2015年10月20日火曜日

洋庖丁と和庖丁でも鏡面の仕方が変ります。

俺らが使う洋庖丁は全鋼だしステン系なので全部鏡面にした方が

汚れが判るし、ステン系でも錆びます・・・錆び難いだけで

極上だと炭素量も多いから普通のステンレス系よりも

錆びるといっても点で黒くなる時があるので刃より

庖丁の根元の方が点で汚れが?そのままは良くないし

砥石では当たらない所なので洗って磨いて・・・

光の方がその点が楽でして極上よりですけどね!

和庖丁でもステン系なら同じように楽ですが、ハガネだと

研いで磨いて乾かして一晩置いてから使わないと鉄の味が?

それよりの霞とか本焼きとか墨流しだとせっかくの見た目が

全部鏡面にすると分からなくなりますから、磨いて最後は

天然砥石で曇らせて波紋などを浮き上がらす!

なのでシノギから上を鏡面にして下を曇らせる方がかっこいい!

と自分なりの考えです。



日本刀の画像でも撮り方で色々な見え方が有って

しのぎの上までピカピカしてるように見える物と見えない物が・・・

判りやすいように白黒撮影の物も有ります。

しのぎの上もピカピカにして鍛造で出る酸化鉄と砥石を混ぜて

黒光りすることも有るようですよ。理由は酸化鉄を混ぜることで

錆びにくくすることとテカテカさせないこと?どうなんでしょうか?

黒皮付きの庖丁は焼き入れで黒くなった酸化鉄が付いているから

錆びないので刃だけを研いでいればOK!

保護幕になるから海の潮風にも負けません・・・

しのぎから上を曇らして刃を鏡面だと日本刀の画像に見えるようで

実は違うような?せっかくの作り方が解かり難い?

なのでしのぎから上を光らせて刃は光らせてから曇らせると

キレイな庖丁の肌や刃紋が浮き上がります!

日本刀も繰り返し折り返して何層にもなります。

磨いていくとその層が浮き上がりよく見ると墨流しが見えてきます。

それに今度は土置きした波紋が出てきます。

庖丁なら此処で終わりでいいと思います。

日本刀ならこの後にまだ刃紋を目立つようにする作業が有りますが

それは見た目を上げるだけで切れ味には関係ないから要らないですよね?

だって折り返し鍛錬の墨流ししないし、本焼きはね。

墨流しもそれで終わりだし・・・

これも太刀の話で脇差は芯鉄入らないし・・・庖丁も入れないで全鋼の

本焼きだから・・・それでも折り返し鍛錬はするのだそうですが?

所詮は、ただの庖丁だからね・・・そうそう!本焼きは霞の庖丁より

切れる?それも正解のようで間違いでも有るような?

造り手によって考えが有るので、硬ければ凄く切れるってのも?

だって所詮は、鉄より柔らかい物を切るだけだから・・・

後は、腕次第!腕が無いのにこれは切れる!・・・なんて言う人は

どうなんでしょうか? 材質や作り方も大事ですけど、最後は研ぎだと

思うのですよ?


0 件のコメント:

コメントを投稿