2014年6月17日火曜日

筋引き庖丁

レストランで筋引きを使うのは牛ヒレ、豚ヒレ、サーロインなどの掃除の時ぐらい・・・

以前に、古くなった牛刀を筋引きの変わりに使うとかペティーナイフでやってしまうとか

書きましたが、そのくらい使うときが少ないのですが・・・・

筋引きにはあの厚さや硬さが必要なんで、本格的に数をこなすときは有った方が良い・・・

スジを引くときにはしならない庖丁のほうがきれいに出来る理由も有ります・・・

両刃の庖丁だと身の中に刃先が入ってしまったりしてキレイに出来難い・・・

なのでミネの厚さが有って、片刃の筋引きが良いって事です。
23cmぐらいの牛刀と下が鈴引き・・・

庖丁の使い方が上手くなれば、そんなことを気にしながら牛刀でも出来るし

ペティーでもOK・・・

牛刀だとペティーも同時に使いますから、筋引き一本のほうが便利な訳なんだと思います。

ホテルとか大勢のコックが居るところでは、肉の掃除から切り分けなどの仕事の

ブッチャーという一日中肉と格闘する部署が有って、牛、豚、羊、鶏肉や鴨、鹿・・・・

大きなホテルでは牛など一頭買いだったりして筋引きは必要です・・・

ガラすき、筋引き、大きな牛刀・・・解体までやると他の特殊な庖丁も使いこなせないと

いけないので、ブッチャーのチーフになるまで結構大変です・・・

最近では、ブロックに分けて真空パックで肉屋から来るのでそれを筋引きで掃除をして

形を整えるぐらい・・・店によってはカットされて来たり

毎日、形の違うヒレ肉を何グラムにカットして・・・逆に無駄が無い・・・

例えば、160gの牛ヒレをカットするのに160g以下はダメ、165gならOK

170gではダメ・・・和牛のヒレ等は高価なので端から切って計る・・・

それを目安に調整しながらカットします・・・・毎日やってる人の方がやっぱり上手い・・・

俺など30gぐらい多いのはいくらでもあります・・・


豚のヒレ肉などは、洋食のコックよりトンカツ屋さんのほうが上手い・・・数をこなしてるからね!

普通の店では、筋引きは店の庖丁で個人で持ってる人も少ないかな?

俺たちは減って小さくなった牛刀を荒砥で削り落として筋引きの形などにしてますけど

大変ですから、買ったほうが早い・・・・それほど高い庖丁でもないしね・・・

店によっては筋引きでやらないと怒られる店も有るし・・・

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です

    牛フィレ掃除イッパイやった記憶があります

    あまり上手くなかったので粘膜とって筋引く前に、粘膜と筋の間の脂をこそげてから
    筋引きした記憶があります

    また、ある中華料理の師が、牛フィレを魚の皮を引く様な方法で
    筋引きしているのを見せてもらい、何度か挑戦しましたが
    結局最後までマスターする事無く、中華庖丁でも繊細な作業ができる技術を
    勉強させて頂いた事を思い出しました。

    kazu

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    1. へ~!中華庖丁でですか・・・・真似できないです・・・・包丁が下になるんでしょ?

      牛ヒレの掃除など、先輩の結婚式場のバイトで沢山やったくらいで

      自分の店ではバブルの終わり頃までは週に3~5本ぐらいでしたから
      少ないな・・・それもアメリカンばかり・・・

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