2013年3月12日火曜日

鉄は熱い時に

あの本田宗一郎さんは鍛冶屋の息子
子供の頃から仕事を見て育ったから、金属の加工も・・・

もう弟子は作ろうとも思わないし、育てる気も無いのですが・・・

本人には、ブログのネタにするぞ・・・って毎週来る目黒君・・・

最初は、動画を見て高橋刃物製作所で包丁を買ってキャベツを切ったそうです。

たまたま高橋に行ってる時に買いに来て、話をしたのが最初でして・・・

包丁砥ぎも覚えたいと言うので包丁持って遊びにおいでと言ったのが最初だと思います。

横浜の郊外で住宅地、駅からも遠いし、客なんてそれほどいない貧乏な店なもんで

仕事をしながらとなりで包丁を砥いでみさせ、試し切りさせてみて違いを感じさせて・・・

包丁砥ぎだけを教えるはずが、いろいろ話をすると若く見えるが20代後半・・・

試し切りの姿を見るとまるでダメでして・・・あまりに包丁がかわいそうなんで

こうやると良いよ・・・って、それが始まり。

包丁で指を切ったらと絆創膏を大箱で購入して準備して・・・笑

自分も20歳でこの道に入ったので先輩は年下なもんで、早く出来るようにならないと

馬鹿にされる・・・これも一つあったので彼にはいろいろ見せているんです。

英語を話すのと同じ? 実際に話をしなければなかなか覚えれないでしょう?

なので八百屋から捨てる前の野菜や切った後、みじん切りにしたら使える物で

やらせてみる。ソースに使う野菜をまずはいろんな形で切らせてソースに使うなら

捨てるわけでは無いのでOKなんです。

こんなことや
こんなことをさせて、ダメならデミグラスソースのタネに・・・

教えると家で実践をして奥さんに食べさせるので一週間同じような物を・・・

これじゃ?奥さんがかわいそうでしょ・・・?

何か包丁をたくさん使う作業を考えてレパートリーを増やさないと・・・

それでこんなものも・・・
洋食屋の仕事ではないけど・・・作れば冷凍にして保存できるし・・・

高橋の包丁も残り僅かの時に、極上の300が残っていたんですが

彼にはもったいないのですが・・・無くなれば買えないし・・・

奥さんには、高い包丁ですから買いたいと言えば「まずは見合う腕を」って・・・

キャベツを切るのに、引き切りするのには大きな包丁の方がプロには良いんです・・・

なので出世払いでと購入しておきました・・・

キャベツの千切りも、包丁の動きも全体の動きも後ろで見ているのが背中で

感じます。数ヶ月でだいぶ良くなりました。
細くは切れるも時間は掛かる・・・ですがやらせるしかない・・・

その場で見てなくても音でどんなふうに切ってるか判る・・・

本人は、鉄が熱い時なんです・・・

自分で考えて真似をして自分のモノにする・・・これが大事。

仕事をする音でどうなのかわかるんです・・・なので本人には同じ音になるように

頑張りなさいと言ってます。

最近では、目黒君の包丁も俺の包丁と同じように鋭く砥いでいます。

それには同じように包丁に優しく使えないといけません・・・

包丁は使えば切れなくなるもので、いかに使えば長斬れするか考える。

うまく使えれるようになれば砥ぐ回数が減るので包丁も長生きしてくれる。


2 件のコメント:

  1. 暫くです。

    当方、只今、本刃付け練習の身に付き

    試し切りを、お願いいたします。

    鏡面仕上げでは有りませんが

    品物は、
    <特鋼光>30年物、鍔無し牛刀270ミリです。

    砥石は、手砥ぎ番手は

    220番
    400番
    1200番
    3000番
    後、チョコットです

    目黒君に、キャベツの千切りを、お願い致します。

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  2. 匿名さんでは誰だかわかるけど・・笑

    目黒区ンにダメだしもらうかもよ?

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