2015年2月27日金曜日

鍛造庖丁・・・

広告や映像に騙されるな・・・・

前々から書いていますが、皆さんがありがたく使っていて宝だとか?

この映像も巧みに修正をしていて・・・皆さん気が付くかな?

重油で・・・その後に他所で炭やコークスで焼入れをしてる映像が

出ればコークスや炭の炭素の火の中で火造り鍛造をして脱炭を

防いでるんだな?・・・・と思うでしょ?

よーく観てみると周りに置いてある物が違うと言うことは?

別の釜?

最後のほうではモナカの有名な新潟の庖丁が出てきます。

大量生産の鍛造です。これが悪い訳ではありません!

でも高橋のように詰めていく鍛造とは違いますね。

鍛造で鍛えると言うより型抜き鍛造でしょうか?


前に刺身庖丁で使い方がいろいろで・・・・これは研ぐ時の刃のギザギザの

違いで庖丁を全部使う関東と半分より先だけを使う関西の料亭の

研ぎ方の違いで庖丁の使い方が違うのか皆さんに質問をしたわけです。

まだまだ勉強が必要です・・・・

大阪へ行ってきた

やっぱり大阪で宿が足りない・・・取れない!

半分諦めて無ければ大阪以外に宿を探すかな?

大阪では堺さんに会って酒を呑みながら話が勉強になる!

これが楽しみで・・・なので堺で宿を探さないと車で行くので

アルコール無し・・・これでは口を滑ってくれないから

面白い話を聞けない~!笑

今回は無理やり宿探し・・・7件目で見つけました!

初めての下町ビジネスホテル・・・どうせ酒呑んで寝るだけだから・・・

ですがバストイレ付きツインの部屋しかなくてシングルだと

深夜0時までの大浴場を使うバストイレ無しなので飲食の後では

風呂に入れない・・・仕方なし?

深夜一時過ぎまで話が盛り上がり、ホテルに戻りシャワー浴びて

電気を点けたままバク睡・・・

朝から今年初めてTVを部屋の中で観てこれがうわさのマッサン?

マッサンの奥さんの話は余市のニッカウィスキー工場で見学していたから

知っていまして工場に周りを掃除していたとかいろいろと・・・

リタ役のアメリカの女優さん素敵だなと感心しながら支度を・・・

堺から今度はKAZUさんの新しい職場訪問・・・・

厄介な無農薬野菜などを使ったレストランへ


ランチ時スタッフ4名の女性とKAZUさん、12月からだからすでに

2ヶ月目、12名の予約からフリーのお客さんまで女性客ばかりが

開店後から続々と・・・ランチタイム終了際にも数名が・・・

ここは頑張りどころ~!

何とか繁盛して欲しい~! スローフードの知識は無いから

皿洗いの手伝いをしながらKAZUさんの技を観て・・・・


夕方から今度は昔なじみの大阪の知り合いと難波からミナミへ

道頓堀近くの鶏肉専門店へ~専門店だけあって美味しかったですよ!

値段も大阪にしては上ですけど・・・

しかしこの時期、中華圏からの観光客の多さといったら凄い人の数!

皆さん食べ物屋さんに大挙・・・関西弁鈍りの中華語?にハングル?

あれで通じてるのが不思議?笑

買い物も凄くて買い物をして今度は大きな旅行カバンを買って・・・

カラフルなハード旅行カバンがシャッターだけ空いた店にゴロゴロと

並んでいる・・・・東京と大阪は中華圏と台湾の皆さんと韓国人が

バスが止まると大勢が下りてきて凄い凄い・・・・

数年前の道頓堀のイメージと変ったな?

面白くて2千歩も歩いてしまった・・・・

大阪好きですがひとつ気になった・・・・それは救急車がサイレン鳴らしても

どかないし割り込んで・・・危ないし、いつかはお世話になるかも

知れないのだから考えて欲しい・・・パトカーなら300~400万ですが

救急車だと2000万もしますからぶつけると大変な金額を請求されますよ?

人の多い交差点では警備員が8名ぐらいで整理してる・・・

ここは何処?大分交通感覚は良くなったな~と感じていましたが?

中心部はダメダメですね?

道頓堀の海外からのお客さんの数を観ればホテルが取れないのは

理解できる~! これならね・・・・

そんな面白い大阪で遊んでも朝には横浜に居ないといけないので

23時半には出発! 当然国道で・・・・!

それでもカーナビは到着が開店時間に近い・・・

岡崎を過ぎて午前3時。。。朝の6時に到着したいから高速道へ

6時前に到着! 夕食は大阪のお土産の佃煮!

ちりめんジャコの山椒が美味しくて、それ以外にもイカそうめんや

シャケなども造ったのですが山椒ジャコだけでご飯に掛けて

食べてしまって・・・


一日が終わって風呂に行って店に戻ってきましたが

そのまま撃沈して朝の5時・・・もう一回寝ようかな?

2015年2月26日木曜日

広告や映像で騙されるな

皆さんの庖丁の最高作品はどんな庖丁でしょうか?・・・・

あの本焼き元祖な沖芝さんでさえ本焼きは白二でしか造れなかったそうな?

あの人やあの人が今では最高な本焼きを打つ・・・・

鍛冶屋の現場に行って見ると現実が解ります!

ユーチューブで炭でやってる映像あるよ・・・?

はあ~?実際に行って見ると良いですよ・・・

前にも書きましたが・・・工場の前に行って音と臭いで?

WEBでも高価な庖丁の画像が出てますが・・・

裏を知ると購入価格が高いから?有名だし?本物だろう?

まぁ~そんなところでしょ?

知れば知るほど面白い刃物の世界・・・ネットで書くのは止めておきます。

普段はお酒など呑む時間が無い・・・

大阪へ行くと何故か?話が面白くて面白くて・・・

気が付くと午前一時半・・・・10時過ぎからですから自分では記録的!

面白いよ~刃物は・・・

前に親父さんに庖丁を何本か出してこの中から一本選んでみな?

目で見るだけで判る筈ないよ・・・俺にはね?

判ればこれで食べていけるもの・・・

でもね?選んだ庖丁をみて、良い目してるな?だと・・・

たまたまなのですが、理由を聞いても判らない・・・・

庖丁を造り、何十年も見てきた目と俺では月とすっぽんですよ・・・

なので未だに判りません・・・・30数年も使ってるのに・・・・

でも長く使っている庖丁でもこれ好き!ってのが有りまして

親父さんに見せたら、こりゃぁ~当たりだな!と・・・・

手造りで量産して売り物になる範囲の庖丁は出荷する?

その中に偶に当たりが有るんだそうですよ?

