明日のことより、今何が出来るか? 知り合いは無事か?
そんな日でした。うちの店は住宅街の場所なので計画停電などで
ニュースも遅れがち・・・
あの日から高橋刃物製作所も庖丁の仕入れの電話が止まり
あの日が決定的な閉店の話が・・・
あれから数ヶ月は、庖丁造りも無くなりました。
築地や東京の河童橋商店街に外国からの観光客が来ないし
日本の中でも不安ばかりで、ニュースは酷く悲惨な物ばかり・・・
燃料も薬品も東北へ送り、大きな病院でも3か月分の薬が一か月分だけ
処方されたりと、まずは被災地に!
高橋の工場では、男連中だけが出勤して掃除と庖丁の研ぎなど
雑用を・・・片づけをしているといつかは造ろうと保存していた金属を
見つけて、親父さんが鍛造を始めてみたり・・・
家を無くした人に庖丁を贈ろうとか・・・・
注文が無いので兄弟は機械の整備をしていましたが
親父さんは、古代鉄を打ち始めた・・・・
まずは、江戸時代の蔵を壊したときのちょうがねを・・・・
延ばして折り返し・・・それで出来上がったのがこれ・・・
これが出来上がると明治時代の船の碇に繋ぐチェーンを潰して
延ばして折り返して・・・それが数本造ったかな?
一本は堺へ
あの震災もあってそろそろ閉めるかな?という雰囲気に・・・
閉店の理由は兄弟の高齢化も有りましたが、考える時間が有ったのも
理由でしょうか?
今でも家族を探している人も、未だに仮設住宅に住んでいる人も
放射能の影響で地元に帰れない人も・・・・
頑張れ東北!頑張れ日本! 復興などまだまだな日本ですが
いつか昔の生活が出来るようにお祈りします!
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