2012年5月23日水曜日

安来鋼本焼き鏡面の波紋

高橋刃物製作所もステンレス系刃物がモノになる前は普通の鍛冶屋のように
安来鋼で包丁を作ってました。その中で安く良い刃物を作れないかって考えもあって
黄紙で本焼きも試しに作った物が出てきてそれを刃物好きに売ってみようと、オヤジ様が
曲がりを叩いて修正した本焼きを自分が磨きを入れて制作中。
2本出来上がりすぐに売れてしまい、今日の朝に一本磨き終わりました。
平面を作るのにかなりの時間が掛かり切刃を天然砥石で磨き、平を鏡面に仕上げました。
この作業で最後にバフを掛けるのですが自分の持ってる特殊鋼は粘土を着けて焼入れをしないので全て綺麗な鏡面になるのですが・・・・
観る角度で赤くサビのような別の角度からは鏡のようなまた違う角度では青く見えるような?
鏡面なのに波紋が出てきました。ですが・・・・オヤジ様は最後まで使えるようにと関東の
粘土の置き方なので見た目が関西のより・・・・・粘土の塗り方もミネには塗らず引っ張られる力を
刃の方とミネでお互いに引っ張るようにと考えで作ったそうです。

普通は余り番号の高くない砥石で磨くと出てきて鏡面にすると消えるはず・・・・
平なのでなまってしまっても良いか?ぐらいで鏡面仕上げの時間を掛けて表面が磨きで
熱が出てしまうぐらいやってしまってダメにしてしまったか????
ですが・・・・待てよ?
オヤジ様が粘土を着ける話で平の真ん中しか粘土をうちは着けないって・・・・
切刃まで塗ったらその塗った所までしか使えないだろう?
そんな話を聞いていたのでこれはもしや????

オヤジ様は今日は商工会議所?だったかな?表彰されるので外出中・・・
工場に持っていき次男さんに見てもらった。。。
「錆びだろう?」って・・・・磨いていたら出てきたと言ったら
もう一度見てうちの粘土の塗り方だな?・・・・だと?
三男さんが明るいところに持っていき「ちゃんと鏡面に見えるのに角度が違うと紫にも赤くにも
見えるな」・・・・そんなやり方で初めて見るな?だって・・・・

オヤジ様が帰ってからどう見るか?
鏡面好きで本焼きをお持ちの皆様、シツコク磨くと出てきますよ・・・
面白そうだから親父様の大事な関西の名人が作ったタコ引きやらさせてくれないかな?笑

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