その当たりを持っていたから高橋刃物の信者なのかな?笑

その庖丁は手元に無いのですがね・・・

ただのステンレスの光のぺティーだったのですよ・・・

後で分ったキィーホルダーにした光は硬くて切れるけど?

使いやすいでは無かったのですけど2本目の光は硬いようで

柔らかく、表現が難しいけど?

使った鋼材も違ってるのだそうですが・・・あれは良かった!


2015年2月24日火曜日

特殊鋼の極上本焼きと霞のハガネの庖丁・・・臭いの付き方

友達の妹さんのハガネの柳刃の砥いだ後に切れ味を見た

自分の柳との違いを見るために?

両方とも自分で研いでいるから、切れ味は変らない・・・

前に魚を切ったときに魚の臭いのつきかたが、誰かが高橋の庖丁は

臭いがつきにくいとか言っていました・・・・

そうなの?とか思っていましたが?

お湯で洗っただけでは匂うよ・・・どちらも同じ・・・ですよね?

鏡面にしても匂いは移る・・・・笑

洗剤で洗ってまた臭いを嗅ぐと?どちらも魚の臭いは消えるけど

ハガネの方は鉄の臭いが・・・・キッチンペーパーでふきあげて

乾燥させると消えてきますが・・・この後に錆びの心配が無いのが

ステンレス系の良いところ・・・それぐらいかな?

これって楽なんです・・・

仕事中に完全に乾くなんて無理!

俺なんかいちいちお湯で洗いますが・・・・その後に布巾で拭きますが

段々と濡れてきますから・・・ステン系で鏡面は汚れを洗い流すのが

速いのと乾きやすい!

べつにお客さんには見えない所で庖丁を使っているけどね?

庖丁を使う前には濡れた布巾で水分を少しつける・・・

日本刀で首を切るときにやっているでしょ?映画などで・・・

あれも後で洗うときに落ちやすいから!

乾いた庖丁で物を切ってはダメですよ・・・

臭いが移りやすいし汚れが落ちにくくなりますからね!

2015年2月23日月曜日

冬場の手荒れ

個人営業でやっていれば業務用の洗剤や消毒液で手が酷いことに・・・

営業時間を終えてから庖丁を研いで仕事を終えるまでは手も酷使します。

庖丁も自分の物だけなら良いのですが、店の全部の庖丁や

他人の庖丁などもやると指先の指紋に汚れが詰まる・・・

ゆっくり風呂に入って指先だけ15分も洗ってもキレイになるのは

荒れていないときだけ・・・一度荒れると切れていたりして洗うのも

苦痛になります・・・気をつけてね!

若いときはそれ程でもないし毎日洗い物をしても平気でしたが・・・

歳とともに・・・洗い物にお湯を使いますから時間が長いとさらに



手に傷を負ってしまうと飲食業では仕事が出来ません・・・

そんなときは手当てをして病院などで医療関係者が使う手袋を

使ってると前に書きましたが費用が高いので緊急用で・・・

最近は使い捨ての安い手袋も売り出されています。

装着感はイマイチ・・・ですが庖丁研ぎには使えます。

刃の付き具合は判りませんと言うか?触れば切れてしまいますから

荒砥から始まり、シャプトンの5000番エンジなど砥ぐそが黒く

油っぽいものには有効です!

その先は、手袋をはずしてやるしか有りませんが

天然砥石やシャプトンの12000番などは厄介な砥ぐそでは無いので

黒い砥ぐそよりまし・・・

今回の手袋は手術用の10分の一以下の値段ですから安いです。

お弁当屋さんなど大量に盛り付けをする所で使う手袋よりは

使いやすい!

洋庖丁と和庖丁の研ぎ方の違いが少し解ってきた?

洋庖丁は35年も使っているので自分の使いやすいように研いでいる!

ですがね?和庖丁はというと一体全体どんな研ぎ方で良いのか?

正解を解らないことには切れるけど用途が違うだろ?って研ぎ方に・・・

出刃などぶつ切りや魚をおろすぐらいの経験でいたのが

ちゃんと切れるとあんなにごっつい庖丁でもスィーと切れるから

面白い・・・皮から身にスーと刃が入ってなぞるようにやさしく庖丁を

動かせば切れるんだ?・・・・

こうなれば・・・あれ?中骨まで切れてる・・・これではダメ・・・

後で骨と身を切り分けないと・・・なので骨は切れないようにしないと?

ただざっくり切れて良いわけでもなく?

仕上げまでちゃんとやったほうが良いのかな?

大きな魚は皮も厚かったりしますが、この辺の研ぎの感覚が

よく判らないところでした・・・

ただざっくり切れれば良いわけでもない事が・・・


刺身庖丁も骨抜きでちゃんと抜いておかないと庖丁が当たって

小さく潰れるぐらい薄く小さなギザギザな刃で良いみたい・・・

なので刺身専用に研ぐ!

刃だけでなくしのぎから刃までの形も凸凹でなく均一にしてやると

薄く切ってみると均一に断面全体がきれいになる・・・

刃だけ研いでも切り開いていくと凸凹が邪魔をして切れているのに

重ねて並べて拡大すると僅かにデコボコしてる・・・

目で見て解らないほどなのですが・・・してるような?しています・・・

庖丁の峰を上から見ると高橋の牛刀などは切っ先に向かって

テパー状に少しずつ細くなっているので引いて切っても

押して切っても和包丁より抵抗が無い・・・それに全体がハマグリ状に

最初からなっているので硬いかぼちゃやきゅうりなども割れるような

切れではないから牛刀などは何でも切るのには楽?

薄刃庖丁で厚みのある硬いニンジンとかきゅうりを立てに切ると

割れる音と一緒に切れてませんか?

片刃ゆえ握力がないと刃が斜めに入っていくような?

お寿司屋さんなども魚をおろして皮を引くまでの仕事が筋引き一本で

出来るのが便利だとか・・・皮を引くのに筋引きの角度が良いのだそうですよ

使う用途に合わせた庖丁研ぎの番手と角度なかなか奥が深いですね・・・


今日の昼間に同じ市内に御住まいの庖丁好きさんが来まして

実際に使っている庖丁で切ってもらいました。

自分の使い方に合う研ぎなので自分流? ですが同じように切って

貰うと切れ味の違いが少し理解できたように思えます。

庖丁の造り手の考えと使う側の理解度で庖丁の評価も変ると

思います。 是非自分で研いで正しく使って見てくださいね!

