2012年2月14日火曜日

アンバースタッグ(サンバースタッグ)

この前の包丁もだんだん包丁らしくなって来たのですがあまりにも大きい・・・


この大きな包丁に柄を付けるのですが、ニホン鹿の角では細すぎで

大きなグリップに付けるには、今では輸出していないインドのアンバー・スタッグって

言う大型のシカの角を使います。これが今では希少価値で高価・・・

失敗したら大損です。さてどの部分を使おうか・・・

包丁でこれを使ってる人は希少、ハンターナイフなどに付けると

枝の代金だけで1~2万円。使ってナンボの包丁に使うのは勿体ないと言われそうです。


近頃の高橋刃物製作所ですが、最後に近づきワンオフ物の刃物や

蒲鉾屋のヘラなど数百本分をまとめて制作依頼などなどで大忙し…

和食の半人前の職人を連れて極上の柳と薄刃包丁をゲット。

ここ最近になって本焼き包丁や極上光友など高価な包丁が売れていて

9寸の柳と220cmの薄刃の極上が最後の一本づつしか在庫なし…

ギリギリゲット。安くしてもらっても12万以上なので若い職人には、大変な出費

帰りに自分的にお気に入りのシャプトンのクリー厶色12000番を購入してプレゼント

この砥石は少し細かい傷が付くようですが、良い刃が付きます。

牛刀と違って和包丁は高橋でも綺麗に磨いて有るので鏡面は楽。

1000番の耐水ペーパーから2000番まで自分で磨き

最後はバフを掛けてきれいにして帰りました。大事に良い仕事ができるようになると

良いのですが・・・







2012年2月10日金曜日

南の島の大物釣りの漁師さんは半端ないおおきな魚を捌くんだそうです・・・
   光友の包丁のステンレス系の光印は、炭素量はそこそこですが、鍛造で鍛えて
   炭素鋼なみの硬さが有ります。なので扱い方も炭素鋼のようにねじれは弱くないはずですが
   大きな力では割れてしまいます。叩いて刃がこぼれるよりも潰れるぐらいに作られて
  いるはずなので、幅広の薄口では叩いた時に手がずれたのかも?
  見ていたわけでは無いので判りませんが・・・・?
  そんなわけで、豚の骨でも割れるナタの方が良いのかも????
  日本鋼なので錆びが出ますが、炭素量が少ないし砥ぐ事はプロフェショナルな
  方なので、厚みのあるナタですが好みの形や刃の角度に出来るでしょう・・・
  2本買って、少しでも刃が長い方を島に送り、使ってもらいます。
  210と195なので僅かですが枝も長いので好きな長さに出来るし。

 同じものを自分用にも買ったので大魚はこちらには無いので豚の骨で
 欠けなくて斬れる角度を試そうと考えています。
 また、刃物が増えてしまいましたが・・・刃物マニアでは無いですよ~

2012年2月8日水曜日

ステンレス系と日本鋼

温度差と衝撃に弱い日本のハガネ鋼しかし繊細に斬れる
同じ鋼を使った物でもナタと包丁の焼戻しが違うのか?
薄口のナタでも乾いた木材でも切れるんですがこじって刃を欠けさせてしまったことが
あります。http://plaza.rakuten.co.jp/ryuujinnmaru/

この方は砥ぎや刃物使いには問題が無いはず。
高橋刃物に注文をしたときに大きな魚をさばく話で店の人が勘違いしたのかも?
注文された刃物のリストを聞いて「少し違うのでは?」と思ったのですが
部外者の自分には意見言えないし・・・
まさか大物の魚の骨を斬るのに日本鋼の細切り包丁では・・・
しかし、正広作のステンレス包丁でちゃんと頭が落ちたそうです。

これでは、自分では最高の鍛冶屋と思っているこのブログは嘘になる・・・涙
ステン系の包丁で日本鋼のハガネを超える包丁と思っているのにです。
離島の塩風に負けないステン系を進めるべきでした。
明日、オヤジ様と交渉します。
だって大量生産の包丁に負けたと思いたくないし、
光友の包丁が好きだから・・・・

高橋刃物製作所-2月(ドイツ鋼)

