる人とかメールとかで一日10件ぐらい・・・

呉服屋のように暇だと一日数回も覗く人がいるので300人から400人ぐらいなんでしょうが?

判ってる限りで、南の島から北の大地の霧多布?

学生さんや会社員やプロの料理人まで・・・外国もアメリカの産婦人科のドクターや

ロシアの料理人、親愛なるお隣の台湾・・・

日本以外でのランキング、合衆国、スイス、台湾、ロシア、ドイツ、インド、フランス、

イタリア、中国、オーストラリア、ウクライナ・・・の順です。

これが日本の数の10パーセントぐらいなのですがね・・・

光友の包丁を持ってる人もかなりの数が・・・光友包丁一門のみなさん

一人で何本も買ってる人も居るわけで、60数年の歴史の中で包丁の数は?

そう考えると面白い・・・

高橋でも英語とかで買えるのか?質問が来てびっくりしていたわけですが

高橋の方でどうやったら外国へ送れるんだとか聞いてきたり・・・

ネットの世界は凄いですね・・・

高橋繋がりで、初めてうちのレストランへ来たのが誰だったのか?

目黒君ももう一年も毎週来ていたり・・・自分の生活もずいぶんと変わりました。

夏休みの宿題の作文も読書感想文も書いたことなく来たのに・・・・・

こんなブログを一日数百人が見てると思うとびっくりですよ・・・・

ほとんどが親父さんに聞いたことを書いてるだけ・・・仕事を離れると話が

ぼけてると言うか60数年前からの話なんで、ブログに書いたのちに書き直し

訂正も沢山・・・笑

ブログの収益で全国の光友一門に会いに行くガソリン代も賄えたり・・・

面白いでしょ?・・・・俺のところにも来てくれよ~とか・・・

行きますよ~時間を作って・・・・ではみなさんおやすみなさい・・・・

頑固な金属技術者と頑固な鍛冶屋が揃って初めてみなさんが使ってる包丁が出来たのです。

定年退職後と閉店後の久しぶりの再会は・・・夜中まで楽しそうに話が尽きず・・・

二人の家族はこの写真を見て、この二人が楽しそうな顔を見るのは久しぶりなのでは?

また二人が再開できるように、俺は頑張るから長生きしてくれよ~!

2013年10月27日日曜日

包丁技術

自分の包丁裁きなんてとても自慢できるものではありません・・・

他所の店の若い衆でも巧いね~って思えるやつもいる

飲食業で、包丁を使う仕事が減ってるのも事実・・・高級店は別ですが・・・

高級店でも嘘、偽りな商品も多いのでなんだかな?と思ってしまう

毎日ですね・・・NEWSでもそんな話題が・・・希望を持って入った店で

偽装?我慢して仕事をしてる職人を何人も知っています・・・・

生きていくためにはそこそこの給料が欲しいもの・・・

ちゃんとした店で修行を出来るやつは、運が良いくらい・・・

なのでうちの若い衆ではないけれど、なるべく本当の仕事を目黒君には

教えてるつもりです・・・

ユーチューブに出してある動画を見直してみると

やつは、俺の仕事をちゃんと見てるんだな?と思えるわけです・・・

なのでよけいこちらもちゃんとしなければ・・・そう思って?
最近のやつの仕事・・・



動きまで真似をしてる・・・・ちゃんと観てる訳ですね・・・・

動画より実際の仕事をみると巧くなりやがったな~?なんて・・・

親切丁寧に教えるのは、最初だけ・・・怪我をしないようにだけ・・・

自分も、親方の動きをコピーしてるみたいなもんでして

昔は、歩き方の動きからフライパンの使い方から話し方、飯を食うときの場面まで

そっくりに観ていたので、親方がいないときに弟子同士でモノマネをすると

大爆笑!人の癖を憶えるのが上手かったと兄弟子に褒められたもんです・・・

特に悪い癖をね・・・笑

修行時代は、毎日叱られて、毎日辞めようか考えながら月日が経って・・・

自分の店が出来てから少し経ってからぶらり来て、後ろから見られる・・・

生きたこごちがしないのですが、暫く観ていて兄弟子にあいつはちゃんと

仕事を見ていたんだな~って言ったそうです・・・

まぁ最初で最後のお褒めだったと思います・・・

その親方は二人目の親方で、仕事以外は褒められた人生では無い人で・・・

ですが、料理の仕事では速いし、何百人の料理も少ない人数でやってしまう・・・



ネット詐欺

とうとうそんな事件が出ました・・・

高橋刃物製作所の包丁も探せば出てくると思うのですが?

極上は元々の金属が高いのでそれほど流通してなかった・・・

問屋も刃物屋も売れるか判らない物が仕入れが高ければ買ってくれないからね・・・

光、43光でもプロが使用しても普通の物より長持ちするので問題ないくらい

元が取れる以上の包丁だと思います。

なので本来は、極上などと名前を付けず、D15仕様とかで・・・それではよけい売れないかも?

なのですがね?

高橋の店頭でも高価過ぎて、毎日売れる商品でも無かったし数が少ない・・・

そうなると、こんな事件も出てくるのでしょうか?

刃物は、自分の目でしっかり見て決める・・・こんなブログやメーカーの宣伝で

そうなんだと思わずにね・・・

呉服屋の友達も呉服屋の包丁を試してみて欲しくなり必死で探してるようですが・・・・

光と極上・・・ほとんど同じ工程で作っていて違いが判るのは難しいですよ・・・

包丁のバリ

包丁砥ぎに目覚めた一般の人も料理人は自分で包丁を砥いでいると思います。

みんな頑張って砥いできれいな包丁を見せてくれます・・・・

意外とバリが残っている? このバリ・・・高橋の親父さんに教わったのは

みなさんは包丁の腹から刃に指をスライドさせて確認してるが、刃に直角に下げる感じ・・・

机を拭き流すのではなく、机の角の丸みを触る感じって言ったら判るでしょうか?

