2013年3月6日水曜日

錬鉄-貴重な鉄

去年の地元のニュースで横浜駅の内海川跨人道橋の取り壊しが・・・

昭和5年建造の明治、大正時代のレールや金属で造られて戦争の空爆にも逃れ

平成の時代まで・・・使われていましたが流石に老朽化・・・これが何?って思うかも

しれませんが、古鉄・・錬鉄もあるんでしょう?

この錬鉄、鉋を作る時にひじょうに都合がいい・・・

昔ながらの霞の包丁にも使われてきましたが、今は・・・・そんなもので造れば幾ら?

鉄鉱石から加工がしやすいように不純物を取り除くのに反射炉で昔は作っていたそうです。

静岡の韮山に遺産として残されているので、知ってる人は知ってるし・・・

反射炉ってなによ?って人も大勢でしょう?解らない人は検索して・・・

この反射炉で鉄を精製すると不純物の少ない鉄が出来るわけです・・・

不純物が少ないと錆びにくい・・・インドの鉄中で15000年錆びずに立っている

アショカピラと呼ばれる鉄柱は純度99.73%の物で、鉄の純度が高いと錆びにくいのだと

最近の意見ではそれだけではないそうですが・・・・

法隆寺や薬師寺、山口県の錦帯橋に使われたサビに釘を造っていた白鷹さんも

ひたすらこのような金属を探したり作っていました。千年の木で作る建造物は千年持つ

なので千年持つ釘が必要なんだそうですよ・・・凄い話です。

ただ、柔らかすぎると釘が曲がるので少しだけ炭素を入れて使えるように

作っていたとオヤジ様が言っていましたが・・・

硬いハガネと柔らかい地鉄で作る鉋や包丁・・・ハガネは引っ張るのでそれと合わす

地鉄は伸びないと剥がれてしまいます。ハガネは衝撃にも弱いし・・・それを保護するには

軟鉄が・・・な訳で錬鉄を集めてる鍛冶屋さんが
動画の最初に、明治の初め頃の船のイカリのチェーンや鉄道のレールが出てきます。

この頃までの錬鉄の物が良い・・・10kgを鍛錬すると30%以上減るのですが

それを地鉄にしてハガネと合わせて作ると良い鉋や包丁になるんだそうです・・・

高橋刃物製作所の一郎さんも集めていました。サビが出切っていて柔らかい・・・

あの橋が解体か・・・と思って書いてみました。

本焼きが一番と思ってる人・・・造るのに技術と経験が必要なだけで

硬いハガネと軟鉄を合わせた包丁でも同じに斬れるんだと思いますよ。

それとね・・・本焼きは日本刀と同じと言われてますが、間違いではないですが

包丁の本焼きは、脇差と同じと言ったほうが正解だと思います。

太刀は地鉄や柔らかいハガネを芯鉄にして硬いハガネを合わせてというか巻いてといか?

日本刀は、どっちかといえば霞みの包丁の方が・・・と思うんですが・・・

脇差の方がひとつの鋼材で作るので本焼きの包丁でしょう?






5 件のコメント:

  1. 動画の最初に、明治の初め頃の船のイカリのチェーンや鉄道のレールが出てきます。
    この頃までの錬鉄の物が良い・・・10kgを鍛錬すると30%以上減るのですが

    <極軟鉄>ですね。


    それを地鉄にしてハガネと合わせて作ると良い鉋や包丁になるんだそうです・・・


    高橋刃物製作所の一郎さんも集めていました。サビが出切っていて柔らかい・・・

    <釘でしょうか?>

    あの橋が解体か・・・と思って書いてみました。

    <駅の上を東西に渡る橋ですか。>残念!

    本焼きが一番と思ってる人・・・造るのに技術と経験が必要なだけで


    硬いハガネと軟鉄を合わせた包丁でも同じに斬れるんだと思いますよ。

    <此方の方が良く切れると、私は思います。>


    それとね・・・本焼きは日本刀と同じと言われてますが、間違いではないですが
    <私もそう思います。>


    包丁の本焼きは、脇差と同じと言ったほうが正解だと思います。


    太刀は地鉄や柔らかいハガネを芯鉄にして硬いハガネを合わせてというか巻いてといか?

    <墨流し、ダマスカス、>所謂積層にハガネを挟んで鍛接
    した物では無いでしょうか。


    日本刀は、どっちかといえば霞みの包丁の方が・・・と思うんですが・・・


    脇差の方がひとつの鋼材で作るので本焼きの包丁でしょう?

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  2. 太刀は地鉄や柔らかいハガネを芯鉄にして硬いハガネを合わせてというか巻いてと言うか

    重ね合わせて、刃紋を付ける


    所謂<墨流し><ダマスカス>でしょうね。

    長男さんの考えは精錬所から入って来る<極軟鉄>ごくなんてつは
    まだ庖丁の素材で有り

    今一度鍛錬をしてから、庖丁造りが始まるのでしょうね。

    大阪の、堺市より
    長男さんなら、堺市の知人で分かるでしょう。

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  3. 投稿有難うございます。
    2つとも同じ人だと思うのですが、多分?
    オヤジ様から聞いた人かな・・・・
    堺でも錬鉄は貴重でしょうか?

    本場の方が読んでくれるとは、恥ずかしい限りです・・・

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    1. 鉄を錬る、此れは非常に貴重でしょうね。

      10キロの鉄を、7キロ迄絞り込めば、鉄の組織が
      ほぼ最高に細かい組織に成って居るでしょう。
      此れ以上鍛錬すると、鉄から火柱が建つ可能性が有るでしょう。

      長男さんなら、やる可能性は多分に有ると思いますよ。

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    2. 練る為に相当の量のコークスを使ってましたよ・・・
      包丁の原価率本当に悪いですよね・・・笑

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