2015年3月2日月曜日

30万ビュー!

高橋刃物製作所の応援ブログから4年と3ヶ月です。

おかげさまで30万ビューです。有難うございます!

閉店後には在庫の庖丁はスクラップにでもするんだろうな?

それは勿体無い・・・真面目に昔ながらにコークスと炭だけで

庖丁を造ってきた50年の歴史を閉じるのに、最後に花を咲かせたい~!

手間と労力と技術を一生懸命掛けてきた横浜最後の鍛冶屋ですから

応援したい・・・・創業当時のいろいろな苦労から斬れるステンレス庖丁を

造り上げ、堺の山下さん、岐阜の渡辺さん、名古屋のだるまやさん、

築地の正久さん・・・当時、牛刀では日本一な正金で修行して

正金では80人くらいの職人の中でピカイチな腕で正金の優秀な牛刀

を造り、独立・・・兄弟が抜けた後の製品が落ちて・・・

それで日本中に悪いうわさを立てて、取引をするなら正金との取引を

止めると・・・築地や問屋は、当時正金がトップだったのでことごとく取引

中止に・・・・そんな中でも築地正久の先代は良いものは良いと取引を

してくれたそうで・・・・他にも堺の山下さんも全国へ売ってくれたり

だるまやさんも千代がわざわざ東京の見本市に来て庖丁を見て

その日のうちに横浜の工場まで足を運んで契約してくれたそうです。

岐阜の渡辺さんも製鋼会社の身分なのに高橋が造った庖丁を

会社の研究室に持っていっていろいろと検査してくれてアドバイスも

してくれたそうです。今から30数年前に電子顕微鏡で撮影してくれたり

硬度と粘度とか炭素量とか職人の力だけでは出来ない科学的な実証も

堺の山下さんなども親父さんのぎらぎらした目を見て沖芝さんと同じ目を

していた事を今でも憶えてるよ!と・・・

千年の釘の白鷹さんも木屋の仕入れの目利きをしてるときに

高橋の庖丁を見て感心していたのですが、妨害で取引できず・・・

その後、水産会社に高橋の庖丁を薦めて・・・それからのお友達。

お互いに鉄の交換をしたり、千年の釘を造るときに足りない古代鉄を

白鷹さんに送ったりしたそうですよ・・・その関係から宮大工の神様な

西岡棟梁が皇居の門の修復で親父さんの意見を聞きに来たり・・・

兄弟のがんばりも有りましたが、いろいろな出会いから光友を

応援して頂いたそうです。

職人ですから最初は俺など相手にもしてくれませんでしたが・・・

利益の少ない昔ながらの庖丁造りでも家族を養い50年ですから

本当に尊敬できる兄弟だと思っています。

自分の店でも27年間食わしてもらった庖丁ですから、年商1500万として

4億円の商いですよ・・・儲けは凄く少ないですけど4億円分を斬った訳で

個人の小さな店でも頼りになる庖丁でした。

高橋の庖丁で裏切られたことが無い・・・・これは自慢できる庖丁だと

思います。

こんな庖丁ブログで果たして大量の在庫が売れるのか?

全く自信もなく、小学校の作文でさえ提出もしないアホに出来るのか?

親父さんも売れるもんか!ですから・・・笑

最後の半年は毎日毎日、電話が掛かるし店にはお客さんが・・・

工場直売所は駅から遠くてバスで来る、歩きできたのは目黒君だけ・・・笑

店売りでこんな金額見たことない・・・確かに最後は毎月割引額が多く

なりまして・・・安いから一人で2本とか家族やお嫁さんの分、

将来のお嫁さん用に買っていくご婦人も20数年光友を使ってきたから

こその購入だったりして・・・

あんなに有った在庫も完売! 問屋も庖丁屋も最後は注文を多くして

工場も最後まで活気が有りました。

先週も目黒君が来てる金曜日の夜に電話が鳴り、「親父さんかな?」

親父さんでした・・・笑。

お金を掛けずWebの力も凄い・・・ブログだけでも相当なお客さんに

なって頂いた人も多くて本当にありがたい読者様ですよね。

一般の人はまず知られていない高橋刃物製作所ですから

庖丁に光友の刻印の庖丁を使っていても何処で造ってるのか知らない!

俺も単なる底辺の料理人ですから・・・・

それにただの庖丁のブログですよ・・・・こんなに反響は無いはずでした・・・

日本中に送って、使ってくれた人の喜びのメールや店でも苦労した

海外のお客様などにどう送るのか悩んでも届くと喜びのメールなど

ビックリです。

高橋の閉店後、庖丁の質問や悩みの相談を続けてきて

わざわざ青森や九州からうちの店に来てくれる人もいて

段々と輪が広がり、やってきて良かったと感じています。

ネタは尽きてきています・・・笑。 投稿数も600を過ぎました。

これからもボチボチやります。

   皆様本当に有難うございます! 


2 件のコメント:

  1. はじめまして、Baslerと申します。

    何気なくYoutubeでお弟子さんが調理の練習する動画を見た所、クレソンさんの暖かな指導と共に、お弟子さんの操る独特の身幅が広い牛刀を見てそれが強烈に印象に残り、高橋刃物製作所のキーワードにたどり着いてここにコメントをさせて頂いてる次第です。

    私は海外で主夫をしていまして(元板さんとかではなく自動車開発の出身、ただの主夫です)、Globalの牛刀をメインに洋食や和食で千切りやみじん切りを多用するのですが、研ぎの腕の上達や包丁の扱いに慣れたこともあってその包丁に限界を感じていました。そこで調度良くその動画とあの菜切りにも似た牛刀に出会い、今回の帰省に合わせて購入を考えていたのですが…
    なんと、今はもう閉業と…

    運命の人(!?)に霞のように去られてフラれた様な気分で、あと一年早く知っていればと悔やんでも仕方がないのですが…
    でも、ブログを過去まで見て自分の直感が間違っていなかった事が分かり救われました。

    高橋包丁さんに関しては一旦筆を置かれるかもしれませんが、クレソンさんの人柄や趣味(車)に共感を持っています。これからも覗かせて下さい。

    初めてながら長文失礼しました。

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    1. 初めまして!コメント有難うございます。

      目黒君の動画ですね・・・笑
      昔はひっぱだいて育てていましたが、歳をとってきてそれもイケナイナと
      思いまして・・・
      庖丁残念ですね・・・光の牛刀なら何処かにまだあるかもしれませんが、
      皆さん買いあさってますからね?

      GLOBALもなかなか良い庖丁ですよ!あの庖丁も磨くときれいですよ!
      懲りずに遊びに来てください~!
      スイスですか? 閲覧が今日はスイスが多いので・・・

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