あまりの暑さに昼間は暇・・・みなさん外に食事に出るのが嫌みたい・・・
そんな訳で、昼間は暇なんです・・・この暑さでは食欲も出ませんよね・・・
こんな時は、普段やれない事をする。普段使わない本焼きの蛸引きと200年前以上の
鉄から高橋の親父さんに作ってもらった柳包丁・・・見た目は昔の砂鉄からおろしがね製法
で作り、墨流しにしてもらったので、伸ばしては折り曲げて重ねる作業を5回・・・
日本刀などなら100回折り曲げて重ねるので重ねた模様もなくなるので5回・・・
本焼きと墨流し・・・刃紋と墨流しの模様を引き立てるには、天然砥石が必要です。
それも仕上げ用の京都の砥石が良いんだそうです・・・日本刀なら最後は内曇っていう
粒子が細かく繊細な砥石が・・・巣板ぎわ大上梨地でも良いのでしょうが、高橋の極上は
これが良いがそれより柔らかい日本の鉄にはなんとなく砥ぎ傷が付くようで?
今回は、それより柔らかい感じの砥石でやってみました。大きい砥石なので
もう二度と買えない高価な・・・使うの勿体無いような貧乏臭い考えが・・・・笑
曇り系の砥石でやるとくっきりしてきます。
地肌の感じもなんとなく日本刀のような?もっとやると日本刀のようになるんだそうですが?
根気がいるので・・・・暑さで根気が・・・・
これで後は、ミネの境をきれいにする作業もあるのですが・・・これがまた大変でして・・・
人に見せる訳でもないし・・・って画像で出してますけど・・・
砥ぎ屋サンや砥ぎ師が見たらなんだこれ?って言われる訳ですが・・・笑
日本の包丁は味が有る。嫌いではありません・・・
ですが手入れが大変なんですよ・・・・仕事にはそうそう使いません・・・
やっぱり特殊鋼を使うと・・・斬れるし便利ですものね・・・
内曇砥石には酸化作用のある成分が入ってるみたいですよ。
返信削除刀剣は内曇砥石で鉄肌の具合、つまり折り返し鍛造や焼き入れ効果の痕がわかるレベルに研いでから、金肌拭いといってまず全体を軽く酸化作用で黒ずませて、最後に刃艶という砥石で刃先部分を白く綺麗に磨きます。
要はわざとコントラストが際立つように研磨しています。
残念ながら内曇だけであんな風にはなりません。
売られてるダマスカスはご存知だと思いますがショットブラストやエッチングで模様を目立たせてます。
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削除刃艶ですが、作り方は書かれているような方法などですが、「刃艶砥」ともいいますから、「刃艶という砥石」と表現しても支障ないと考えてそう書きました。
返信削除小ぶりの角柱状に整形した砥石を「鎌砥」というのと同じです。
「売られているダマスカス」と書いたのは、文字通りダマスカスという名前で販売されている刃物類のことです。
刀剣は化粧研ぎで、多く売られているダマスカスと称する刃物は主に機械処理や化学処理で、模様を強調している、というのがコメントの趣旨です。
ブログに掲載されている折り返し鍛錬の包丁については言及していません。
「あんな風に」というのは日本刀のように、という意味です。
ブログで日本刀のようになると書かれているので、それに対して、あれは地艶、拭い、刃艶といった化粧研ぎをした結果なので、内曇だけでもっとやっても日本刀のようにならない、と書いたのです。
実用の道具に日本刀の化粧研ぎのようなことなどやってられないというのはその通りだと思います。
刀でも、鎌倉・室町・戦国といった実戦で刀を使っていた時代に前線の下級武士が現代の美術刀剣のような化粧研ぎをしていたはずは無いでしょう。
もしかして私が「もっと綺麗に研いでみせろ」とケチをつけているように思われているのであれば誤解です。
高橋刃物さんの包丁は確り叩いてあって粘りがある良い製品だと知っていますし、それを愛着を持って綺麗に磨いて使われているいることは素晴らしいことだと思います。
ノミの焼き入れの動画については先ほどコメントを拝見しました。
私にはあの映像に出てくるノミの鋼材はわからないので、空気焼き入れできるかどうかもわかりません。そうですか、空気焼き入れできる鋼材なのですか。
しかし私は、あの映像の工程は火造りであって焼き入れではないと書いているだけです。
「水につけて急令したり」に引っ掛かってるようですが、空気焼きや油焼きする鋼材があることは知っています。
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返信削除人それぞれ、知識を仕入れるのでそれを非難することは出来ません。
削除文章は難しい・・・その文章を読んで人に伝える事はかなり難しい・・・
自分も他人も都合がいいように理解して、ずれた知識になると思います。
なのでそれも認める度量が必要!
俺にしても、僅かな時間に親父さんから色々聞いてそれが確かなことなのか
二度聞いて、岐阜の渡辺さんのところに行って聞いたり・・・
親父さんには親父さんの考えがあり、技術者は化学的に説明してくれました。
それでも僅かです。
このブログに書いて、後でいろいろ知って訂正をするのもかなり有ったはず・・・
人は間違えるもんですよ・・・・
俺の人生は間違えばかり・・・日々反省・・・笑
ましてやメーカーの言いなりな記事や文章・・・説明不足、文章力不足・・・
そんなもんでしょ????
その中で、自分で研究して勉強をしてつきつめる・・・そう言うことだと?
このブログで・・・自分的には、こうだ!とかあまり書かないようにしています。例えば自分はそう考えていますとか?
こうやると良いと思いますとか?
世の中絶対は無いと考えているからね・・・人間ていい加減な生き物で
自分で買った天然砥石が例えば10万で人から貰ったタダの砥石のほうが
本当は良い仕事をしても・・・買った砥石のほうが最高と思いたい・・・・笑
これって俺のことだよ・・・
最近、目黒君に味見をさせます。それが俺より後で良い結果になったりして・・・笑。
ただ経験値は俺のが上なので、時間の経過で味が変わることを知ってるので
それを教えています。そう言うのが理解してきてるのでやらせてみる。
昔ね・・・観光地の朝食に出てきたグレープフルーツがやたら美味い。
俺にはプライドなんて無いので若い調理師に聞きました。
ヘルシーな時代になってやらなくなった技法でやっていた・・・
あ~そんなことも忘れていたなんてね。それが食べて物がいいのか?
自分の中で恥ずかしくなったりしましたよ。もう32年も調理師やってるのに
都合が良いのだけ憶えてる・・・・