2013年11月18日月曜日

高橋の柳刃と河豚引き

柳刃を使う仕事などほとんど無し・・・河豚引きが必要などさらに無し・・・

なのですが、どう違うかの質問・・・俺たち洋食でも貧乏な俺のように

牛刀から筋引きにだんだん形が変化して最後には河豚引きかよ?って形になって

いったりしますが・・・

和包丁の河豚引き刃は、最初から包丁の厚みを薄くして、薄く切るための形に

んっていたりするんですね・・・関東はかなり薄く、関西は歯ごたえがあるように

関東より厚く切るようですが・・・・包丁は同じだと思います・・・

この辺は、和食の料理人に聞いてくださいね・・・

高橋の親父さんは、牛刀の関東包丁専門で習ってきた人・・・

ちゃんとした牛刀が出来るようになって、和包丁も洋包丁も刃物に違いはないだろうと

当時の関西と関東の名人の仕事を見て、包丁を買って自分なりに考えて・・・

なので今ほどの情報も無い時代に日本全国の鍛冶屋を観てまわって勉強したんだと・・・

なので・・・今風?ではない形をしています・・・

これも元親方の妨害で全国の刃物問屋に納める事を邪魔をされ・・・

今で言う見本市などに出して・・・堺さんの親父様に認められ

堺へ収めることが出来たんだそうです・・・それまでは、関東の老舗の刃物屋に納めが

あっても・・・造った包丁を認めて収めることが出来たのは築地の正久さんぐらいでして

○屋、○元・・・などなどにも収めていても途中で・・・元親方が牛刀では日本一の

力が当時有ったので・・・そんな中でもあの白鷹さんなどは○屋の仕入れ担当だったので

その後、水産会社の一件からつながった訳でしょうね・・・

その昔は、包丁は堺に集まり全国へって時代だったそうです・・・

販路を堺に助けられて・・・やっと関東の刃物問屋へと・・・親父さん三十代の若かりし頃

の話だそうです・・・まぁそれで包丁の刻印がいろいろ有った訳でして

東京の方の○つぐなどの刻印はあまり減らずに棚の隅に・・・

そんな親父さんが造る柳と河豚引き・・・柳刃は先の方まで同じ厚さで・・・

河豚引き刃は、根元からだんだんと細くなってるよううです。

親父さんの頭の中で河豚引きだって長く使って欲しいという考えなのか

幅があります?

 逆に堺の名人の蛸引きのほうが幅が少ないくらいです。

  高橋の河豚引きは薄い厚みから先の方へ薄くなっています

 柳刃は先の方まで同じ厚さで先端が薄くなっています
画像ではわかりにくいかも知れませんが上が河豚引きで下が同じ長さの柳刃です。


     この辺は親父さんの考えも入っての仕事なのでしょうか?
たまたま、河豚引きもあったので画像にありますが、店を閉める前は、

 河豚引きも微妙に形が違うのが有りまして、多分ですが?関東用と関西用とで

 造り分けていたかもしれません・・・・



これらの包丁の切れ味というか仕事の使い方での評価などは、ちゃんとした和食の

職人に使ってみて貰わないと判断できません・・・洋食ですので・・・自分には?

これはどうしょうもない和食には包丁道と言えるぐらいの道があり、

洋食などには有りませんから立ち位置から腕の使いから包丁の入れ方まで

和食には理に適う理に適う包丁の使い方があるんです。

そこまで考えて仕事をしてる和食職人も少ないのですが・・・

俺などと比べる事も出来ない和包丁の思いいれ?歴史があるんですね・・・

なので、自分が説明できるのは、包丁の形だけになります。

研ぎ方はどうやるか?想像はできますがどんな砥ぎ方でどんな砥石が良いのか?

これは解からない・・・

解からないから?魚河岸で免許を持った人がおろした河豚が売ってるので

じきにやってみようかな?なんて思うのですが・・・

免許を持っていても河豚は扱いが大変・・・専用の鍵の付いたゴミ箱まで必要なので

近所の寿司屋さんもおろした河豚を買ってるのを見た・・・

俺ら洋食も昔は骨付きの肉を捌いていたけど・・・今はね・・・

これも時代の流れ・・・?

