2015年4月19日日曜日

庖丁の魔界の世界其の二



極上で研ぎ方で苦労して研げるまで親父さんにも意見を聞いたりして

魔界にどんどんと嵌り始め・・・・

親父さんはステンレスでハガネ並み、それ以上の庖丁を造るけど

高橋の店ではハガネの庖丁も造ってるのはどうして?

古いお客さんはどうしてもハガネの庖丁を欲しがるからさ!

なら自分としてはどっちが良いと思う・と聞いたことが有ります。

やっぱり造りやすいし特殊鋼やステンレス系の金属より安いし

叩くと柔らかいし、切れ味もハガネの方がやっぱり切れるよだと・・・

だけど錆びは逃げれないからな?だと

極上は炭素量多いからステンレスよりは錆びに弱いけど

ハガネなんかと比べれば天国だろ?・・・確かに・・・

そんな話を2011年始め頃まで話を聞いていたら・・・・

3月に大震災!

震災後には庖丁のオーダーが全く無くなりまして・・・

毎日火は焚いてるが仕事無しの状態で暇なんで道具の整備と

鋼材の整理・・・ばかり!

親父さんが鋼材の整理をしてると面白い鋼材が出てきたから

お前さんに造ってやるよと・・・・其の名はダイヤモンドハイハード!

これは錆びるしドイツの鋼材で不純物も入ってるけど強いぞ~!

畳庖丁を造って畳屋さんに渡したら畳に入り込んだ小さな石も

切ってしまったし、針も切ってしまったとかで畳屋さんが大喜びして

くれた金属だそうだ?

でどんな形の庖丁にすれば良いか聴いてきたから

迷わず高橋の牛刀の形ではなくてミソノ牛刀の形だと刃の平らな部分が

長くて使いやすいと注文・・・引き切りするのでその方が良いからね!

出来上がって渡されるとまぁ~デカイ? これなら大きなキャベツでも

切れるだろ?と・・・・・・・・・・・

規格外の大きさで今では農家も大きいキャベツは売れないから

八百屋でも売ってない・・・売れないのだそうで?

あまり役に立つことは少ないのだけど・・・

日本では不純物が少ない鉄が良いとされる・・・

ですが焼き入れしやすい部分もあるそうだ?なのでドイツの鋼材だけど

強いので錆びてもそれ程拘わりの無い畳庖丁には良いのだそうで?

お前さんなら錆びらせず使えるだろ?だと・・・

結構角度を鋭利に研いでいるものの刃が潰れないから強いのだろう?

この庖丁は現在、柄を取り付け作業中なのでいつか評価が出来たら

報告します。


ダイヤモンドハイハードを作っている頃

日本の鉄の話や自分で調べて見たりして、インドで凄い長い時間

錆びずに立ち続けるポールを見つけた時に「何で錆びないのだろ?」

科学的にもちゃんと解明されていないのだけど・・・

親父さんが愛媛の白鷹さんの話を話し始めた・・・

奈良の神社仏閣で使う釘の話を聞いて「うちからも古鉄を送ったり

送られて着たんだよ」って?

話の始まりは、千年の釘で有名になって水産加工会社のお偉いさんが

白鷹さんに錆びない庖丁を造ってくれと依頼したら?

横浜の高橋刃物製作所に行きなさいと紹介されて

重役連中が来たそうだ・・・だけど親父さんは白鷹さんを知らなくて

何で愛媛の鍛冶屋が?って思っていたら重役さんたちが

「あの白鷹さんを知らないのですか?」と言ってきたそうだ!

それで大丈夫なんですか?と聞かれて

親父さんは「その人が紹介したんならうちの仕事知っていて

紹介したんだろ?」・・・・なら任せれば良いだろだとさ・・・

後で解ったそうなんだけど、白鷹さんが木屋の仕入れ担当の時に

高橋の庖丁をみて凄いなと思ったらしい?

木屋とは親父さんと親父さんの修行した正金の社長に

高橋の庖丁を仕入れるならうちとは取引中止だとか圧力を・・・

それで木屋とは取引が出来なかったのでけど

品物は見ていたらしい・・・それで錆びないステンレスならと

高橋を薦めたのが始まりらしい・・・

そんなことから白鷹さんの錆びない鉄の話で面白い話を沢山聞いた!

海にかごの中に鉄を入れてみたり、土の中に鉄を入れたり・・・

電柱のそばに埋めると良いとか?笑

長く埋めていたら何処に掘ったか判らなくなったりとか?

そんな鉄を削り重ねて溶かしたりして段々と錆を出し切ることから

始めて、なるべく純度の良い軟鉄を造り、僅かに炭素を入れて

釘として使えるギリギリの硬さにしたんだと!

今では東北大学の教授が考えて99.8%ぐらいの純鉄を

JFEが特別に生産してくれているらしい!

この白鷹さんを認めた宮大工の棟梁があの西岡常一棟梁が

白鷹さん繋がりで高橋に着たのだそうですよ・・・

やり鉋を復元した時にやりかんなを作ったのが白鷹さんなんだって・・・

あるときに・・・・皇居の何処の門だか忘れましたが・・・・

棟梁が門の修理に来て、復元もだめ、作り変えるなんざとんでもない!

これには困って・・・門の金属で親父さんにヒントが無いか来たんだって・・・

あれもだめこれもだめ・・・なら扉の下に滑車を着ければ良いだろうと

親父さんが言ったら「それも新たな事なのでダメだろうと」

数年してその門へ行って見たら滑車が付いていたそうで・・・・

親父さんの自慢!笑

次回は鍛造の話でも・・・・

2 件のコメント:

  1. 前から気になってました。

    炭素鋼の本焼日本鋼、安来本焼、白紙のW印
    の事は聞いた事なかったので、自分的には
    親父さんが作ったんなら、凄いんじゃないかな
    とずっと思ってました。
    ステンレスで鋼のようにだったら、鋼だったらもの
    凄く切れるかなと!
    それとこれも前から気になってました。
    「光友」とかいてなんと読むんですか?
    僕が思ってたのと違う呼び方を聞いた事が
    ありまして、、、

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    1. 高橋では商品がいろいろあったので判るように安来。日立の白紙だとW印
      などと分けていただけですよ。
      ハガネの牛刀は評価されていましたが、どうなんでしょう?
      光友と書いてミツトモとそのままです。商標です。

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