そうすると微かに引っ掛かりがあればそれがバリ・・・荒砥で研ぐと水平でもバリを

感じると思います・・・仕上げ砥石で仕上げていくと水平に触ってもバリを感じなくなるので

それで出来上がりだと思う人も結構見かけます・・・結構頑張ってよく砥いであるのですが

刃を撫でるように試してみてください・・・微かにバリが判ると思います・・・

このバリは、堺さんからのコメントのようにコルクなどでやると良いと思います。

高橋の親父さんたちは、最後に包丁を立てて砥石を切るような?縦に引いて

このバリを取ってましたが、極細い糸引き刃になるようです・・・説明が難しいので

まぁ・・・コルクなどで試してください・・・



さて・・・うっちゃりさんがご来店・・・・福岡から・・・・まぁ~小さい刃物を使う職業な人?

時間が無くて少しの時間しか話をすることが出来ませんでしたが・・・・

またこっちの方へ来たときは宜しくお願いします。

昨日は台風直撃の予定で・・・一つだけ予約が有ってよかった~なんて思って

いたのですが・・・こんな天気なら当日予約も大丈夫だろうと・・・追加の予約のお客様が

団体で3組・・・時間をずらしてもらいながら大忙し・・・最後は車仲間が来て夜明けまで・・・

寝たのは朝の7時・・・・午前中にうちゃりさんが来るので10時には準備完了!

うっちゃりさんが、福の神なのか?日曜日なのに満席に・・・・いろいろ材料が品切れに・・・

・・・・・これからまた仕込みの時間になります・・・・目黒君来ないかな?なんて思ってしまうほど

材料が・・・泣き・・・笑

さて・・・働かなくちゃ・・・

2013年10月26日土曜日

包丁の鏡面仕上げ

高橋刃物製作所の閉店が話が出てからブログで広めてきましたが

包丁自体の力は有る・・・ですが画像に出すととても高級刃物に見えない・・・

これでは、みなさん欲しがらないでしょう?使って数年経過するとこれ良いぞ!

この間と堺の刃物屋さんのコメントで40年前に買って・・・やっと使い終わって

また同じ包丁を指名買い・・・・こんな包丁を造っているから高橋刃物は売れない・・・

と言うか?一度買えば一生物になってしまえば次が無い・・・笑

愛知の技術者がそんな包丁を造ったら儲からないよ?って話もブログで書きましたが

プロが三年から五年、一般の人でも十年以下で使えなくなるようでは数が出ない・・・

そんな包丁ですから二倍、三倍の値段で売らなければ商売として成り立たない・・・・

跡継ぎも儲かるから後を継ぐ・・・そうではないでしょうか?

そんな包丁を欲しがるように見せるには・・・・?

高橋で15年使ってるペティーを親父さんたちは「あんまり仕事してないな?」だって・・・笑

それでペティーをもって見せに行った「こんなにきれいに使ってる包丁見たこと無い・・・」

その包丁を他のお客さんが見て「これはどの包丁?私も欲しい・・・」

そのときのペティーナイフは砥石だけで15年ですからヘアーラインも消えて

鏡面状態になっていました・・・・これだ!・・・包丁は切れて当然・・・ですがきれいな包丁は

みんな欲しがる・・・

それで始まったのが新品を鏡面にして売る・・・高橋の店で数本持ってきては

仕事の後に、耐水ペーパーの80番ぐらいからゴシゴシと・・・仕事の後に夜中にやってるので

早くて3日・・・一週間も掛かるのは普通・・・

これを店頭で一万も高く出すとすぐに売れてしまう・・・同じ包丁ですよ・・・

大きな研磨機や大きなバフでやると結構熱を持つので・・・なまるとダメ!

耐水ペーパーと最後は小さなバフで・・・バフも場所を変えながら触って熱くて触れない

そんな温度になってはダメ・・・・

どうしても自由鍛造ですし、曲がり調節で叩くし・・・削りだしで傷が・・・

これをヘアーラインで目立たなくしてる・・・なのでヘアーラインを消すと・・・・

必ず?数本の傷が・・・これを何処まで消して磨くか・・・・

削りすぎるとな?とも思うし?きれいにしたほうが良いのかも?といろいろ考えながら?

長く使うと消えるし・・・?

実際に極上は何故か傷が多い・・・・自分のもそうなので・・・最近は使い込んで

傷の長さが3cmから1cmになってきて目立たないのですがね・・・

鏡面作業・・・大変です・・・時間も根気も必要ですよ!

使いながらだんだんきれいにして行くほうが本当は良いと思います!

鏡面は砥ぎの二の次・・・

刃を付けるとその部分が鏡面になる・・・シャプトンの5000番でもきれいな

色になります・・・ですが包丁の面や和包丁の裏など砥石に当たらない部分は

やっぱり耐水ペーパーで磨いてバフをかけるしかない?

これをするといつでも新品以上の輝きに・・・

リューターって一万円ぐらいで買えます・・・包丁一本とか二本なら買うことも必要では

有りませんが・・・数本になると手では時間が・・・・高速で軽く当てるだけできれいになるのが

見てて判るほどなので・・・重宝してます。

こればっかりは、日本製の一万ならアメリカ製の一万円の方が耐久性があるようです!

日本のは安全性の問題で安全装置というか?トルクが無い・・・長い時間に耐えられない?

そんな気がします・・・? こんな道具ですが・・・包丁以外にもスプーンとかホークなど

キッチンの道具も磨くことが出来るので便利ですよ・・・

刃物砥ぎ屋

刃物が好きで、刃物砥ぎが好きで・・・これで食べていければ良いぐらいでないと・・・

包丁一本砥いで1500円とか・・・それも手砥ぎで

大体が料理人とかプロは自分で砥ぐので、来るのは一般の人・・・それも刃はガタガタ

錆だらけ・・・丁寧に錆落としまでして・・・持って来るのは良い包丁なんてほとんど無い

ほんと、頭が下がります・・・

高橋のヤスキ鋼本焼き牛刀なんて、本焼きと刻印が入ってるからきっと高価だろうと

オークションで買って・・・あのね?????と思うんですよ・・・・

確かに全鋼の焼入れは水で冷却してるので、親父さんは本焼きと入れていましたが・・・

間違いではないけど・・・高橋のヤスキハガネって日立の白紙2号です・・・青紙は親父さんが

錆が出ると錆の色が嫌だとかで白2号のみ・・・元々が牛刀などステンレスが出来上がるまで

修行時代の正金の時代から、ハガネをコークスで火造りして浸炭させ、焼き入れは水・・・

なので牛刀で本焼き(部類分けで)は当たり前の作業・・・この本焼き?