腕もないのに本焼きだの白一だの使う前から判る人はいない・・・

長い時間使い切って見えてくるものがあると思いますよ・・・


2015年2月21日土曜日

正本の出刃庖丁

まだ途中・・・・

正本総本店の出刃庖丁の霞の出刃庖丁・・・わりと高価格

料理教室で使っているだけでは勿体無いような?

刃が丸っ刃になっていて・・・荒砥から始めました・・・しのぎから刃まで

隙いているのかな?荒砥だと荒砥の傷が入り、中砥で消そうとすると

厄介でなかなか荒砥の傷が取れないのですよ・・・

洋庖丁ばかりですからなんとなく蛤刃になってしまう・・・

シノギから刃までベタ研ぎでやるしかないですね・・・

大分良くなりましたが後は天然砥石でやりますか!

急がず力を入れずに・・・

急いで早く良い刃を付けようとすると疲れるし庖丁にも良くない

刃が付いたりするからね。

シャプトンの5000番は早く刃が付くけど、油のような砥くそが黒くて

手が汚れる・・・シャプトンの12000番とか天然砥石でもいろいろで

砥取り屋さんの梨地も少し黒くなるかな・・・それでも指はあまり

汚れないから好き!京都の本山は簡単に砥くそが出てヌメ~として

ツルツルな細かい粘土のようで軽くやらないと危ないのですが

刃もんもくっきり出ます。なのでこちらを多く使い、後から梨地で

刃先を光らせる。

砥取屋さんの方が同じ天然砥石でも光るようです・・・・

合成砥石の光り方より淡い光かたで好感が持てるような?

爪に当てて食い込むような刃ではないので出刃は最後はどうしようか

考え中?これで良いのか?最後にシャプトンでもう少し食い込む刃を

つけた方が良いのか?

それとも最後に少し力をいれてギザギザを強めるか?

出刃庖丁はその方が良いのかな?



2015年2月20日金曜日

料理教室の刺身庖丁の錆び取り

これも庖丁ケースから出してみるとスチールタワシかクレンザーで

やったろ?という傷が・・・またまた耐水ペーパーの出番です!

今回は400番から順に2000番までやってから天然砥石で

この庖丁もまだまだ砥石にぴたり合わずにきれいな面になっていないので

当たってる所と掠ってる所があったりして?

磨いても地鉄が良くないのか細かい点が有ります?

地鉄はそんな感じなのでしょうかね?

後数回やればいい感じになりそうです・・・

霞の庖丁の錆び落とし

以前に元大工さんの砥ぎ屋で研いで、薄刃庖丁を菜っきり庖丁の

用に角を丸めてしまい持ち主大泣き・・・

そんな庖丁ですが、いっきに直すのではなく、使いながら少しずつ

使いながら治していこうよって事でそろそろ一年?

久しぶりに持って来たら、クレンザーで洗うことを料理教室で

習ったようで? せっかくの鏡面が傷だらけ・・・泣


仕方なく少し磨いたけどイマイチで・・・また耐水ペーパーで

傷取りと錆び取り・・・

鏡面にしないならクレンザーで錆び取りも良いと思いますが

クレンザーで洗うと傷が増えて錆びやすくなる・・・

鏡面にしておくほうが錆がつきにくと想います・・・

新品のときからやっておけばもっとキレイな状態になっている

筈なんですがね?

鏡面にしてから今度は刃付け、天然砥石でハガネと軟鉄の境目を

キレイに目立つように・・・

もっとキレイにしたいけど?黒錆びを落としすぎると庖丁が減りすぎて

無くなりそうなので・・・・


自分の庖丁ならとことんやるのでしょうが?

ここまでも数時間ですから・・・あと3本残っているし・・・

砥石では落とせない裏隙など絶対に耐水ペーパーできれいに

しておくほうが錆びにくいと思います・・・



2015年2月17日火曜日

なんだか左の肘や手首が痛い

店を始めて27年もやれば体も所々悲鳴をあげます・・・

洋食のコックならフライパンや片手鍋の重量で・・・

右利きですが左の握力のほうが強い・・・よく使いますから

毎年年末年始で酷使して2月頃になると自分の場合痛くなる。

そんなこともあってチタンの高価なフライパンなどを買っているのですけど

料理してる材料や水分の方が重いので気持ち程度の楽でしょうか?

腕をかばうと姿勢が悪くなり、今度は背中や腰にきたりして・・・

手首は重いものを返したりするので痛て~とか言いながら・・・

ゆっくりやれば良いものを・・・

そんなこともありまして、目黒君が仕事をするときには立ち姿勢を

よく注意したりしてます。

右手は、高橋の庖丁を切れる状態にしてるので全く問題なし・・・

肉屋さんなどは切れない庖丁で一日切ってると右手が悲鳴を上げるとか?

今では骨抜きをして店に届くので骨すき庖丁も入らないしスライサーで

やっているので筋引きぐらい?

高橋の牛刀で波柄って有ったあのですけど、肉屋さんの親父さんが

肩を痛めてしまい親父さんが工夫して柄の形を変えて造ったものです。

波柄だと手のひらのくぼみに当たり手のひら全体に力が掛かるので

良いのだとか・・・・

自分の庖丁もそう感じますが指の位置が少し微妙で切るものによっては

握る場所が違うのですよ・・・そうでないと仕事にならないし・・・

万人向けではないので仕方ない・・・

そろそろ温泉に行きたい・・・・

今週は少し気になってることがあって、大阪へお忍びでカズさんの所へ!

そう考えていましたが、木曜日昼に予約も入ってしまったし・・・

なんだか水曜日は雪になるとか天気予報が・・・

今週もおとなしくしています!

そういえば?

大阪の宿が高い? 東京、横浜のホテルは格安でネットでいくらでも

探せるのに?・・・・たいしたホテルでもないのに7000円ぐらいから?

ホテルの数が少ないわけでなく? この時期に?

駐車料金別で朝食も無しでもなんだか高いな?

琵琶湖か関空か?それぐらい離れると5000円しないぞ?

今、大阪は観光ブーム? 何故何故????

今は気持ち的に日帰りは嫌だ~! だって確定申告後に納税が待ってるし

な訳で大阪へは確定申告後かな? 



温泉へ行きたい~!

庖丁ケース

出張料理に行くときに使うぐらいで今ではほとんど使っていませんが

昔は、他所の店に助っ人に行け~とか先輩の店の手伝いとか

現在は、予備の庖丁をしまっているのに使ってるぐらいです・・・


庖丁ケースもいろいろ有りまして、少ない庖丁を布の巻きこみの物から

10本も入るアタッシュケースのような物まで色々です!

以前に料理人が満員の電車の中で袋に入れた庖丁が飛び出て

人を刺した事件が有ったり、怖い話も有るのですよ・・・

一番良いのはちゃんとしたカバンがいいと思います。

何も自分の庖丁を全部持っていくこともないし、4本ぐらいのでOK!