どうにも答えられないのでわかって欲しい・・・

実際に数人の和食の職人に聞くとかしてから、刃物屋さんに相談することが

良いと思います。

17 件のコメント:

  1. 何か、相談事でも、有りましたか。

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    1. 河豚引き包丁・・・包丁自体は関東も関西もないと思うのですが、
        河豚を切る厚さは違いますよね・・・大阪では河豚も安いところがありますが
        関東で庶民的な値段で食べれるところが少ない・・なので河豚を捌いてるところも、あまり見たこともないので・・・包丁の違いの説明も出来ません・・・

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  2. CRESSON様、ご無沙汰しております。
    今週来店しようと画策していたうっちゃりです。

    実は大変申し訳ありませんが、自分の勘違いで飛行機のチケットが取れませんでした。(マイルを使った航空券にて)
    そのため東京来訪は厳しそうです、すいません。
    とりあえず持っていく予定だったお土産の一部だけは郵送しておきますので、お早めにお食べください。(誰かと分けられても構いません)

    この度はお騒がせして申し訳ありません。
    次回こそはお伺いしますので、よろしくお願い申し上げます。

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    1. うっちゃりさん・・・忙しい仕事なのに・・・これから先も忙しそうですが・・・

               ゆっくり時間を造って来て下さいよ・・・お土産など持ってこなくて

               良いですから・・・気を使わずお出かけしてくださいな

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  3. そう言う事ですね。
    河豚引き包丁・・・包丁自体は関東も関西もないと思うのですが、

    >ふぐ引き庖丁《ふぐの刺身用の庖丁》の前に、少し笑い話を

    柳刃って、刃物産地では、正夫と言う、事が今も有ります。
    少し笑い話を、草刈<正夫>さんが、柳葉さんと連れ立って、
    銀座の柳、見物に行ったとさ、

    柳の葉に、見惚れている草刈さんが、なんと美しい、
    女性のボディーライン<曲線美>に、たとえ柳腰だと

    ふと横を見ると、柳葉さんが、興奮しているじゃ有りませんか。
    草刈さんが、柳葉さんに、オイ、ボディコンの姉ちゃんばっかり
    観てるんじゃネェー<そこの貴方、柳葉さんの真似をしては駄目ですよ>

    柳葉さんが、草刈さんに、違う違う、柳の葉の後ろに、
    先に行くほどに、スラットした葉が有るじゃねえか。

    アレハなんだ!それは<菖蒲の葉でした>菖蒲ー正夫ー正武

    名称が柳刃が先か、正武が先か、私には分かりません。

    本題に戻り、包丁自体は関東も関西もないと思うのですが、
    普通は、柳刃の巾を狭くして、厚みを薄くした物が一般的です

    高橋さんの、ふぐ引きは、柳刃タイプと正夫タイプが有ったはずです。
    正夫タイプはアゴがやや広いと思います。
    それは、多分、築地の刃物屋さんの、3代目さんの指定の
    オリジナルタイプの型でしょう。

    ですから、高橋さんの<ふぐ引き>は、型がばらばらです。
    出来上がった品物の形の修正は、買った人が、勝手に修正しろ

    てな物です。何故なら、庖丁が可哀相だでしょう。

    河豚を切る厚さは違いますよね・

    >ふぐの刺身は、ご存知のように、盛り付けて、お皿の絵が透き通って
    見えるほど腕前が良いとされて居るようです。
    関西でも、本当は薄造りですが、関西はセッカチな人が多く
    最初は、一枚ずつ食べていますが、途中から面倒くさくなり
    5、6枚束ねて一辺に食べてしまう人がいます。

