2013年3月23日土曜日

ステンレスの刃物

鉄の歴史は、本当に難しい・・・

なので簡単に間違いも多いので、本格的に勉強したい人は自分で調べてね・・・

大昔、十字軍の遠征で中東と戦った時に相手の鉄の方が強かった・・・

これが皆さんも好きなダマスカス・・・本物のダマスカスですよ・・・

これがインドの鉄でウーツ鋼というのだそうです・・・

これが強くて後にヨーロッパの各国が調べると微量のシリカとかアルミナが入ってるのが

判った・・・それじゃ~って事でシリカとアルミナを入れたのでですがダメで・・・

インドから鉄を輸入して正確な焼鈍しをすると更に硬度が上がったんだって・・・

その後、クロムを見つけ、低炭素の鉄にクロムを混ぜたら切れ味が良くてダマスカス

模様が出てダマスカスに近づいた・・・

これが合金でウーツ鋼に勝る鉄の始まり・・・大昔の話ですよ・・・

耐酸性に優れてることがわかり、技術の進歩で扱いにくい金属ですが

使われうようになったそうです。

ここで・・・日本の鍛冶屋が欲しがってる錬鉄が明治15年以前の金属が良いと

言うのが、低炭素の鉄で合金で無いので扱いやすいとの理由なんだそうです。

ハンマーで叩いて鍛造するにはステンレスだと出来ないっていうか出来にくい・・・

古鐵(錬鉄)が良いのはそんな理由・・・かも?

でもね・・・酸に弱い・・・酸に強いってことは錆びにくい・・・ここがステンレスの良い所

じゃ~鍛冶屋はステンレスを使えば良いでしょう?という話ですが・・・

刃物にするときにクロムが炭素の邪魔をする・・・クロムを炭素と同じ大きさまで

鍛造できれば大分解決出来るんだそうです

日本の刃物屋や鍛冶屋がそこまでしないでステンレス包丁を世の中に出したから

ステンレスは斬れない・・・って事になったそうですよ・・・

設備投資と時間と結果が戦後の日本には大メーカーでも無ければ出来なかったんでしようね

刃物鋼のリストには、焼入れの温度と焼鈍しの温度の硬度が載っていますが

それに近づけるのがやっとな零細企業の鍛冶屋では不可能?

なのでまだまだステンレス包丁の良いものが少ない訳です・・・かな?

それが世間の常識でして・・・・

製鋼メーカーも世間の鍛冶屋で造れるように焼入れで空冷でも焼きが入る鋼材や

既にある程度鍛造してあって鉄板になってあり、切り取って包丁の形にして

焼入れをして刃を付ければOKな鋼材を出していまして・・・サンドイッチ構造で出来上がった

マダスカスって名前の見た目が良い包丁も出ています・・・それが数万円ですから

笑えます・・・また新潟の世界で有名になったあれも鋼材メーカーが原料の調整をして

焼入れ後サブゼロをして鍛造無しでまぁまぁな製品を大量に・・・包丁としては

あれで十分なんでしょうが・・・

儲からない鍛冶屋の仕事では今までの仕事で十分でしょうが・・・・?

精密金型を造るメーカーの進歩は凄い・・・型を削るのにも電極でプラズマみたいな

もので精密に削り、プレスでバリが出ないようにして更に何万回プレスできるかの

テストをしているんだそうです・・・

小さな会社でも携帯電話の金型は儲かるんだそうで、少し前は携帯電話は

数年使っていたものが最近では数ヵ月で交換するので仕事が安定してるのだとか?

あまりの機種変更で最近ではバッテリーの形は共有?更に防水機種が増えて

バッテリー交換は出来なくても機種変更するのでOKなんだとか・・・・

まぁ・・・包丁も砥ぐ事が大変なので100均で買った包丁を使い捨てするって

話も有るのでますます鍛冶屋は大変でして世の中便利な物を求めるのも

仕方がない・・・ココが包丁の進化の目指すところで、ちゃんと料理をさせて

包丁を使う教育が出来なければしまいには魚は食わない、野菜はビタミン剤で補給して

毎朝シリアルを食べて昼はハンバーガー・・・夜はレトルトの・・・母親も家族も

変になるよ・・・食べ物は中国や韓国で作った怪しいもの食べてね・・・

本当に良いものが日本には無くなって行きそうで・・・怖いです・・・

4 件のコメント:

  1. この写真味がありますね。
    見れば見るほど・・・。

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  2. 娘を嫁に出す父親のようでしょ?

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  3. はい。
    何とも言えないショットですね。
    やりおえた一枚ですね!
    素晴らしい、良い写真です。
    高橋様に行けなかった方々に・・・・何だか申し訳ないです。

    伝統を見て頂きた1枚
    ですね

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