分け方は、全鋼で焼入れを水・・・これで本焼きです。簡単に言うとね・・・

失敗も多いので、菜種油で昔は?なので油でも本焼きって?おかしな?分け方も?

油で冷却した方がいい結果が出るのもあるのだとか? 親父さんは匂いと汚れが

嫌と言う理由で水でやってる方が多かったと思います。

大体が霞の包丁って、水で冷却してるでしょ? 小さい加治屋さんはね・・・

なので本焼きの高価な包丁より、霞の包丁の方が刃が硬くて斬れるってのが

よくあるんですね・・・笑 

ハガネが同じで硬くしても地鉄でカバーしてくれるので刃が硬いって理屈も有るそうな?

そんな訳で、牛刀に土盛りの刃紋が無いから本焼きで無いというのもおかしな話。

堺の土盛りは、きれいな盛り方で模様のよう・・・関東の本焼きは上だけ一文字のように

土を盛る・・・これは硬い刃が必要なので全部が硬いと衝撃に弱いので、焼きの入り方を

調節して焼きの入りにくい部分を造るための作業

牛刀は刺身包丁まで硬くする必要が無いので、いつの間にか粘土を塗らなくても

これでOK・・・ってな具合になったみたいですよ?

戦後、正金が有名になったのも・・・鉄の無い時代に、社長が戦争で壊れた鉄道のレールや

アメリカ軍の戦車や武器のスクラップを手に入れたからだとか?

レール・・・少ないながらも炭素が入ってるので炭素鋼・・・それも横浜なんて所は

鉄道の歴史が古いだけあって明治時代のイギリスの鋼材だったり・・・・

アメリカの戦車などは、防御の為に鋼鉄を使っていたのでそれは良い鉄・・・

東京タワーの鉄は、敗戦国の日本に良い鉄が無かったからアメリカの戦車のスクラップの

鋼鉄で作ったから・・・今でも丈夫?なんでしょうか?

それで一躍有名に・・・ですがこの正金?後半は自前の包丁なし・・・・名前だけで作られて

いたのは岐阜?だからね・・・・正金だからって・・・良いわけない?

そんな包丁なのに・・・後期のやつね・・・砥ぎ屋に出しても切れないとか・・・

それゃぁ~無理な話・・・

一般の家庭の包丁で三千円や五千円で買った包丁で砥いでもらって五千円なんて言ったら

新品買うもんね?安くやってあげるには砥石だって天然砥石の高価なのでは無理・・・

包丁に欠けがあれば治す・・・大きければ機械か金剛とか・・それが終われば中砥ぎ・・・

仕上げ・・・いったい全体幾ら稼げるのさ? ほとんどプライドで手砥ぎ・・・

昔は、安い包丁など無いから砥いで使う・・・今では100均で買う人も大勢居る日本・・・

大体安くやるところは刃先だけ・・・それはそうだ!・・・当たり前!

アルバイトでも自給900円は貰える時代だぜ・・・持ってくる包丁も100均のような

包丁だもの・・・・いろんな包丁が来れば砥石も数が増える・・・大変だ・・・

勧めて光などを買った人には、高橋が無くなったので砥いであげます・・・

きれいに砥いであげても使い方が悪ければ、欠けて持ってくる・・・

どうしたらこうなるのか聞いてみると、斬れるから何でも切って・・・・惨鉄剣ですよ・・・・

そうなると包丁の使い方から教えて・・・・欠けてしまう人には角度を甘くして・・・・

こんなことをしてると、思うのが刃物砥ぎを仕事にしてる人は大変だと思う・・・・

逆にいい包丁だと砥がせて欲しい・・・それもタダで・・・とか?

まぁ・・・人の人生だし・・・高橋の包丁だけで悩んでるおいらには、

大変な仕事だな~と思った訳です。

ランチに来たいろんなスーパーやデパートに回っている刃物砥ぎの職人さんとの話で・・・・

鍛冶屋も砥ぎ屋も大変な時代ですね・・・あ!飲食業でも包丁の無いファミレスなんて

あるんだって? コックも頑張らないと仕事が無くなるぜ・・・・涙

5298さんは、自分の店のお客さんの包丁をサービスで砥いであげるという企画で

頑張るとか?一年前ぐらいから言っていますが・・・・・やってる形跡なし?

今日の砥ぎ屋さんの名刺を渡そうか????



2013年10月24日木曜日

玉ねぎのみじん切り-目黒君

高橋で包丁を買ってから、もう一年だそうです・・・

包丁に躍らせていたのにね・・・一年後・・・・進化しました。

今回もきれいに砥いできたつもり・・・・

後半のキャベツになると切れが悪い・・・砥ぎか? 包丁の使い方か?

一晩で切れなくなるようではだめでしょう・・・・切れない訳ではなくて斬れる感覚なんですがね?

料理人では誰でもそんな記憶が有るもんです・・・砥ぎ終わって切れるんだだけど?

すぐに切れがが落ちそうだとか・・・この感覚は・・・自分の車のエンジンオイル交換の

後の調子が変わる感覚?・・・微妙でしょ? ですがこれも経験・・・

微妙な差に感じるのですが、この刃の付け方で次の一日が変わる・・・

さて・・・目黒君、一年間も毎週来ていて・・・俺の感想?前のビデオより

二の腕が太くなってるような?・・・・包丁捌きより・・・そっちの方に目が?笑

ですが・・・まずまずでしょ? もう少し早く出来るようにならないと実戦で役に立ちません?

といか? 給料上がりません・・・きれいな仕事が出来るようになった後はこんな仕事を

あっという間に終わらせてプロ!




これがちょうど来てから一ヶ月ぐらい?なので一年前ですね?

ゴミの多さが・・・・これが先ほどの仕事の映像では・・・・・






どうでしょうか? 一目で判りますか?

包丁をちゃんと砥いで上手く使う・・・後は正しい姿勢・・・姿勢が悪いと疲れる・・・

それを長くやると体を壊す・・・

包丁砥ぎは奥が深い・・・

料理人でもあまり包丁に興味が無いのか、給料が安いからか?

