30年も通ってる常連のお客さんも工場に入れてもらえたのは数回だけ・・・
基本的に危険な工場内なので入れてもらえません・・・工場に居る自分を見て
不思議なんだそうです???
丁度暇になった頃に買いに行っていきなり高価な包丁を買ったのも「なんだこの人?」と
思われたみたいで、オヤジさんがこの包丁を使いこなせるのか?って・・・
10万円を軽く超える包丁だから店の飾り?売れないと思っていたそうです。
ここで買った訳では有りませんが、30年前から使ってるんだと言うと「何本目?」
ペティーを二本です・・・25年使ってるというと笑って「仕事してないな?」だって・・・
口の悪いオヤジです・・・次の機会に25年使ってるペティーを持っていくと・・・
あれゃ~ホントだ・・・その頃の包丁だわ・・・5cmぐらいは短くなってるがピカピカに
磨いてるのでオヤジ様もビックリ・・・兄弟三人が仕事を止めて見に来るし・・・
いろいろお客さんが砥ぎに持ってくるがこんなに手入れされてるのは初めてだと・・・
それからその時代の材料の話や造り方の話を聞いたりして・・・・そんな苦労をして
造ったんだ・・・とか聞いていました。
自分的には、一番安い光印のペティーでこれだけ長持ちするのに高価な物はどんな?
そんな好奇心で買ったわけですが、今でも当時の光が一番ですが・・・(笑)
店のHPでもそれまでは特上光までが出ていまして極上とか本焼きの牛刀など
出てないので(高価すぎて売れないと本人達)本焼きの牛刀など有るんだ?
ぐらいの気持ちでした。なので見せたペティーのおかげで親父さんたちと
少しずつ話しをするようになった訳です・・・・・・
数年で他の兄弟の仕事を観察して、次男さんの砥ぎを勉強して質問する・・・
奥さんにもニコリともしない職人気質な人で、今でこそ冗談も言いますが
近寄りがたいオーラがプンプンしてました。解らない事は聞くがモットーなので
知りたがりな性格なもんで、見てやってみて解らないと質問する・・・
うるさいやつなんです・・・・・笑
数十年通ってくるお客さんと、数十年使ってるので、親父さんたちには
同じなんだと思います。
特に親父さんは、兄弟にもこの鋼材でこうやって造ってるとはあまり言わないで
新しい鋼材で同じ名前で出したりするので、造ってる三人以外の兄弟や店の
人には言わないことも多いのだとか?
オヤジさんに質問するので店の包丁が詳しく知っているんですよ・・・
たまには、買いに来たお客さんに説明をしてくれとか・・・・準従業員?(笑)
極上包丁の説明をこのブログで出してから極上が売れて日本全国へ旅たって
行きました。ですが親父さんも少しボケてるのか?聞き方が悪いのか?
ブログでも前と後では少し違います・・・・涙
特殊合金の話も兄弟はあまり知らないのだそうです・・・・・・・・・・
また変なもの造ってる?と思っていたそうです・・・・
企業としてはダメ社長かも?
愛知製鋼の渡辺さんと研究して出来た包丁も日曜日などに二人で試作していたりで
兄弟でも知らなかったことがあるようです・・・そんな話まで聞いているので
常連さんも不思議に思えるんだと思いますよ・・・・いちようブログで説明するので
正確に聞かないといけないと聞いただけなんですけどね
そんな理由で包丁を買って使ってみてブログで書く・・・・・ 今では使いきれないほど所有してしまってるのですが・・・・
本日も目黒の若い料理人が、包丁砥ぎに来てます・・・結構良い感じに砥げてる
のですが・・・まだ気に入れないようでして・・・昼間も包丁砥ぎの質問しに光友を持ってる
若い奥さんが来ました。光とハガネの二本もちでして高橋が閉めると自分で砥ぐ
ようになりたいんだそうです。
包丁はできれば自分で砥げるようになる方がやはりいい・・・そう思います