2015年2月14日土曜日

高橋の庖丁の値段の付け方?と目黒君との最初のつながり

最初は棚の庖丁を見ていても値段の違いが判りにくい?

自由鍛造で形もいろいろで、唯一判るのが奥の棚が左用ってことぐらい!

手作りでも親父さん兄弟は、作るスピードに自信を持っていて

一日に打てる庖丁の数が他所の小さな鍛冶屋と比べれないほど・・・

なので一日の儲けは数を作ってという考えでして

鍛冶屋が造って問屋に収めて庖丁屋が売るから、問屋さんに納める

値段は安い・・・

鋼材の値段と作業工程で値段が違うだけで、低価格のはずの光のぺティー

なども小さいから手間が少ない訳ではないので中くらいの庖丁とあまり

変らないお値段・・・光のぺティーでも六千円ぐらいでした・・・

他のメーカーのぺティーが三千五百円ぐらいでしたから、お客は

高いイメージに思えると思います。

打ち抜きのぺティーとは作業時間も違いますからね・・・

問屋や庖丁屋に納めるだけで店売りは宣伝をしないので

横浜でも光の庖丁を使っていても何処で造ってるのか知らない・・・

自分もそうでした!

ハガネの庖丁よりステンレスの庖丁の方が高い・・・?

一般的にはステンレスの方が安いイメージ有りませんか?

その辺を含めて謎の多いねだん設定で親父さんが庖丁が出来上がると

値段を決める・・・

これが昔の決めた値段設定みたいで、世の中の物価とかあまり考慮

しない・・・ぺティーなど20年で千円ぐらいのUPですから・・・

普通は年々腕を上げて給料が上がるのに一般のベースUPなど

あまり考慮しないし、問屋が値段を上げてくれないから仕事の質から

考えても兄弟の給料は・・・・・なんだとか? 

兄弟の仲で独裁者な?笑・・・

社長業としてはダメですよね・・・笑

お客さんには都合が良いのですけど・・・・

最後のほうで・・・高橋の庖丁の仕上げをもう少し良くしたら

使ったことが無い人でも欲しくなるようにしたらもっと買ってくれるのに?

そんな想いから・・・・

店売りの棚から一本持ち帰り、磨いて光らせて・・・棚に戻すときは

一本一万円値段を上げてみると、次の庖丁を持っていくと売れている!
これは砥石だけでやっていた頃で一番下のぺティーは
        10年使っていたので砥石だけで鏡面になっているでしょ?

店の閉店後、自分の時間で無給で磨いて10本近くやったかな?
リュウターも使い始めてからの画像

震災後、店売りの少ないときにですから、親父さんもビックリ!

親父さんの頭の中には切れる庖丁で有れば良いという考えを

変えさせるためにやったのですけど・・・

定休日は朝からやると2本ぐらい出来た!

鏡面を仕事にするのには2本では食べていけないので趣味?

10年使ったぺティーが落として切っ先が折れて修理してもらったときに

高橋で造ったぺティーをこんなにピカピカにしてる人を見たこと無い?

親父さんが言っていました。

10年も使い込めば砥石だけでピカピカなのは当たり前なので

そんなもんだろ?と思っていましたが・・・・

錆びにくい分、扱いが悪い人が多くて修理で戻ってくる庖丁は酷い物が

多くてそう思っていたそうです・・・・

最初からキレイならキレイに使うし、大事にする?

そんな話から店の人間でもないのに棚から庖丁を持って来て

磨いて、元の値段から一万円UPして!

数日で売れてしまうから親父さんの気持ちも少し変わって・・・笑

しかし、高橋でこんなメンドクサイ?仕事はやってられないでしょうね・・・

新潟に送って鏡面作業してもらえば原価だけで一万円程掛かってしまうから

高橋の極上でもあまり買う人がいないからやらない・・・・

しかしですね、鏡面にするだけで高橋では一番高い極上が売れてしまう!

この辺は職人と商人の違い?

ブログでも高橋の庖丁は良いよ~と書いても売れるわけ無い・・・

正直に手間の掛かる作業に昔ながらの造り方を画像で出して

鏡面にした庖丁でキャベツを切った動画を出してみたり・・・・

高橋の宣伝用に動画にしたら、注文が来る!

実際にその動画で庖丁を買ってしまった目黒君・・・笑

研げない、使えないのに・・・7万も出して買って奥さんに叱られて・・・・

そうなると・・・責任を感じて教えて・・・・もう2年半の付き合い!

今では職場の庖丁は全部研ぎ、移動前の職場でも庖丁を研ぎに

来てと頼まれるそうだ・・・・笑

一本千円でやってやればと言っていたら笑っていた・・・

仕事場でパートさんも庖丁を使う、切れる庖丁にしてあげれば

喜ばれる!若い目黒君でも一目置くようになり、仕事の指示も

聞いてくれるし、信頼されてくれて助けてもくれる!

連鎖反応で評価が上がってくる訳ですね!

ひらから一年でサブチーフに昇格、本社でも評価が上がってきてる!

同じ事を自分もやってきたからアドバイスしていました。

最近は、使う人に合わせて研いでみろ~です。

料理人レベルに研いだら直ぐに切れなくなる・・・パートさんなどは

切れない庖丁に慣れているのでギロチン切りだもの・・・

研いで包丁の使い方を教えて・・・そうなると切れない庖丁では

困るから目黒君に研いで~と依頼が来ればしめたもの!

自分の仕事場がやりやすくなる!

あ~また?話が飛んでしまった・・・・

高橋の庖丁が高いか安いか? 使っていくと違いが判る!

なので次も買ってくれる庖丁ですが、なかなか減らないから

次買いに来るサイクルが長い・・・この辺も値段を考慮しないと

儲からない・・・これは30年前に愛知製鋼の技術者にそれでも

良いのと?親父さんに言った言葉・・・・

良い庖丁を造っているのに他人が評価してくれているのに・・・・

高く出来ない職人の心なのでしょうね?
  全部、高橋の庖丁 すべて鏡面にした庖丁です!

 半分は閉店後に親父さんから貰ったものですけど・・・・



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