包丁にあまり興味の無い人も多いのがこの職業に入ってくる若い料理人の感想です・・・

逆に一般の方で、料理が好きで包丁から入ってくる人が多いので宣伝や名前で

包丁を購入してる人が多い・・・

料理人は、ほとんどが親方の持ってる包丁と同じ包丁が欲しくなったりかっこいいな?

そんなところで、先輩に刃物屋を聞いたり、刃物屋の営業が回ってきて売りつけられてるのが

ほとんどではないでしょうか?高価な包丁を何本も購入できるほど給料もらえないし・・・

包丁屋に数回払いで購入ですから・・・

和食なら有次、正本、木屋とか関東ではね・・・良い和包丁はほとんど堺で造られてるのにね?

親方が使ってれば良いもんだぐらい?

中華は、杉本でしょ? 洋食はヘンケルだグローバルだと・・・フレンチ、イタリアンはそんな

ところ・・・本当に気に入って使ってるの・と聞けば・・・以外に斬れるし?なんて答えが?

どんな包丁と比べてるのか?大体そんなもの・・・西洋料理で砥石でしっかり砥いでいるのは

昔のコックだけで・・・包丁砥屋に出す料理長も・・・

料理人で包丁に拘り、砥ぎを極めたいとかは、以外に若い料理人のほうが多いのも

料理番組でいろいろ有ったからそれで、あこがれて料理の道に入って来た人が多いから

店の包丁や先輩の包丁を見てがっかりしてる人も多いと思いますよ・・・

年代で料理の何処を注目してるか?盛り付けなどのデザイン?味?色々です・・・

そんな人達は先輩が包丁を砥がない・・・手入れしない・・・だから45ぐらいまでの

料理人は、砥ぎ方も習わないので苦労してるのです・・・・

今時は、ネットに書いてるし、動画も出てる・・・ですがほとんどは料理をしない

砥ぎ屋?・・・実はね? 包丁を使う料理人のレベルや体の大きさ?力?

包丁の大きさや重さも好みで違う・・・すぐに本焼きを欲しがるのも理解出来ますが?

歳をとって力が無くなり技で包丁を使うようになれば霞より軽い本焼きがいいんですよ・・・

技が無いうちは包丁の重みだけで引いて斬る・・・だから霞の方が斬れる・・とかね?

西洋料理なんて、牛刀とペティーがあればほぼOKですから・・・

フレンチなどは、鶏肉やジビエ料理なんてのも有るので骨透きも必要ですが

昔は出刃でやってましたから、それも店の出刃・・・

俺もペティーと牛刀だけは一生懸命やってきましたが・・・出刃なんて自分の店が出来るまで

研いだこともない・・・出刃なんて叩き斬る斧のようだと思っていましたから・・・・

まぁ・・・高橋に出入りするまではそんな感じでしたよ・・・

和包丁など基本は片刃だからぐらいの知識・・・そんな訳で此処10年は、包丁は増えるし

砥石だけで幾ら買ってるのよ?でして・・・

砥石は荒砥、中砥、仕上げの三種類・・・多分それが普通?

なので・・・まずは中砥、仕上げがあればそれで頑張ると良い・・・

マニアな一般の人のほうが高価な砥石を持っていたりします・・・

高橋の包丁なら使い方が悪くても荒砥まで必要な欠けはまずないでしょう?

なので2種類でOKだと思います。それにシャプトンの12000番の薄い砥石のが

有りますから12000でも意外に安いです・・・

うちの店は、仕上げの5000番シャプトンのエンジ色とクリームの12000番が普段

使っています。少し切れが悪くなるぐらいでやればこの仕上げの二つでOKだと考えて

います。これはうちの店にはほとんが高橋の包丁なので相性で・・・・

他の砥石でも良いのがあるでしょうが?色々増やしてもね・・・間に合ってるうちは・・・

それ以外にもハガネの本焼きや墨流しもあるので天然砥石も増えてきているのですが

相性と言うよりは、刃紋とか墨流しの模様がシャプトンでは消えてしまうからでして

本山合砥とか巣板だとか増えてるだけ・・・もう段々無くなって来ていていつかは

手に入らなくなるのも理由? 天然砥石って良くて9000番並・・・

まぁそれ以上のが必要かといえば魚や野菜を切るにはそれ以下でいい訳でして

日本鋼のハガネの包丁などは天然砥石で砥ぐと刃が丈夫に有ったりするとか?

ハガネの包丁は砥いでるときからうっすら錆がきたりするので面倒・・・・

堺などの砥ぎ屋さんは、錆び止の液体を入れてバスクリーンの色した砥ぎ水を

用意してそこで砥ぐ・・・便利ですが薬品なので調理場では・・・

実はですね・・今でも砥ぎに自信が有るわけではなくて、砥いでは野菜くずを斬ったりして

様子を見ながら・・・そんなもんです。爪に引っ掛けて引っかかりぐらいで見て・・・

途中で引っ掛かりが滑ったり、食い込みすぎたりしたらやり直し・・・

色々書かれていますが、糸引き状態にして仕上げるってのも、極細く・・・バリを

取る感じでつけるときもあれば、僅かですが二段刃ぐらいまでやると便利な包丁も

有るし・・・実は包丁使いの腕と切る物や仕事の量にも関係しますので・・・・

あまり本やネットで書かれていても、貴方の包丁には合わないよとか微妙に違いが

あるわけです・・・色々参考にして自分に合う砥ぎを見つけるのが最初だと思うのです。

本日は定休日・・・ですが杏仁トーフとか



角煮とかお前何屋だよと突っ込まれそうですが

そんな洋食ではないことや帳簿もあり・・・・一日店で仕事をしてました。


杏仁豆腐も微妙な口溶けが必要なので・・・・これが微妙でして・・・何回も作り直しして・・・

冷やして固まらないと結果がわからない?これでこんな時間まで店に・・・・



2013年10月21日月曜日

包丁砥ぎの角度

雨の日曜日でやはりお客さんは少ない日でした・・・

ですが、一日中何か作っていたので仕事が終わったのはいつもより遅い・・・
とんかつソースは出来上がりました。いつもより?良い感じ・・・かな?