値段もいろいろですがネットで探せばそれ程高くない・・・

アルミのアタッシュケースでも楽器のケースでも中身を自分で加工

したりしたら安く出来上がります。

料理人でスーツを着て行く人もまず居ないでしょうから

黒のケースは如何なもの? 好みの問題ですが?

それ程売れる商品ではないので専用のカバンは少し高いので

工夫をすると安くなりますよ!

殆どの料理人は、雇われですからカバンも必要になるでしょう?

買ったときの箱もいつかは壊れるのでお金を貯めましょうね!

箱は修理に出すときや研ぎに出すときは入れて行くでしょうから

捨てずに取って置く事もお勧めします。

箱に買ったときの値段を書いておくと記念になるかな?

2015年2月15日日曜日

鍛冶屋の鉄を選ぶ目

鉄の板や棒が混ざって半端な鉄が残っている、

ほっぽってあるから汚れなどでなんだか判らない時に

鍛冶屋はどうやって、これ白だ青だとかD15だのD10だなとか?

大体はチョークやマジックで鋼材名を書いて置きますが・・・

昔の鋼材が出てきてあれこれなんだっけ?

なんて端材が出てきて・・・・これ?昔の光用の鋼材だな?

そんなときはグラインダーで鋼材を削ります!

火花の数とか飛び方や火花の大きさなどで分別します・・・

俺なんか素人には違いは判りますが、それで判断できません!


2015年2月14日土曜日

正夫と柳刃の庖丁

菖蒲の形に似てるから関西の刺身庖丁を正夫に・・・

関東は柳葉に似てるから柳刃なんだって・・・

それで高橋の刺身庖丁は、東の名人の形を見て柳刃・・・

なのに? たこ引き庖丁は西でも造る・・・

元は?たこ引きが関東の刺身庖丁だったのかな?

薄いたこ引き庖丁は難しいのだそうですよ・・・

堺でも薄いたこ引きの本焼きが出来れば本焼きを造れる職人さんと

評価されるそうです。

確かに・・・堺の名人のたこ引き刃は、数十年経っているのに

うねりも無くまっすぐです!これが難しいのだとか・・・



では?正夫と柳の違い? 切っ先に向かってアールが強いのが

柳庖丁でアールが少ないのが正夫庖丁なんだとか・・・

高橋の刺身庖丁は関東風
切っ先のアールは柳の方が強い・・・?

忙しい寿司屋さんの中には筋引きが使いやすいそうです・・・

おや? 筋引きを見ると西の正夫の形に似てませんか?

自分には解りませんが、江戸前寿司職人で柳のアールが良い仕事を

するのだとか?

何をどう使うのか解りませんが? 

柳のアールが強いほうが良いのだそうです

この間・・・寿司職人の平野氏に切ってもらい寿司ネタの切り方を

教わりました!魚を切って最後に庖丁を立てる・・・そうすると

寿司ネタを酢飯に載せるときれいに見えるのだそうですよ~!

どちらを上に向けるか聞かなかった~残念・・・

職によって魚を切るのにもえらい違いが隠れています・・・

忙しい店だと何枚も一度に切って握りますから庖丁を全部使っても

速い速い・・・この辺は凄く勉強になります!

寿司ネタ用に切るのと刺身で盛り付けるのでは切り方が違う!

何回見ても俺にはまだまだです・・・涙!

でね? 正夫の形で筋引きのシノギほど角が有って柄を握りやすいように

八角な庖丁が有れば?喜んでくれるかな?


一日、二人の職人さんで100万も売り上げる山梨の朝日屋さんの

大将に関西の職人さんは長い刺身庖丁で真ん中より先で

切っているのだけど?そのほうが使う部分が少ないから庖丁が

長持ちするのでは?と聞いたけど・・・

やっぱり庖丁全部使って切らなければと・・・言われた!

この大将は高価な庖丁を一沢山持っています!それもいろんな

庖丁屋の高価な庖丁ばかり・・・・食べに行って見せて貰うといいかも?


実際に動画で観る関西の刺身を切るのを見るとそのような使い方が

多く見れるように思ったので聞いてみた?

和食は解らない?

江戸前寿司の職人さんでも魚を切るときは刃を長く使って切りますが?

その他のきゅうりとかはストンと落とすように切っていた・・・

俺たち洋食コックはぺティーでもなるべく長く使いトマトでも切りますが?

肉は押したり引いたりします・・・

まぁ~いろいろで・・・洋食でもニンジンのシャトーを切るときに

俺は刃を少しずつ動かして切りますが、ほとんど人はピューラーの

ように使います・・・?

さてさて?庖丁も長い時間で変化して来ましたが・・・

菖蒲の形で筋引きのようなシノギが有って・・・錆びずに切れる庖丁なら

今の板前さんは喜んでくれるかな?


高橋の庖丁の値段の付け方?と目黒君との最初のつながり

最初は棚の庖丁を見ていても値段の違いが判りにくい?

自由鍛造で形もいろいろで、唯一判るのが奥の棚が左用ってことぐらい!

手作りでも親父さん兄弟は、作るスピードに自信を持っていて

一日に打てる庖丁の数が他所の小さな鍛冶屋と比べれないほど・・・

なので一日の儲けは数を作ってという考えでして

鍛冶屋が造って問屋に収めて庖丁屋が売るから、問屋さんに納める

値段は安い・・・

鋼材の値段と作業工程で値段が違うだけで、低価格のはずの光のぺティー

なども小さいから手間が少ない訳ではないので中くらいの庖丁とあまり

変らないお値段・・・光のぺティーでも六千円ぐらいでした・・・

他のメーカーのぺティーが三千五百円ぐらいでしたから、お客は

高いイメージに思えると思います。

打ち抜きのぺティーとは作業時間も違いますからね・・・

問屋や庖丁屋に納めるだけで店売りは宣伝をしないので

横浜でも光の庖丁を使っていても何処で造ってるのか知らない・・・

自分もそうでした!

ハガネの庖丁よりステンレスの庖丁の方が高い・・・?

一般的にはステンレスの方が安いイメージ有りませんか?

その辺を含めて謎の多いねだん設定で親父さんが庖丁が出来上がると

値段を決める・・・

これが昔の決めた値段設定みたいで、世の中の物価とかあまり考慮

しない・・・ぺティーなど20年で千円ぐらいのUPですから・・・

普通は年々腕を上げて給料が上がるのに一般のベースUPなど

あまり考慮しないし、問屋が値段を上げてくれないから仕事の質から

考えても兄弟の給料は・・・・・なんだとか? 

