2013年3月25日月曜日

ハガネの本焼き包丁の仕上げ

高橋の特殊鋼なら全部鏡面にして刃を付ければ良いって感じですが

ハガネの本焼きで土をつけて焼いてるものは波紋が出るので、波紋が目立つように

曇系の天然砥石と相性が良いと思います・・・
まずは、しのぎの上を鏡面にしてしのぎから下を天然砥石でやっていきます・・・

此処でシノギ線をくっきり出さないとキレイでは無いので・・・
こんな定規のような物を使います・・・

 これは親父さんが作った物で高橋の柳刃庖丁に形を合わせてあります・・・・

 これを包丁の上に乗せて小さい砥石でシノギ線をきっちり出そうという訳です・・・

上の画像ではしのぎ線が曖昧でしよ・・・もう少しきっちり出すとかっこいい・・・・

これが動いてしまうので面倒ですが・・・やる価値があるんですね・・・・

この辺が高価な和庖丁は研屋さんに出す人がいる理由の一つでもあると思うのですが?

線を出すということは角をしっかり出すという訳で根気がいります・・・・

堺では庖丁造りは分業制なので、よくできた包丁はいい鍛造で良い焼入れで波紋の

綺麗で、砥ぎ氏も一流の人に仕事が回ります・・・

高橋では鍛冶屋なのでこの仕事は親父さんの仕事っていうか・・・皆はやりたがらない。

休日に、工場に行って親父さんに教わりながらおぼえました。まだまだですがね・・・

天然砥石で仕上げていくと切っ刃って言うんだっけ?包丁の地肌っていうのかな?

何とも言えない良い感じになっていきます・・・・まさに日本刀のように見えてくる訳です。

それ以外にも鍛造で練りこんでいますから微妙な表情がある・・・

高橋の庖丁は特殊鋼なのでこんなことは必要ありませんが和包丁はシノギ線が

綺麗な方が良い・・・ってな話です。

 

4 件のコメント:

  1. 高橋さんは、鋼の本焼を造っていましたか?

    造っていたとすると、30年以上前の仕事ですね。

    刃紋が、気になります。

    返信削除
  2. 朝の5時前のコメント・・・?
    山梨の大将か堺の刃物屋さんかしら?

    ハガネもず~と続けて作っていましたよ
    割合的には少ないですが、注文が入れば造っていました。

    堺や東京の名人の庖丁を買って造り比べしたり鎌倉時代の
    波紋や稲妻の出し方・・・博物館に行って信長の刀を見に行ったり

    返信削除
  3. 私、鋼の43がほとんどです。
    ステンレスももっと買っておけば(笑)・・・・
    水焼43出刃はお気に入りです。
    5298

    返信削除
  4. 親父さんや渡辺さんは43褒めています・・・
    一番錆びにくいし、一般には向いていると言ってますよ

    返信削除