    関西は、安いふぐも多く、薄造りを、勉強しながら、ふぐ料理を提供する
    店が有りますし、魚屋さんに頼んでふぐを家で食べたりします

    <ふぐの取り扱い免許は、都道府県により、厳しさも色々らしいです。

    最後に成りましたが、<ふぐ引き><あご~刃先に向かって引き切り>
    で無いと、薄造りは、難しいと思います。

    出来る限り薄く切る為には、庖丁も薄い方が良いでしょう。
    薄過ぎれば、刃持ちが悪く成るので、難しい作業に成ります。

    ふぐ引きの事を<薄引き庖丁、てっさ庖丁>などと言う方もいらっしゃいます。

    鏡面仕上げは、ネタが引っ付きやすく成ると言う方も居るので
    一概に、鏡面仕上げが良いか、人それぞれの好みも有るかと思います。

    大阪ではてっちり¥1980円ナ~ンテ店も有りますよ。

    sakaiでした

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    1. 大阪の冬はてっちり・・・普通に食べてますよね・・・初めて大阪で食べた時も
             コースで4000円しなかった記憶が・・・1980の看板も見ました・・・
             養殖ものの河豚も有るし・・・ですがそれでさえも東京は高く取ってま       すよ
             何人かで大阪へ行けば高速代も・・・笑
             大阪のスーパーに行くとこの時期から果実のポン酢のビンが
             多く並んでいたことが驚きでした。

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    2. 大阪では普通にスーパーでフグが捌かれて1匹いくらで売られています
      寒くなると値段が上がりますが関東に比べれば安いです

      飲食店でも寒くなると宴会でポン酢を使うので、仕込みの為に
      橙酢やすだち酢が売られる様になります。

      我が家では、年末行事?としてポン酢と味噌を一年分仕込みます
      妻の実家が花屋で、〆飾り、鏡餅に使う橙が売れ残ります
      売れ余った橙を絞って作ります、その後御節もどきを作るときのついでに
      黒豆で味噌を作ります、味噌は寒い時にしか仕込めないので一緒に
      つくります。

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  4. 失礼な発言ですが、高橋さんの刺身包丁そんなに良いと思いますか?

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    1. 失礼な発言ですが、高橋さんの刺身包丁そんなに良いと思いますか?

      との事ですが、私は<良いと思います>

      高橋さんの、刺身庖丁には、鋼材の種類が5~6種類有ったと思います。
      例えば、他社10件で同じ鋼材を使い、刺身庖丁を造ったとしましょう

      その庖丁を、1人の研ぎ師さんに研いで貰って切れ味テストをして貰ったら

      最初の切れ味は、変わらないかも分かりませんが、長切れするのは

      高橋の庖丁だと、思います。その理由は鍛造です。


      ですから、高橋さん以上の鍛造技術をお持ちな鍛冶屋産がいたら
      高橋さん以上の、刺身庖丁が出来る可能性が有りますよね。

      後、炭素鋼と特殊鋼で比べたら、特殊鋼では勝てない炭素鋼が有るのは事実です。

      最近は余り聞かなく成りましたが、青紙スーパーの水本焼などが出来れば
      どれ位切れるのか、想像も付かないですね。

      余談ですが、高橋刃物は村の鍛冶屋です、有名な刃物メーカーでは有りません。
      4人兄弟がこつこつと<頑固に>刃物を造り、定年を迎え、廃業致しましたが
      品物は使い続けられています。

      例えば、研ぎ直しに困った、柄の取替えは出来ますか、などの相談など
      一区切り付けば、

      ブログ《温泉大好き仕事は料理人》高橋刃物から、卒業する時が来ると思いますよ。

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    2. みんなが使いこなせてくるまで・・・そうしたら卒業!

      アホの5298あたりは・・・何時までもわからないだろから叩きながら
      教えないといけないでしょうが?