こんなのを作っていると、ず~と火の前でかき回してる訳ではないので

リンゴの皮むきをしているときに、43ペティーと極上ペティーの切れ方の違いって

どうなんだったか?両方を使いながら・・・・それほど違いが判るわけでもなく・・・

一度、極上を5000番の仕上げ砥石でやってみた・・・

同じ極上の牛刀では、普通以上のペティーナイフの切れもするんですよ・・・

ですが・ペティーは同じような砥ぎ方でやってみると切れるけど包丁の入りが

重い・・・包丁の重さも刃を使う刃の長さも違うのでやっぱり?ペティーは12000番の

方がすぃ~と入りが良い・・・そんな結果でした。

押し砥ぎ、引き砥ぎ・・・堺の包丁砥ぎの名前で説明するのは難しい

堺氏は、滑らすように刃を付けるのが引き砥ぎ、刃の方向へ少しギュと砥ぐのが

押し砥ぎという感じで良いでしょうか?刃を砥石に食い込む感じ・・・・

どうも文字で説明が難しい・・・

さて・・・

高橋の親父様と俺の包丁砥ぎ対決・・・って前にブログで・・・

押し切りでは俺も勝ち? 引き切りでは親父さんの勝ち!

同じ砥石で同じサイズの包丁で・・・同じに斬れるも感覚と言うか?

抵抗が違うんですよ・・・引いて切ると俺が砥いだものは抵抗が感じられました。

そんな訳で、砥ぐときの角度・・・




包丁と砥石の面の角度ではなくて前後に包丁を動かすときの角度・・・

諸説有りますが・・・押しても引いても同じ感覚で斬れるのが良い・・・俺ら洋食ではね

普通に洋食で引いて切るのはペティーと筋引きぐらいかな?

後は前後に包丁を動かして切るのが普通と言えば普通?

柳とか筋引きなら引くだけ?なら親父さんの研ぎ方でOKです・・・

包丁は角をつけて切れるのではなくて、極細かいノコギリ状の傷を包丁につけて

ノコギリのような状態で切る・・・このノコギリ状態にするのに包丁の角度が

ひょっとすると?この傷のつけ方と方向が・・・・

普通は45度ぐらいと言います・・・・・最近・・・平行に砥いでいます・・・

最後に引き砥ぎな感じで45度か最後の2,3回が結構角度をつけてバリを取ると言うか?


2013年10月20日日曜日

雨が降ってる暇なときに

日曜日・・・朝から大雨・・・こんな時は普段使わない刃物の手入れか店の普段出来ない

所の掃除・・・冷蔵庫の中とか高い所の棚の掃除・・・探せばいっぱい出てきて仕事は

沢山有ります・・・

雨だから三台の車の洗車は出来ず・・・

店の掃除も大体終わったし・・・
冷蔵庫の中を点検すると・・・あれ?とんかつソースが少ないぞ・・・

と言うことで、とんかつソースの仕込みの仕事が見つかりました・・・


このとんかつソース・・・一番最初のマスターが死ぬ前に?・・・入院する前に

最後かもしれないから、一度だけ教えるから憶えなさい!けれど自分の店が出来るまでは

造ってはいけませんよ。 ってなソースです。

横浜で一番有名なとんかつ屋は、この店から引っ張られて行った職人がこのソースで

有名にしました。なので10年奉公して認められると教えて貰えるソースです。

ですが、最後を感じたのか?まだ一年もたっていない自分に教えてくれました。

仕事が終わってから数時間・・・・じっと仕事を見て・・・分量ではなく味で憶えなさい。

煮えてるときの味、匂い、色、・・・そして冷えたときの味・・・・たった一度だけ。

そして数週後には天国に行ってしまいました。

俺の中では、その後二人の親方が出来ましたが・・・味に関しては世界一の親方でしたね。

俺の料理の味は、俺の味ではなくてこのマスターの味に近づくようにしてるので

まずい訳がありません・・・なのでこの世の中になっても時間をかけて手作りなんだと思います。

今月が命日・・・料理の心の師匠です。

師匠がいなくなってから他の店でも修行しました。が・・・このソースだけは隠れて試作しては

全部捨てて・・・自分の店が出来るまで・・・このソースを早く作りたいが為に・・・

26歳で店を始めた理由なんです。

26で店を持つ・・・反対されましたよ・・・銀行もなかなか貸してくれないし・・・

偉そうに店を持つとか自信が有るとか、若手のホープとかいろいろ言われたりもしましたが

ただ、このとんかつソースを作りたかっただけでして・・・・・

それが25年以上経ってしまったのですが・・・今考えれば無謀としか思えませんが

儲かるとか何よりも自分の店でこのソースを作れるって事のほうが大きかったです。

よくね・・・見た目と違う料理を作るよね・・とか・・・自分の部屋は掃除しないけど店はちゃんと

掃除してるねとか親にも言われますが・・・

師匠に言われた事を守ってるだけ・・・ただそれだけ・・・25年以上も

トイレの掃除から下水溝の掃除まで・・・人が嫌がる仕事は店主の仕事

偉くなってもコックは料理で比べられるのだから料理人にネクタイとか名刺を持つな・・・

包丁はいつも綺麗にしろ!洋食以外も勉強しろ・・・白衣はきれいに使え

旨いものを作るのに値段は二の次、無駄を無くせば利益が出る・・・・

足元を汚すな・・・歩きながらでもゴミを拾え・・・

そんな話をボソっと言いました。

うちの店・・・一人で掃除から何やらまでやるので完璧では有りませんが・・・

調理場の床は滑らない、ゴミは落ちてない・・・は完璧だと?

コックコートも今ではレンタルなのでいつもきれいだし・・・

名刺も未だに持ったこともない・・・ただ・・・いつもはじめて会う人には頂けますかと・・・

自分の名刺は死ぬまで作らないでしょうが・・・店の名刺は作らないといけないかな?

とかは考えています。師匠も偉そうに料理長とか社長とか入れなければOKをしてくれるかな?

