2015年4月20日月曜日

庖丁の魔界の世界其の五

鍛造と焼き入れ・・・

今では鋼材が最初から良くなってきて、鉄板から抜き打ちして

削って庖丁の形に研磨して・・・焼入れをして終了!

これでよければ制作費は安くなるので、売るほうも買うほうも

安ければ良いさ~って・・・なんでと言うと安いってのも理由ですけど

一般的に家に砥石が無い・・・研げない、旦那さんも息子も刃物研ぎなど

やったことが無いですから・・・・なので使い捨て!

物の価値は人それぞれで良いと思います。

500円で2回研ぎ屋さんに出すと新しい庖丁が買えるから・・・・

ですがね?

本気の鍛冶屋が鍛造して焼入れを上手く出来た庖丁は同じように

研いだ1000円の庖丁と5000円ぐらいのハガネの庖丁と切り比べると

素人でも違いが判りますよ。切れるのだけど何?この切れ味?

使ってみると欲しがります・・・後は誰が研いでくれるかで

買うか買わないかが分かれるところ・・・

鍛造火造りは、高橋のような鍛冶屋は抜き打ちの型抜き機械の設備を

置けないし、買えないし・・・なので自由鍛造

だから右利きも左利きも自由にその場で作るので値段はほとんど同じ

鍛造で刃の方とミネの方と叩き方を変える事も出来るし

他所より厚い部材を叩いて自由に変えられる

体力が有る人無い人と庖丁の重さと長さを希望できるなどなど

それよりましてやはり鍛造をちゃんとすると良いのだそうだ!

そして焼き入れ・・・大きな工場で大きな釜で真空焼き?

一回の焼入れで凄くお金が掛かるので凄い数をいっぺんにやる。

焼き入れとしては最適なのでしょうね・・・

ですが本焼きや昔ながらのハガネは急激に冷やさないと焼入れが

出来ないので製鋼メーカーが温度だけ上げるだけで焼入れが

出来る鋼材を作ったから・・・

普通のハガネは温度を上げて一気に冷やすことで焼入れが出来る

のでやはりハガネでは?

親父さんや他の鍛冶屋さんでも焼入れの一番良い日はいつ?

真冬と真夏の安定してる大気で夜中から朝にかけてが良いみたい?

だとすると普通の会社では従業員を焼入れの為に夜中に集めるのは

厳しいのかな?

時代は昭和の時に、出光石油が日本でも独自に中東から石油を

買い付ける為に大型のタンカーを造った!

大きな船だったのでエンジンからプロペラに伝えるシャフトも

鍛造をして焼入れして造ったそうですよ・・・

この時に敗戦国の日本で戦争中の技術とそれを造る機械を

解体せよの命令が勝利国から有ったそうな?

それを頑として断った室蘭の工場がそのシャフトを造った・・・

断ってはいけない技術・・・組織が密度が上がり強くなるしね・・・




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