2015年4月19日日曜日

庖丁の魔界の世界其の三

強力鍛造が持ち味の高橋でしたが・・・

ステンレスは粘るから鍛造しても意味が無いとか言う鍛冶屋さんも

要るのですが、やっぱり鍛造をして分子を細かくする作業を入れると

ステンレスでもハガネのように研ぎやすくもなるし・・・?

何だそうですよ・・・他にも重要な意味も有るそうですよ・・・

今では微粉末にして混ぜて溶かしてなのでしょうか?

いろいろ考えながら造ってきて日立の金属表を見ても判らない時に

日立に聞いても教えてくれない秘密があるそうで手探りで試さないと

いけないのが厄介な刃物鋼の世界?

秘密が多いのは、特許など出せば成分とか作り方とか出さないと

いけません!と言うことは数年後とか真似をして造れるということで

秘密にしているほうが得策なのでしょうか?

中国の鉄鋼メーカーに盗まれて韓国のボスコが裁判に・・・・

特殊鋼板の話です・・・

ニュースで知ってる人も居るでしょう?

これこそが秘密の秘密・・・新日鉄の極秘がボスコに盗まれて

それを中国に盗まれた・・・・盗まれて裁判になったらそれは・・・

新日鉄の極秘技術で逆にボスコが盗んだことがバレタ! 

http://news.livedoor.com/article/detail/8704375/

まぁ~それ程鉄の秘密は多いわけですよ・・・

なので国内の鍛冶屋にも教えない訳・・・

そこで登場したのが岐阜の渡辺さん・・・

教えないけど検査はしてあげる!助言も有り!

ここで日本古来の鍛冶屋の仕事と科学の合体?

最初はある金属を鍛造するのに、あるメーカーに出しても

出来が悪い・・・なんならやってみますか?

それから特殊金属でやってみた・・・・

そうしたら製鋼会社の技術者がどうしてこんな物に出来上がったのだろう?

これは面白いって事で大型の抜き打ち鍛造から刃物にも試してみたい!

親父さんも出来上がると検査してくれるから嬉しい訳で

利益も無い仕事に夢中・・・これでは会社が潰れるから

他の兄弟はハガネの庖丁を造り続けて頑張った・・・

当然兄弟で揉める事多数・・・・

そんなことをやりながら数年か過ってステンレスなのにハガネのように

研げて切れる、それでいて錆びない光の完成!

他所の鍛冶屋がステンレスは固いし粘るから鍛造の意味が無いと

手をつけなかった物をやり遂げた訳ですよ・・・・

出来てもそれ程売れなかったのは・・・例の問題で関東では

何処の問屋も取引をしてくれなかったからかも?

唯一、東源正久の先代だけ!

ご自分も鍛冶屋だったから分かってくれたのでしょうね?

なので最後まで取引を続けてくれた有名店は正久さんだけ・・・

次回は出来上がったのに売れない光・・・

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