なんて考えたり・・・

さて・・・魂のソースを作りますか~

2013年10月18日金曜日

包丁の熱処理と磁力

詳しく知りたい人は、自分で調べてね・・・

高橋の親父さんは、中学を卒業してすぐに鍛冶屋になった人ですが考えていることが

面白い・・・鉄は本来匂いが無いそうです・・・人間の手に触ると鉄臭い・・・これは人の

汗の成分との化学反応で鉄臭いと言われる匂いがします。 これがステン系では匂いが

付かない?親父さんはこれはいいね~って事もありステンレスで良い包丁を造りたいと

考え始めたそうです・・・ナノレベルのイオンとか?そんな勉強などしてないので

ほとんど直感? これが最初はステンレスの成分なのか?ですが熱を与えて急激に

冷やすことで磁石にくっつきます・・・逆に真っ赤に熱してゆっくり冷ますと磁気が・・・

小学生のときに電気磁石を作る時に芯になる鉄を真っ赤に熱してゆっくり冷やす事で

電磁石に都合が良い磁気の抜けやすい物に変化して、逆に熱して急激に冷やすと

磁気が抜けにくくなるようです。普通の磁石はそう作るのだとか?

普通に使うホークやスプーンなどは磁石に付きませんが同じもので作ったナイフは

磁石に付きます・・・うちに店のはそうです・・・13-16ですが・・・?

高橋のステン系の包丁は、ハガネの包丁と同じで強力に引っ付きます・・・

これがうんと安い包丁などはくっ付かないものも理由が解かるのかな?

包丁の磁気・・・包丁を鍛造したり、焼入れの炉は北向きに設置してます・・・

これは昔からそうなんだそうです・・・地球の真に向けて・・・

そこで親父さんは包丁を、無駄な磁気が無い方が良いのかも?なんて考えたそうですよ?

数回使った磁気を弱める機会なども買ったりして・・・

ですが・・・表面の磁気は減っていても中の磁気が減らせない・・・

表面は交流で・・・中は直流で・・・やると減るらしいのですが?

真剣に色々考えてやっていたりしました。

ここまでくると、科学者の領域・・・真っ赤に熱してゆっくり冷やすと軟鉄になり

急激に冷やすと鋼鉄に・・・昔の人はそんなことを何処で知ったのか?笑

親父さんの考えは良い考えなのかもしれません?

ですがね・・・本当に鉄は何処にでもあるのですが、まだまだ解からないことが

多いのだそうです・・・

鉄のきゅうすって磁石に付かないけど南部鉄って鉄なの?と言うお客さんの

質問がありまして・・・南部鉄のきゅうすはゆっくり熱を冷ますからだよ・・・ってな

話から・・・親父さんの話を思い出したわけです・・・笑

2013年10月17日木曜日

崎陽軒のシュウマイ

横浜の名物、崎陽軒のシュウマイって言ったら全国的に有名ですが・・・
昔からこんなだったかな?・・・お客さんと話をしていて、特製シュウマイなら

    ホタテの分量が多いから旨いよって?・・・


    そんな訳で、久しぶりに工場の方へ用事が有ったので工場前の売店へ

    弁当のシュウマイが少し小さくなってマグロと筍の煮物が多くなってるかな?
   
この弁当・・・何故か筍とマグロの煮物とデザートの杏は大好きです。

ですが、シュウマイこんなだっけ???昔は喜んで食べた記憶が有って?

地元民が言う訳ですかね?それで特製シュウマイ・・・

ひと回り二回り大きくて、弁当のシュウマイより柔らかい?

確かにホタテが入ってるよ~って感じですが?どちらも片栗粉が多くて?

これじゃ~料理人として地方に贈れない・・・・決して不味い訳ではないのですが?

これなら香港の飛行場の従業員食堂のシュウマイの方が数倍旨い・・・・・・・・・・・・

台風とかで数日暇だったから仕込みも終わっていて包丁も手入れ完了してるし・・・

久しぶりにやるか~香港シュウマイを! 乾燥ホタテも沢山有るし、時間も有りそうだし・・・



ネギ切ってホタテは後数時間水に戻しみじん切り・・・本日は豚モモ3kg・・・

シュウマイには赤身のアブラが少ないか無いやつでやると旨さも見た目も良くなるのです

調合は秘密!笑

さて暇な時間は無くなりました・・・





2013年10月14日月曜日

高橋の和包丁

ステン系でもそれなりの力が有れば和包丁も売れるって思いで

ステン系で牛刀が使えるのが出来てから・・・試作で作ったり、何かが違って作り直したりした

包丁が、結構放置されていた頃に格安や他所の店の名前が入っていて売るに売れない

包丁などが・・・どうせ最後は捨てるからと貰ったりしました。光とか特上光ですが・・・

洋食なので使わないから要らないって言うと親にでもあげろよって・・・・

そんな包丁も今では貴重になりつつありますが・・・たまにしか使わないので

余り手入れもしていません・・・連休初めは忙しく働いたのですが昨日、今日と・・・・

まったく暇でして、体力気力が残ってるときは包丁の手入れ・・・
普段使う牛刀やペティーは連休前にやっていたし、暇だったので全然OK・・・・

柳刃以外は鏡面にもしてないし・・・和牛刃など一度も使ってない・・・

家で使うか?・・・家では料理しないしね・・・柳以外ひさしぶりに手入れをしました。

たぶん?左の包丁は薄刃包丁?これなんか大根のつまを練習するときだけ・・・

一番右は菜っきり?・・・そろそろ鏡面にでもしようかな?薄刃包丁なんて家庭用?

和食の職人さんのはもっと厚いですから?これはきっと?試作?

右2本は、築地の店の名前が刻印されているので、試作で戻ってきたやつか?

高橋の店では売れないので工場の引き出しに転がっていたもの・・・新聞紙には

巻かれていましたが・・・

高橋刃物製作所は、自由鍛造なのでこの包丁なに?何洋?ってのが結構ありました。

普通、左利き用は割高で販売されていますが高橋ではほとんど同じ価格でした。

オーダーで右左を途中で間違いたりして・・・そんなのとかがあって・・・笑

そろそろ閉店後一年ですが、辞めると決めてから鋼材が残ってるだけ注文にこたえて

いましたが、どの店もそろそろ在庫が底になりつつあるそうです・・・

2013年10月13日日曜日

なので・・・中厚か太厚でした。

すぐに使って斬れる包丁の方が良いに決まってる・・・


ですが、包丁は金属なので経年変化?霞だとハガネの引っ張り具合と生鉄の伸び具合?