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  5. 匿名さんへ
    高橋の刺身包丁、自分は極上しかしりませんがいいですよ♪
    切れはつまるところ砥ですが安来鋼の炭素鋼以外の話なら自分は好きです。
    まぁ好みでしょうが、ステンレス、特殊鋼の類いなら確実に鋼材の締まり、詰まりを感じ取れる逸品と自分は思います。
    自分の感想ですが高橋の包丁は鋼が餅の様に詰まり粘ります。鋼材にもよりますが練っていないものはクラッカーのようにサクサクポソポソな感じでしょうか。ZDP189も所有していましたが粘りは光友のほうがあるように感じました。
    自分の使った感想では同じ砥で純粋な切れ味は間違いなく青一本焼のほうがありますが、錆びにくいなどの付加価値も考慮するならとてもいい包丁です。

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    1. なんだ・・・青本焼きも持っていたのですね?多分?広島人さんかな?

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  6. 刺身包丁、柳ですか?
    柳で極上あったんですか。
    5298

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    1. ???
      ミシュランの菅井君の所にいっぱいあるから見せてもらいに行けば・・・

      当分、出入り禁止だからうちの店にはくるなよ!笑

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  7. 夜分に失礼します。
    先の青本焼のコメントは僕でした。
    名前を書くのを忘れていました…
    今は手放してしまいましたが、源泰邦 水本焼の尺一先丸タコ引きです。
    物凄く切れましたが研ぐのが大変だった記憶があります。
    ZDP189も不思議な感じでした。
    後、藤次郎の粉末ハイス牛刀も使いましたがあまり合いませんでした。
    あくまでも感覚ですが、高橋さんの刃物は持ったときや切った時に「なんかいいなこれ」と思えました。あくまでも感覚ですが…
    北海珍味

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  8. へ~?北海珍味さんは高価な包丁を・・・硬い包丁は砥石が合うのを探すのに
     苦労するでしょう?親父さんたちも当時はそれで硬く作って粘りを出すように
     硬度を落として、当時の砥石に合わせて作っていた時も有るんですよ・・・
     いろんな鋼材で試して造った包丁も最後はゴロゴロ出てきましたが・・・

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  9. クレソンさん
    えぇ、独身時代に「包丁の作りと鋼材で、どのように切れや砥石あたりに違いがあるのだろう?」と疑問に思い、ネットで情報を集めては腕に見合わない包丁を購入し使ってみてを繰り返していました。
    ほとんど中古で購入していましたが、きちんと銘打ってあるものを選んで使用してました。今思うと刃物屋や鍛冶屋から買ったわけではないので、その銘も信用できるかは判りませんが…
    仰る通り、自分持ちの砥石がほとんど合わず、かと言って砥石まで買う余裕もなく、しかも観光地のホテルのバタ仕事では出番もなくで仕舞いこみ、最終的には使ってくれる人に譲ってを繰り返していました(ちなみにホテルではグレステンが多かったです)
    鍛冶屋さんから見れば失礼でしょうが、おかげでいろいろ経験できました。
    藤次郎はホテル時代から使っていて、最近のものではなく昔のスウェーデン鋼割り込みなのですが、なんといっても研ぎやすいのと、ハンドル形状が僕にあっていて今でも使っています。
    ただ、粉末ハイスは硬度が硬すぎたので、新品で買いましたが数回つかって譲ってしまいました。ちなみにメーカーさんに鋼材などの問合せで電話しましたが、とても丁寧でしかも自社製品に誇りをもっておられました。
    量産の包丁なら僕は藤次郎を薦めますが、高橋さんのはさらに刃持ちが抜群に良くて、ここが強力鍛造の賜物なんだなと感じました。
    あくまで未熟者の個人見解ですが、どの包丁も素晴らしさがあって、最終的には使う側の研ぎと使い方なんだと落ち着き、銘は色々ありますが高橋さんのものに落ち着きました。銀三の鍛造品も素直な感じなので好きです。
    その時代の砥石に合わせて作るなんてさすが職人ですね。人工砥石がようやく光友に追いついたのでしょうか…堺の昔からの鍛冶屋さんも今はポリまな板が主流だから同じ青二鋼とかでも焼入れなどそれに合わせて工夫しているそうですね。
    職種は違えどものづくりの職人は使う(食べる)側の気持ちになって作らないといいものはできませんよねきっと。
    また長々と失礼しました。
    北海珍味

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