後、数ヶ月で包丁製造が終わる予定の高橋刃物製作所ですが
 倉庫や自分の棚を整理してるといろんな物が出てくるそうです…
 手切りでハムを切る肉屋さんが、毎日毎日数百枚も切って、肩を悪くしたそうです。
 オヤジ様が、その人用に包丁の形と錆びるけど素晴らしく斬れる包丁を作ったそうです。
 ドイツの鋼材だそうで、他の鍛冶屋は難しくて手を出さなかった鋼材なんですが
 出来上がった包丁が素晴らしかったのか?肉屋さんは大喜び
 それがダイヤモンドハイハードって鋼材なんだそうです。

 棚を整理していたら一枚だけ出てきて、グラインダーに当ててみると火花が出ない・・・
 青紙一号もでないというか?粘りと硬さが違うんです・・・
 どうせ店を閉めたら廃棄処分になるんだから、上手く出来るか分からんが
 使うか?の一声。既に一生分の包丁は買ったので要らないのですが
 ソリの少ないコマギリのような包丁なら大きなキャベツの千切りように欲しい。
 それも薄い包丁が良い。そんな話から

         出来上がってきました。デカイ・・・牛刀の300cmと比べてもデカイ
        薄く作ってもらったので重さはそれほどでは無いんですが包丁ケースには
        はいりません。ワンオフの品物なので超極上って彫り込まれてました。
        日本全国でこれを使った包丁は全部で数本。鍔を付けて欲しいのですが
        鍔を溶接すると割る危険が有るので付けれないようです・・・
        刃付けも磨きも枝付けも自分でやれ~て・・・休みの日は作業が続きそうです・・・・
 
        とりあえず、刃を付けて枝にテープを巻いてキャベツを切ってみました。
        切れすぎてまな板にくい込み・・・重・・・・斬れすぎ・・・・
    
        こりゃ~参った・・・・親父さんに言ったら笑ってるし・・・涙

       後数ヶ月で辞める事が知れ渡り、刃物屋さんや個人のお客さんなどから
       ここのところオーダーが一杯で、この間までは小田原のかまぼこ屋からの
       かまぼこを造るヘラ?が数十本、先週当たりからふぐ包丁が40本・・・・
       それ以外にも途中の包丁が山積み・・・六月までに作り終えれるのか?????
       オヤジ様は数日間は、フグ引き包丁の砥ぎで逃げたいようです・・・(#^.^#
       一本数時間かけて残り20数本・・・・手砥ぎですから・・・

2012年2月2日木曜日

爆弾低気圧

今年は雪がよく降ります。岳って映画で爆弾低気圧が出てきますが
これが想像を絶する凄いものでして雪も凄いが風が凄い・・・
車の前が2mぐらいしか見えず、ノロノロ運転になり雪がどんどん降るので
除雪の重機が走れない・・・30分ぐらいで30cmぐらいは積もるので立ち往生
峠は雪崩の危険も
過去にも何回か帰れず別荘に連泊しました。その頃はスキーが大流行りで
群馬と新潟の県境の三国峠で50kmの渋滞。ガソリン切れやトイレに困った人が
トイレを借りに来たり、小さな山荘なのですが避難してきた人で満員になったり
しました。


そんな記憶とTVで大騒ぎしているので、親や友人が電話してきます。
そんなわけで、横浜から仕事を終えて雪国へ
早朝に到着、まだ雪も降っていません。ですが道から50m離れた山荘までは
3m以上の積雪・・・これが大変で2時間もかけてたどり着く・・・・
雪を踏み固めながらなので30分で13m・・・涙
たどり着いて屋根に上りせっせと雪降ろしして夕方終了。




下の画像が半月前に雪下ろしをした山荘で真ん中の家は潰れたペンションで
今年も雪下ろしなし・・・屋根には3mの雪・・・屋根のひさしは半分壊れています。

晴れ間は午前中だけで昼ごろから雪、その後は風が強くなり通行止になる前に
帰らないと大変なので夜7時に出発 無事に午前1時に帰宅

本日2日は新潟は大荒れのようで高速道路も通行止だとか・・・