それで刃が内側に反ってしまうこともあります・・・本焼きや牛刀は一種類の鋼材で

作るのでそれが無い。本焼きが良いのも解かりますが、霞で良い包丁を造るのも

本当は凄く難しい・・・なので霞包丁は専門的知識と経験が要るんだそうです・・・

ハガネの引っ張る力を計算して・・・・なのでハガネを薄く、生鉄(地鉄)を厚くする。

これがハガネを多くしてあげようとかすると・・・炭素量とかでハガネの差が出るのですが

やっぱり使い慣れたハガネと地鉄の組み合わせでないとなかなか難しい・・・

これがステン系に慣れなかった鍛冶屋はステン系を諦めた・・・

なので、最近は鋼材メーカーが合わせの板を作ってくる。

それを包丁の形に切って焼入れをして磨いて出来上がりのメーカーが多い!

マダカスカル(墨流し・・・登録商標)は日本では、墨流しって言う部類?

日本刀は100回折り返して折り返しの目が判らなくなる・・・

墨流しは、5回から8回ぐらい折り返して目が残る・・・のですが

今時のは鋼材メーカーが何層もあわせて作ってくる・・・マダカスカルなどは

間にニッケルなどを入れて目立つようにしてるのだそうですよ・・・

もっとひどいのは、レーザーか何かで模様をつけてる・・・なので終いには

消えてしまう・・・そんな時代なんです。

なんで日本刀が高いか? 鋼材自体が高価、作るのに刀匠の免許が必要。

コークスなど使わず炭ですから燃料代も高価、何日も掛かる、砥ぎは日本刀の砥ぎ屋に

出す、鍔や装飾に時間とお金が掛かる・・・・有名にならないととてもそれだけで

食べていくことも困難・・・なので包丁もアルバイト的に作っていたり・・・

さて、高橋で購入するときに中厚か太厚にしていたのは、何年も使って

自分的に使いやすい厚さや形に進化させることができたり・・・仕上げの傷など

数年で消えるし・・・相当包丁を使っていないと無理ですが・・・

今では先が見えてるので・・・早くきれいな包丁にしたい・・・砥石だけできれいに

するのは残りの人生の方が少なそうだし・・・笑

高橋の包丁のイメージを良くする為に・・・鏡面にした訳です・・・

まんまと・・・其れに引っかかってくれた人が沢山包丁を買ってくれたしね・・・

もう売れたし・・終わりにしようかと考えても・・・・

引っかかった人に責任もあるし・・・それで北海道から九州までも用事を作り

行っていたわけですけどね・・・近所なら店に来てもらい直してあげたり

自分なりに砥いで上げたり・・・・砥ぎを教えるだけのはずが・・・一年も来てる

目黒君や永田の若奥さんも居る訳です・・・

包丁が届いて切って見ると良く斬れる・・・そして自分で砥ぐと悩む・・・これが

多いんです・・・岐阜の蕎麦屋さんも悩んでいました。

普通は、焼入れで硬くして折れないように焼きなましをする・・・・結構硬くします・・・

ですが高橋は硬~くして粘りを多く出す・・・・ビッカーズでは硬度低くなります・・・

ですが硬い?粘り硬い?・・・妖刃だと冗談で説明します・・・

砥ぎ屋さんに出すと、知らない不思議な包丁だと思うはず・・・・硬ければ良いって

時代ですからね。 ですが日本刀の硬度60は無いのですよ・・・・でも斬れる!

そんなことだと思ってください。だからといって名品だと作ってる親父さんたちは

言いません・・・使う人が長く使って喜んでくれたら良い・・・だけ!


イクラ

北海道から四本も鮭が・・・・


たぶん?紋別辺りの海岸で釣り上げたもの・・・見るからにはもう川に上り始めた鮭だな?

鮭は川を登り始めると変色して黒い部分の皮になります・・・

こうなるとイクラだけが値が付き、身は脂分が無くなり、白っぽくなるんだそうですよ・・・

釣り好き趣味な人が釣ったので「身は捨てて・・・・」って電話が

ヒグマも腹だけ食べて身は食わない・・・・

ですが・・・料理人としては捨てるのが勿体無い・・・

少しサラダ油をたらして、塩をふり・・・・オーブンで焼きます!

冷めたところで身をほぐし、鮭フレークの完成! ですが量が多いよ・・・
 腹子は荒いザルや?今回はもっと荒い市場で買ったものの格子の容器を

逆さまにして回るよな?おろすような?文章にするのが難しい・・・写真を撮れば

判りやすいのですが・・・手が魚臭いし・・・これをしてボールに塩水にして軽く洗います

水分を落としてざるの上からお酒をかけ、余分な水分とお酒も落とす・・・

容器に入れて半分は塩で・・・半分はみりんと醤油で・・・・

此処で目黒君が買ってきてくれた愛知のみりん・・・高価な八重桜!

安いみりんと違いさらっとしていて、アミノ酸の量も多いので旨くなるはずです!

オードブルなどに使うには塩なのですが・・・俺的には塩梅が難しい・・・

醤油ずけの方が失敗がない・・・単に腕が良くないって訳ですが・・・


ここで便利なのが光の出刃・・・さら~っと洗剤で洗えば匂いが消える・・・ハガネよりね

包丁に匂いが着き難いのもステン系のおかげかな?

普通の出刃より高橋のは寝ているので普通の出刃の角度で砥ぐと良いと思います

魚の骨を叩き斬ることもあるので、砥ぎの角度はべた砥ぎより起こすと良いと思います。

2013年10月12日土曜日

高橋の特鋼光

今週は、俺が料理旅に出かけていたので久しぶりの目黒君登場です。

津和野の里芋料理の残りをとっておいて食べさせてあげました。

当然、目黒君も感動してました。目黒君の引き出しにも入れたでしょう・・・

暇さえあれば包丁の手入れをするので、極上の牛刀も自分の形に砥ぎ変えていきます。

それも良いのでしょうが、やり過ぎても元に戻らないし、もう買えないので・・・・

特鋼光の年代物の鍔なし牛刀を上げました。これを磨きだして段々と鏡面に進めて

現在使いながら600番の耐水ペーパーで・・・・これから800番、1000番、1500番

2000番と行ったら後は俺が研磨剤で磨いて鏡面出来上がり

薄口の270ぐらいの鍔なし牛刀なので、これが使いやすい・・・入り込みやすい?

