2012年5月29日火曜日

包丁の最後の使い道

長いこと使い込んだ包丁の最後は記念にそのままとっておくか、買った刃物屋に持っていくか
燃えない金属ゴミに出すかですよね・・・・
職人なら自分で買った物や親方に頂いた包丁は捨てれません・・・・
況しては落としたりして割ってしまった包丁はなんの価値も無いわけですが

昨日のブログで出てきたペティーナイフ
高橋刃物がステンにトライしてる頃に平四郎の刻印から光友に商標登録を加えた頃
なので40年ぐらい前の初期の刻印です。この刻印を造った方は90歳ぐらいなのだそうです。

今の刻印より味があります

4男さんに作って貰いました。お祖父さんが造った刻印で出来た包丁を孫が大切に
してくれると嬉しい~
海外転勤が多いらしく極上の包丁を持っていく事も大変だそうで?
これなら刃が無いしこんなふうにならどうだろう?
このお孫さん、6月に横浜の実家に帰って来られるようなのでプレゼントします。
他の人には価値の無い物だけど・・・・高橋刃物に預けておきます。

2 件のコメント:

  1. はい。刻印用の印鑑を作製していた彫刻師の孫です。
    祖父はもう年ということもあり、店を閉じてしまいましたが…

    祖父の印鑑はやはり水での焼き入れが重要なコツだったらしく、
    使用していた鋼材に対して最良の温度を見つけるまでに
    相当苦労したらしいです。
    それこそ本当に倒れる様な事もあったと聞きました。
    (その点での苦労は高橋刃物製作所さんと同じですね)

    そのお陰か祖父の作成した印鑑は他の印鑑と異なり
    何回打刻してもヘタる事が無く、非常に評判が良かったそうです。
    (祖父曰く牛刀用の印鑑なら有名処はほぼ祖父製との事です。
    TVで包丁が映ると直ぐに分かると言ってました。)

    そんな技術が誰かに継承されずに廃れていくのは切ないです。
    ただ祖父の時代に比べ、鋼材の性能が向上した事や
    化学腐食による印鑑作製の精度向上により、
    もの自身としては昔より耐久性や刻印精度が
    上昇してきているみたいです。

    とここまで書いて、刻印はたぶん祖父のものと思いますが、
    自分では完璧な判断出来ないため祖父に確認を…
    と書こうかなと考えていたのですが!!


    ZETEC超男さんッ!
    有難う御座います!!

    高橋刃物製作所さんに確認して頂けただけではなく、
    アクセサリーまで作って頂けるとは!!

    祖父が直接携わった作品としては真鍮で作成してもらった印鑑しかなく、
    祖父が得意としていた牛刀に使用される鋼材の物は
    持っていなかったんです。

    ですので、これが私にとって初の祖父製ステンレス材作品となります。
    しかも包丁を作成して下さった高橋製作所さんと
    高橋刃物製作所の包丁を購入する決め手になったZETEC超男さんの
    コラボ品となると僕にとっては掛け替えの無い宝物です!!!

    必ず6月末に伺います。
    その際はお時間が合えば是非お会いさせて頂きたいです。

    本当に有難う御座いました!!

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  2. お祖父さんが造った刻印なら良いですね…
    自分もすっかり一番初めに買ったのが店をオープンしてからと思い込んでいました。
    古い包丁の事で探してみたら光友?…あれ? こんなの持っていたんだ…
    昨日までは、店を開けてから買ったのが初めてだと思っていたのですが?
    刻印の話のおかげで更に8年も前から高橋刃物の包丁を使っていたんですね…
    此方こそ感謝です。

    タガネで彫ったような文字が細いのに角がしっかりしていて素晴らしいのですよ。
    今のは刻印を押したって感じなんです。職人芸です
    喜んでくれると嬉しいです

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