兄弟の仲で独裁者な?笑・・・

社長業としてはダメですよね・・・笑

お客さんには都合が良いのですけど・・・・

最後のほうで・・・高橋の庖丁の仕上げをもう少し良くしたら

使ったことが無い人でも欲しくなるようにしたらもっと買ってくれるのに?

そんな想いから・・・・

店売りの棚から一本持ち帰り、磨いて光らせて・・・棚に戻すときは

一本一万円値段を上げてみると、次の庖丁を持っていくと売れている!
これは砥石だけでやっていた頃で一番下のぺティーは
        10年使っていたので砥石だけで鏡面になっているでしょ?

店の閉店後、自分の時間で無給で磨いて10本近くやったかな?
リュウターも使い始めてからの画像

震災後、店売りの少ないときにですから、親父さんもビックリ!

親父さんの頭の中には切れる庖丁で有れば良いという考えを

変えさせるためにやったのですけど・・・

定休日は朝からやると2本ぐらい出来た!

鏡面を仕事にするのには2本では食べていけないので趣味?

10年使ったぺティーが落として切っ先が折れて修理してもらったときに

高橋で造ったぺティーをこんなにピカピカにしてる人を見たこと無い?

親父さんが言っていました。

10年も使い込めば砥石だけでピカピカなのは当たり前なので

そんなもんだろ?と思っていましたが・・・・

錆びにくい分、扱いが悪い人が多くて修理で戻ってくる庖丁は酷い物が

多くてそう思っていたそうです・・・・

最初からキレイならキレイに使うし、大事にする?

そんな話から店の人間でもないのに棚から庖丁を持って来て

磨いて、元の値段から一万円UPして!

数日で売れてしまうから親父さんの気持ちも少し変わって・・・笑

しかし、高橋でこんなメンドクサイ?仕事はやってられないでしょうね・・・

新潟に送って鏡面作業してもらえば原価だけで一万円程掛かってしまうから

高橋の極上でもあまり買う人がいないからやらない・・・・

しかしですね、鏡面にするだけで高橋では一番高い極上が売れてしまう!

この辺は職人と商人の違い?

ブログでも高橋の庖丁は良いよ~と書いても売れるわけ無い・・・

正直に手間の掛かる作業に昔ながらの造り方を画像で出して

鏡面にした庖丁でキャベツを切った動画を出してみたり・・・・

高橋の宣伝用に動画にしたら、注文が来る!

実際にその動画で庖丁を買ってしまった目黒君・・・笑

研げない、使えないのに・・・7万も出して買って奥さんに叱られて・・・・

そうなると・・・責任を感じて教えて・・・・もう2年半の付き合い!

今では職場の庖丁は全部研ぎ、移動前の職場でも庖丁を研ぎに

来てと頼まれるそうだ・・・・笑

一本千円でやってやればと言っていたら笑っていた・・・

仕事場でパートさんも庖丁を使う、切れる庖丁にしてあげれば

喜ばれる!若い目黒君でも一目置くようになり、仕事の指示も

聞いてくれるし、信頼されてくれて助けてもくれる!

連鎖反応で評価が上がってくる訳ですね!

ひらから一年でサブチーフに昇格、本社でも評価が上がってきてる!

同じ事を自分もやってきたからアドバイスしていました。

最近は、使う人に合わせて研いでみろ~です。

料理人レベルに研いだら直ぐに切れなくなる・・・パートさんなどは

切れない庖丁に慣れているのでギロチン切りだもの・・・

研いで包丁の使い方を教えて・・・そうなると切れない庖丁では

困るから目黒君に研いで~と依頼が来ればしめたもの!

自分の仕事場がやりやすくなる!

あ~また?話が飛んでしまった・・・・

高橋の庖丁が高いか安いか? 使っていくと違いが判る!

なので次も買ってくれる庖丁ですが、なかなか減らないから

次買いに来るサイクルが長い・・・この辺も値段を考慮しないと

儲からない・・・これは30年前に愛知製鋼の技術者にそれでも

良いのと?親父さんに言った言葉・・・・

良い庖丁を造っているのに他人が評価してくれているのに・・・・

高く出来ない職人の心なのでしょうね?
  全部、高橋の庖丁 すべて鏡面にした庖丁です!

 半分は閉店後に親父さんから貰ったものですけど・・・・



あらあら・・・裏隙無しの柳刃

コメントからヤプーのオークション見たら?

昨日の鍔無しとか裏隙無しとか筋引きが出てますね~?

タイミング良過ぎですが、裏で繋がっていて書いた訳ではありませんよ!

最後の最後に残りの極上とか引き取って頂いたあの人から出品!

鍔は、最後に溶接で取り付けてから焼き入れ・・・鍔付け作業が無い分

安くしてる訳で、裏隙も大変な作業なのでやらなければ安く売れるって

事で波柄も切る作業で疲れないように手のひらが当たるように盛り上がって

います。その分金属を使うので同じサイズでも少し高かったかな?

こんな仕事、堺の庖丁に係わる人が見たら何じゃこれ?あほか?

と言われそうですが・・・

フリーハンドで打つ鍛冶屋ですから、お客の要望で何でも作る・・・

良いのか悪いのか解りませんが?

在庫が沢山あったときは、同じような庖丁なのになんで値段が違うの?

それが理由だったそうです。

厚みの有る包丁や中厚までなら左用を砥ぎ下ろして右用にして

でも欲しいという人がいて、工場で最後の一本まで売れてしまいましたが

オークションの中にもありましたね・・・笑

牛刀でも右用、左用と6対4とかで造ってあったので・・・・

自分も左用の牛刀を親父さんから貰って右用に少しずつ研いでいますが

回転砥石でないと大変な作業でいつ使えるようになるか?

親父さんが趣味で絵を彫っている左用なので・・・変な?絵を消すのが

大変です・・・涙!

どうも?富士山をバックに川を渡る汽車なんですよ・・・

それも深く掘ってるので?

さて・・・

昨日の特殊鋼の話。

堺さんから銀三にステンの軟鉄を合わせた出刃のようです。

ステンでも軟鉄が有るんですね?

砥ぎ方もへ~そうするのですか!って回答が有りました!

出刃も使い方が悪いとダメで重い庖丁を使い続けるのには

腕も必要ではないかと想います・・・

自分も出刃を使いこなせてるのか?まだまだよく判りません・・・・

砥ぎもですが・・・・出刃庖丁の研ぎ方も他の包丁と角度は違うし

難しい・・・どうも?銀三は砥ぎやすくする為に炭素を増やして

いるのだとか?それがあって黒い点が出るのでしょうか?

