2015年1月17日土曜日

料理の塩加減

庖丁の使い方はよくなってきた目黒君ですが、後はどんどん仕事を

こなしていけば上手くなる。教えれることより自分で考えながらやってくれれば

良いでしょう!

料理は時に大胆な時も必要なのですけど、まだ自信が無いから

抑え気味に塩加減を足していきます・・・これを何度もやると舌の感覚も

変わると思います。想像力が必要になります。

洋食では温度の変化で味が変わるものが少ないというか?

香辛料などが入るので微妙な塩加減の変化が分りづらい・・・

なので魚屋で安く売っていた蛤で椀物を!

なぜ?・・・潮汁とかだと塩が大切。

作った時の高温とお客さんが始めて口にした時の温度と

それを食べ終わる頃の温度・・・椀の量にもよりますが・・・

塩分は、高温のときは薄く感じてしまいます。

温度が下がってくると塩が強く感じます・・・それと量の関係もありますが

なので出来上がりの味見をした時の味と、少しほって置いて

ぬるくなったときの味見の違いを解ってもらう為に・・・・

そんな理由があってハマグリの椀物が難しくて丁度良い勉強になります。

それとハマグリを煮てはダメだから・・・味を出そうと煮れば味は出るかも?

ですが身が縮みまずくなる・・・

水に酒を足して少し昆布をひいて貝をいれ、ゆっくり温度上げて

ハマグリが口を開き始めたら温度はそのままになるように火加減をして

開いた貝は取り出す、昆布もそこで取り出してアクはきちんと取る。

このアクが臭みや味の悪さになるからね。

鍋をほかの鍋に漉して温度上げて塩加減・・・味見は皿に少しだけ

入れてお客さんが食べるときの温度に下げて、味見。

それとお客さんに出す量も考えて味見をする。

さらにお客さんがハマグリを口にするとハマグリの味と塩味が

身から出てくるのでその辺も考えて薄味にする。

これでやっと出来上がりの味になるんです。

まずは自分でも食べて憶えて、作るときは想像をして作る。

こんな基本が判れば、いろんな料理にも適応できると思います。

自分の見解ですが、このときはカツオ出汁は使わないほうが

ハマグリの匂いがわかると思うんですけど?

カツオ出汁を使うとハマグリの匂いが負けるから?

味は良くなりますが・・・?

どうなんでしょうか? 和食の方教えて・・・

そろそろ目黒君も職場では指導する立場になります。

なのでうちで教える最終章に・・・

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです今年もよろしくお願いいたします、、クレソン様和食も勉強もしているんですね!はまぐりの潮仕立ての場合鰹だしは使いません(私は)、純粋にハマグリの味と香りを楽しむ料理だと思いますクレソン様の書いている通り水、酒、昆布、はまぐり これだけで充分美味いものができます、人にもよりますが数滴の薄口醤油を入れるひと、お客様にだす直前に生姜の絞り汁を1~2滴垂らす人もいます、 鰹だしは私は、使いません考え方が色々あるので使う人もいるかもです!

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    1. geitaさんコメントありがとうございます。
      今年も宜しくお願いします。
      洋食には、きつい匂いの物をかすかに入れるとかは有りますが
      日本食の素材のかすかな匂い、味わいはなかなかありません・・・

      西洋料理専門で勉強をしてきましたが、日本の野菜や素材は日本食に
      合う!日本の雑草は日本の四季に合う。これが基本に考えると
      日本食も勉強になりますよね。
      そこから中国の乾燥させたアワビだの帆立貝とか・・・
      ホタテなんかは、生が一番美味いと思ってるんですよ・・・
      それ以上に乾燥させたホタテの出汁は美味い・・・
      生を煮たりした味はあまり美味いと思えない・・・
      焼いてしょうゆだから美味しいとは思う・・・
      なのでしょうゆの力って凄いと感じたりします。
      日本の素材と日本の発酵物の組み合わせはやはり凄い!
      最近流行の熟成肉なんか半月とか時間を掛けて味を熟成させるのが
      流行ですが、神戸牛は昔からやっていました。
      ですがここまでしなくても醤油や味噌の力を借りると美味しく食べられます。
      西洋料理でもジビエ料理などは寝かし足りして料理人が苦労する。
      ソースも時間を掛けて作るし、日本料理は料理人以外のいろんな職業の
      人が美味しいものを作ってくれるって凄いことだと思うのです。
      日本はすばらしい国ですよ、そこらへんはね

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