野菜を切るのも刃の入りが良い感じ・・・初心者には薄口の包丁の方が使いやすいかもです?

特鋼光・・・以前は光の刻印だけだった時代も有りまして自分が持ってるのも光印だけ・・。

この特鋼光も初期の時は斬れるけど、落とすと割れる・・・そんな時代のも?

それ以外にも鍔を着けるときの溶接の技術とその時代の溶接でして、鍔と刃の接点が

錆びる・・・・これが嫌で砥石に着かないので耐水ペーパーを使い始めたのです。

初期の鋼材があまりにも扱い難いので他所の鍛冶屋はこんなの使えないって

諦めたのですが、親父さんはそれまでの鍛造のマシンを自分で仕様を変えて

作らせ、それをまた改造して・・・叩いて金属を練れるまでに・・・

これがステン系の光の始まり・・・磨いても極上の刃物とは違う光方をします

光り方では極上の鋼材の方が光る?鏡の光り方かな?

目黒君の包丁が仕上がったらお見せしましょう・・・・

43と極上は磨くと同じように鏡のように・・・光は少し金属のような?

この辺は見比べてみないと判らないのですが・・・

どの包丁も最後は砥ぎが肝心だと考えています・・・

包丁の研ぎ方もいろいろ有りますが牛刀でも7対3ぐらいの気持ちで形を

変えているコックが多いと思います。日本では切り口が大切でして

そうかな?ですが?焼いた肉でもオードブルでもやっぱり切り口が

良い方が日本人にはきれいに見える・・・

洋食屋でも盛り付けは洋食であっても日本の刺身などの盛り付けが影響します

白いお皿にキャベツなどで立体感も出します。刺身の最後にわさびを盛り付けるのは

料理の右前に・・・なのでレモンなどは右前に・・・

ですがホーク、ナイフを使う場合は左でホークなのでステーキでもポークソテーでも

肉のバラの方が右に向くように、焼くときは右にバラの方が向くわけです・・・

そんな理由も有りまして牛刀でも右利きや左利き用の包丁が有るわけでしょう・・・

また話がずれてきました・・・・

砥ぎの最後の判断は最初は爪の上をゆっくり包丁を滑らせる・・・

滑るようではだめ!・・・かすかに引っかかりながらが正解です。

くれぐれも包丁を軽く乗せるようにしないと指を切断しますから気をつけてくださいね!


2013年10月10日木曜日

旅の成果を試してみた

今回、イセエビにびっくりでしたが・・・

関門トンネルから山口県に入り、日本海沿いに東へ・・・この辺の魚も安いし美味い
    この橋を見たいのも今回の目的の一つ
鯵だろうが剣先イカだろうがめちゃ安い・・・

     山陰の小京都・・・マイクロミニって感じですが、山の中の町、京都も

     海から離れていて魚料理はそれなりに考え出されて今の料理になったと

     思います。津和野も城下町なので萩や益田、瀬戸内からも海産物が集まった

     そうです。なので近隣からは魚が無ければ津和野の魚市場に来いって話です。

     長い間、京都で料理人をしていた先代のご主人が津和野に戻り料理を・・・
 
     そんな津和野の料理人の味にも感動してしまい・・・試作!
海老を包丁で細かくみじん切りして鍋で乾煎り・・・・して
お酢と少しのみりんとで煮て糸瓜が手に入らず食感が似てるかなで?

レンコンでやってみました・・・
微妙に似てるかな?ですが・・・酢が強いので水を足し・・・・冷えてから食べてみると

少し違う・・・やっぱり難しい・・・干しえびでやった方がいいのが?・・・・

微妙に違うので・・・柿を入れてみた・・・・
柿の優しい甘みが加わり・・・・少しだけ・・・足元の近くになったかな?
ですが・・・?
そしてもう一つ、津和野の地元料理の里芋の煮物・・・

これも上品な鯛の味が出てとっても美味しかった!津和野の里芋も良いのだろうけど

手に入らないので茨城の里芋でやってみたよ~
まずは鯛を焼いてから身をほぐし、骨と頭でスープを取り
こして、煮汁に里芋を投入途中でほぐした身を入れて芋が煮えれば完了!

中華でも和食でも最高のダシで料理を出してくれますが・・・・

どれも似たようなダシだと面白くない・・・ってか驚きもないし予想がつく・・・・

一品ならいいのですが・・・・何品か食べると何処でも食えるじゃんか?

正当なのでしょうが・・・・そんなの感動が無い・・・・

で?出来上がりはどうかと言えば・・・・・美味い~!

鯛の上品なダシと香りが最高です!

おまえ~何屋だよと突込みが入りそうですが・・・・

これが俺の料理の引き出しの中に入ります。。。。

たかが・・・里芋の煮物ですが洋食のコックの知らない味・・・・

津和野 民宿 みたけ ここの料理は美味しいよ~
http://www.gambo-ad.com/hotel/index.php?ar=12&id=105

それだけで感動してしまいます

北海道移住民さんの指令で倉敷に寄ってママカリをたべろ~って

倉敷のままかりは有名ですが、名物に美味いものなし・・・・って言葉がある。

期待しないで探して中途半端な時間でも有ったので倉敷の美観地区へ・・・
ここの案内所に聞いて、この時間でも有れば出してくれるかも?って言われダッシュ!

この街のうどん屋さんなのですが、ママカリの寿司・・・・これが美味い!

どんな魚か知識も無いのですが・・・・うろこが無い魚ぐらいしか?

江戸前のヒカリモノに似てるのかな?なんて想像をして食べてみました。

うどん屋さん・・・恐るべし・・・美味かった! 昼飯は此処にしたら良かったね!

多分?築地には来てないような? 有るのかな?

広島では、広島人さんに高価な夕食をご馳走してしただきました。

香ダケという名のきのこ・・・去年、能登半島の旅館で頂いたのをすっかり忘れていました。

なんでも日本中にあるそうですが、マツタケより香るキノコだそうですよ・・・