焼き入れ温度も白にクロムを足して砥ぎやすくする為に炭素を

増やして・・・・?ステンレスにすると焼き入れ温度を上げるようで

親父さんも銀三には苦労したそうです・・・日立に電話を入れても

なかなか教えてくれなかったそうで、鍛冶屋なら自分で考えろ!

そんな感じだったそうで、鉄には秘密が多すぎ・・・

庖丁の金属なら日立が大様ですからね?

日立の鋼材のパンフレットで大体の温度で焼き入れが書いてあるだけで

後は鍛冶屋の腕次第なんだとか・・・


2015年2月12日木曜日

錆びに強い庖丁、特殊鋼

http://hamonoyasan451.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html

↑これは、霞の出刃でしょうか?
銀三とステンレスを合わせているのでしょうか?

自分は、使っていないのでよく判りませんが・・・

ハガネより銀三のほうが削りやすい?研げてしまう?

普通の霞だとハガネと地鉄(軟鉄)なのでハガネを研磨してると

一緒に柔らかい地鉄は削れて・・・?なので研ぎやすい?

この辺はどうなんでしょうか?

銀三は研ぎやすく造ってあるという文章を見ますが?

頼まれてお客さんの銀三の庖丁を一度だけ研いだことがあるのですが

刃は上手くつきましたが、高橋のステンレス光だと刃が光るのですが

輝かないな?って印象で値段も安かった庖丁なので仕方ないって

気がしたのですが?

家庭や洋食屋では、ほとんど登場の無い出刃庖丁・・・


家庭では切り身を買うし、洋食屋では半身の冷凍魚が多い・・・


出刃を使いたい為に一本買う自分のような人は少ないからね・・・


それで出刃を持っていなければ牛刀でやってしまう・・・


それとは違う理由で寿司屋さんとか居酒屋さんは牛刀で・・・


今の料理好きなお客さんなどもWebの影響?


カウンター越に料理人の仕事を見るのが好きで・・・・


庖丁をそうやって使うんだとかキレイな庖丁とか切れそうな庖丁とか?


覗き込んでくるので、筋引きで刺身を切ってるとか


牛刀で魚をおろしてるとか見た目で物を言う・・・・


なのでちゃんと研いでいてもね・・・・


そんな訳で、高橋の親父さんも片刃よりの和牛刀を造っていたみたい。



  最後に貰った特上光の和牛刀がこれ! 片刃ですが和牛刀!

 
  一度も使ったことが無いから魚をおろすのにもやったことが無い・・・

  
 高橋の牛刀では珍しく刃が反っていないのもオーダー品で

 
 そこの店の形でのオーダーメイド?


 なので名前を隠していますが、刻印を打ったらその店以外では売っては

 
 から試作品でもポイ!なのですが良かったらやるよって・・・


 それから形と厚みで鰹庖丁の形ってどうでしょう?


 錆び無いように黒打ちですが、店の中で使うには黒打ちが悪い訳では


 ありませんが、客は素人ですからきれいな方が良いかも?

 
刺身用裏隙無しの柳? 親父さんに何で裏隙が無いの?と


 聞いたことが有ります・・・裏隙を作ると作業代が掛かるから


 このほうが安く売れるんだって・・・確かに!


 ですが?裏隙無くても良いの?・・・・

 
 和食の人が来て筋引きを買っていく・・・なら? 柳の形で柄を和に


 してみるか?なんだとか?


 確かに、和庖丁なら柄付け屋さんに出さなくても高橋で出来るし、


 裏隙を作らなくても良いのならその分安く出せるのだとか?


 伝統的に造られていないのでなんだか安物の庖丁のような気が


 しましたが、居酒屋さんなどは喜んで買っていく・・・・・


 柄だけでも少し高いものにすると良く見えるしね?

 
 実際に白鋼で裏隙無しだと


 300で21960円・・・・270で水牛でなくてプラでケヤキの柄だと16650円


 でした。 裏隙も作って特上光のステンだと225サイズで43440円・・・・


 最初は値段の理由が全く判らず・・・




 どうです? 値段の付け方わかりますか?



 いち番下の画像は左利き用・・・柄が洋なので柄付け屋さんの手間賃で

 2000円から3000円の値段の違い。和の柄ならこれより3000円は安かった

 ので右も左も造るのは同じだからとか?ただ在庫になるから100ぐらい

 高くしてるけどな・・・だと?

 極上でも薄口出刃で小さければ2万と少し・・・

 
自分の光の出刃と極上のアジきり・・・・


 アジきりは堺さんに柄を取り替えてもらい良い物にしてもらったのですが

 安い柄だったのに2万円ぐらい、それの30%引きで買ったから14000円


 ぐらいだから高いでしょ? 光の出刃は柄が洋になっていてプラス3000円


 の工賃が付いていたので12000円ぐらいの50%引きだったから6000円!


 光でこのサイズで和の柄だと元値が8000円ぐらいですからハガネの出刃なら


 高橋では元値が5000円もしなかった・・・元々が安いでしょ?


 極上は元の金属が高い・・・それでも本焼きでも10万円ぐらい


 Webで特殊鋼の本焼きは17万円とかしますからね・・・


 少し残念だったのは、高橋のお客さんが極上だと砥石で研げないって


 事でシャプトンなら研げる硬さに落としてしまっていた事で・・・・


 一般的には硬ければ切れる!ってのが常識に思っている・・・・


 不思議な事に硬ければ良い訳でもないのだそうですが・・・・


 さて!


 堺で庖丁を造るのに伝統という壁があって裏隙の無い柳など相手に


 されないでしょうね? この壁は強力で金属も日立!・・・・


 この庖丁は、この形でこの重さで持ったときに重心はここ!


 鍛冶屋が違うものを造ると砥ぎ屋がこんな硬い物研げるか~?


 工賃高くなるよ?とか?なかなか高橋のように自由に造れないかも?


 しかし・・・庖丁も道具だから伝統の中でも変化は少し必要に?


 そんなことを書くと叱られそうですが・・・・


 世の中・・・・一般に庖丁研ぎが出来ない、砥ぎ屋さんがいない・・・


 庖丁一本を研いで貰って、例えば500円でも安い庖丁が1000円だったり


 すると奥様あたりは計算してしまう。ちゃんと手で研いで数十分で500円


 でも高く思える・・・考えてもみてよ、パートの時給が1000円以上の世の中で


 本職の砥ぎ屋さんの時間給を・・・?


 これを数万円、数十万円の庖丁なら切れなくなったからポイ!


 は無いでしょう?


 実際に・・・このブログを観てくれる男女比はほとんどが30代から


 60代男性がほとんど・・・?


 世界的にも日本人が80%でその後はアメリカ合衆国、スイス、ドイツ、


 ロシア、台湾、シンガポール、オーストラリア、フランス、カナダの順。


 それも男性ばかり・・・女性はアメリカ以外は10%以内・・・・笑


 最近は、日本、アメリカ合衆国、シンガポール、台湾と変ってきてますが・・・


 日本のお土産で買って帰ってから研げない、錆が出た~って相談が


 日本語以外出来ないので翻訳してお返ししますが・・・・


 庖丁も砥石も外国では凄く高い・・・・イギリスで日本の庖丁など


 嘘でしょ?ってぐらい高いのだそうです・・・暴利過ぎ・・・


 そんな時は、鏡面の仕方を教えています・・・


 鏡面にすると錆びにくいからね・・・ですが・・・最初から錆びにくく


 庖丁の使い方を教えて、研ぎ方も教えてあげると喜んでくれる。


 出来れば現地に行ってやって見せるのが一番良いのですが・・・


 そんな商売じゃ無いし・・・貧乏ですから!


 日本なら何処にでも行くのにね?笑


 和食の職人さん・・・和の庖丁を使いましょう~!


 割烹着にワイシャツにネクタイが当たり前になってきて


 なんだか可哀そう・・・窮屈に思えるんですよ・・・


 中華もコック服で、道具を見なければ何料理?


 そんな表向きな格好より道具・・・庖丁に各料理のこだわりを!


 その為には日本中の鍛冶屋さん頑張れ~!


 


 


 

2015年2月11日水曜日

七輪からの話で、使う炭

高級な備長炭は樫の木から・・・締まっていて火が長持ちで

魚を焼いたりするのには遠赤外線もあって良いのだそうです。

ですが・・・火付けが悪いとか?

日本全国で炭焼きは在りまして、値段もいろいろ・・・

バーベキュウーには安い炭でたくさんです!

庖丁の焼入れにも使う炭・・・コークスの方が温度も単価も安いのかな?

ずばり炭素の火!焼入れで不純物の無い炭素の火はハガネの炭素を

脱炭させないし浸炭するぐらいなんだとか?

なので火造り鍛造でも炭やコークスの炭素の火がいいんだとか・・・

重油や電気釜ではダメって理由はそれ!

鍛冶屋で油でやっていたら? それが昔ながらの鍛冶屋の匂い・・・

高橋の工場に入ると昔なつかしの炭の匂いがしていて

鍛造マシンが動いていないと静かで良い匂いがするんですよ・・・


川魚を焼くときにも炭が良いですよね~

遠火で遠赤外線で中までじっくりと・・・

理由は、川魚の生臭さが魚の水分なので水分を抜く、抜いてから焼く

これで美味しい焼き魚が・・・口から串をさして口を下にして水分を

落としながらゆっくり焼くのがいいと思います・・・

2015年2月10日火曜日

特殊合金の庖丁

日本には元々優れた鉄が在って、ハガネの庖丁も使い始めは錆で

苦労するけど手入れを続けると錆びの出方も減っていく・・・

ですが酸や水分は大敵で野菜の種類で黒くなったり、一日中使い込まれると

庖丁の手入れは必要で閉店後は直ぐに帰れない!

これは修行中の人には必要でまずはハガネの庖丁で修行すると

特殊鋼に行く前にしっかりやるべき!

そうしないと特殊鋼でも錆びは出るからね・・・

日本の伝統の庖丁なので無くなると寂しい・・・

調理場より一般の人の方がハガネ信者は多いと思うし、切るものが

少ないから使う人も多いのでは?

実際には、ほとんどの調理場はステンレスまたは特殊鋼ばかり・・・

ちゃんと研いでも無い包丁が多いのも見える・・・

これが現実で、仕事で料理を作る以外の時間は無し・・・

時間でシフトや閉店後は店から出ないといけないビルの中の店や

防犯上の理由もあって、仕事の後に店で庖丁を研ぐ時間も無いって

店も多いからなのでしょうか?

経営者も売り上げ至上主義? これではなかなか庖丁に目が

行かないのかな?

自分でも、用途によって使い分けしています。

キャベツの千切りはミソノのハガネも使います・・・

それ以外は光友・・・ニンジンや赤キャベツなどはハガネの庖丁だと

長い時間切っていると庖丁に色が着く、簡単に水だけで洗って拭くだけでは

後で変色してるので刃は切れるのに庖丁研ぎ・・・

高橋の庖丁でも日本鋼の薄刃庖丁で大根の桂剥きを2本ぐらい使うと

少し変色する・・・鏡面にしてるので大分手入れは楽なのですが

桂剥きで刃が切れなくなることも無いのに・・・たかが2本剥くだけで

手入れが必要で・・・自分の店だからだし経営者だから残業代を

出すのでもないし・・・だから出来る!

使わられる身なら・・・家に持って帰ってやるしかない人もいるのでは?

自分でも普段は特殊鋼の庖丁だから使ったら水で洗ってさっと拭いて

次の仕事・・・暇な時間を使って野菜などは切っておくから、ちゃんと洗って

布巾で拭いてキッチンペーパーでふきあげてしまっているので良いのですが

忙しい時間は、拭きあげるまでは出来ない・・・

それでも他人よりは拭いていますが、ハガネだと大変なんで

忙しい時間にハガネの庖丁は閉まっています・・・・

高橋の出会いが無ければ・・・庖丁を使うのは嫌いになっていたかも?

料理人でステンレスや特殊鋼の庖丁を使わない人はまずい無いのでは?


そこで・・・和庖丁でステンレスや特殊鋼の庖丁が少ない・・・切れる庖丁も

少ない? 使いやすい洋庖丁に行ってしまっているのではないのかと

思うようになった訳です。

ですがね・・・和食は和庖丁を使って欲しい・・・希望ですが・・・

使いやすくて切れていても?

なら? 鍛冶屋がかっこいい特殊鋼の和庖丁を造ればいい訳でしょう?

一昔、銀三の和庖丁が出回っていてもなかなか評価されるほどの

物が無かったらしく段々下火に・・・・これは仕方のない訳があって

ハガネの庖丁を鍛造するのと特殊鋼の鍛造では力が違う?

焼入れの温度が違う・・・いろいろと違いがあって最初は良い物が

上手く出来なかったのか? 昔ながらの道具では厳しかったのか?

それならハガネで造ったほうが良かったのか?

このブログを書き始めてから?

何故か?洋食の料理人のブログに和食の職人さんが多く見てる?

自分なりに和庖丁も買っていろいろ試してもいて、山梨の御寿司屋さんの

大将に京都の和食の人は長い庖丁なのに1/3ぐらいしか使わないのに

なんで江戸前の職人さんは根元から全部使って魚を切るの?とか

質問したりして? 同じ和食で庖丁の使い方が違う事を質問したり?

桂剥きの仕方を勉強したりして刃の付け方や角度を試したり・・・

特に忙しい店の寿司屋さんは、錆びにくく切れる庖丁が欲しいみたい・・・

出刃庖丁にしても、素人さんには判らないでしょうが結構鋭利に研ぎます。

なので魚によって硬い骨を叩き切るなんて事をするとハガネが欠けるの

ですよ・・・そうすると大変なので厚みのある牛刀の方が使い・・・

素人の人でも鰹庖丁を求める人も結構います・・・

魚に慣れると出刃より使いやすく思えたりしますからね?

柳刃など刺身庖丁は、特殊庖丁?兎に角、繊細に切れるように

研ぎあげるから少し硬い中骨が残っていたりすると小さく欠ける・・・

刺身以外使ったらダメなのではないかと思えるほど研ぎます・・・

時間を掛けて研ぎあげて一日使うと刃が良くても手入れが・・・

そんな理由もあって、洋庖丁造りが元の高橋の特殊鋼を使う

和食の職人さんがいて少々形が悪くても自分で治して使う続けている

職人さんもいます。

高橋が無くなって、堺で試作を続けているようなのでじきに皆さんに

紹介を出来るようになると思います!

堺で作るのだから形は高橋より上でしょう~?

日本の甲冑を造る人が西洋の甲冑を作るようなものですから

同じようで違う・・・しばらくお待ちくださいね!

堺さんにリクエスト! 錆びないで切れる柳刃を希望!

お願いします・・・・そうでないと・・・自分の柳を狙われているので・・・・

2015年2月8日日曜日

目黒君の庖丁修行2015、2月

いつものように金曜日の夕方から夜遅くまで、自分の庖丁でいろいろな

物を切っては考えて次回までに庖丁を研いでくる・・・もう2年半も!

目黒君の牛刀も300の中厚だし、高橋の牛刀の形で一般の洋食の

切り方で使いやすいように切っ先に向かってRが強い形です。

高さが無い品物を切るには都合が良いのですが、

5、6CMの厚さのキャベツなどを切るには、このRがあっても

その切り方ではとどきません・・・

押し切りでは下手をすると指より庖丁の刃が上に行って指を切る

可能性があります・・・

なので引き切りな訳です。切る前は庖丁の切っ先が前方上に向けて

斜めに庖丁を上げます。庖丁のひらに指を添えていても

庖丁が前後するだけで、指より上に刃が行かないので切ることもなし!

安全で厚みのある物も切れるって事です。

キャベツなどは10センチあろうが怖くなく、長く切れるので

盛り付けたときにフワッと盛り付けが出来ることもメリットです。

切れない庖丁だと長く切れないので木っ端になってしまい、

盛り付けたときにベタッとしてしまいまずそうに見えます!

刺身のつまと同じ感覚だと思います、ツマの長さが無ければ

見た目も悪いし、箸で摘めなくなると思います・・・

なので野菜の千切りも糸のように細くて長く切らないと良くない訳で

長い庖丁を使う理由なんです!

高橋の牛刀は300でも刃が平らな部分は20センチ有るか無いか?

なので最初は引き切りでは長く切るには適していない・・・

平らな刃が長い庖丁も高橋にも在りましたが、牛刀などは無し・・・

元々、庖丁の幅があるので研いで使っていく間に平らな部分も増えて

中厚なので研いで両刃ですが好みの対比に研いで行くと

使いやすい自分好みの庖丁になっていく訳です・・・


なら?最初からそのような形に近いミソノの庖丁が良い訳ですが

そこは人それぞれで、光友の庖丁に思い入れが有る訳ですから

庖丁を少しずつ研いで自分の使い方に合う形に育てているわけです。

工場をやっているときなら、特注でそんな形で造ってもらえば

簡単なことなのですけど、やってないし・・・

目黒君の極上300も2年使ってやっとすばらしい切れ方をしてきました。

それがこれ!
まな板を叩く音も無く、ふゎっとして盛り付けも纏まり易い・・・

完璧です!

常連のお客さんにも誰が切ったか判らないくらいキレイに切れています。

切れる庖丁で上手く切れていると野菜の色が変らない!

機械ではこれほど切れません・・・・

この切り方・・・最初は難しく思えますが、昔の洋食のコックは皆出来ます。

この一年?目黒君も指を庖丁で切った事も無く、後はもう少しスピードが

上がればOKですね!

調理場で一番困るのが手を切ることで・・・治るまで調理場から退場ですから

怪我をすると仕事が出来ません・・・安全の為にも目黒君にはいろいろな

庖丁の使い方を憶えてもらっています・・・

そろそろ卒業ですね!

これからは、火の使い方やタイミングと経験して自分の体に刻み込む・・・


2015年2月2日月曜日

能登の七輪②

1200年前の珪藻土から切り出して造る能登の七輪・・・

珪藻土は粉になると珪藻土だけでは固まりにくいのだそうです。

なので切り出して少しずつ乾かして乾燥させて整形して釜の中で

焼く!

このほうが、適度に隙間があって耐熱性や軽さが良いそうです・・・

この珪藻土の削り落とした土は、いろんな製品の濾過をするときに

フィルターの前に通すことで不純物を吸着させる作用があるそうで

食品の濾過に使わられているそうです・・・

ニトログリセリンを珪藻土に含ませて造ると初期のダイナマイトに・・・笑

その他でも油も吸着するのでいろいろなものに・・・

珪藻土から加工して造るシリカ材・・・

シリカも最近では車のスタッドレスタイヤの中に入れて

低温でも硬くならないようにしたり、吸水性をあげて水の膜を作らないように

してスリップしないタイヤを・・・

その作用を使いレーシングタイヤなどに

使うと暖めないでもグリップするとか。非圧縮性を使うそうですが?

低温でも圧縮しないから柔らかいタイヤができるとかね・・・


七輪では熱を逃がさないのと外側まで熱が行かないから

テーブルの上でも使えるし他の土より乾燥させると軽い!

粉になった珪藻土では固めるのに他の材料が必要で

切り出しの七輪とは性能が違うんだとか?

耐熱性、保湿性などからいろいろな用途が有るそうですが

土の中で自然に固められた切り出しは限りが有る!

そして・・・能登の珪藻土の成分には乾燥させて焼くと少し赤くなるので

見た目もきれいなんですよ!