2014年7月14日月曜日

始まりはこの一本から

下のペティーは20年使い込んだペティーです。

使い方と研ぎ方でこんなに長持ちします


高橋刃物でも初期のステン系でして、光友光としか書いていないので

何処で造ってるのかも知らずに大切に使っていた光ペティー二代目!

みねの形を高橋で整形してもらった後なので新品に見えますけど

真ん中の極上ペティーと同じサイズでした。

柄の形もまん丸で柄の材質も安いやつでして、鍔の溶接も今のようなアルゴンなど無い時代

でしたから溶接のつなぎ目が錆びる・・・黒くなる

ちゃんと刃が付いてからは仕上げ砥石で研ぐだけでして、砥石だけで鏡面化してるので

今のように磨いてる訳でもなくてピカピカになってるので愛着も有りました。

洋食だと玉ねぎの皮を剥くとか、まな板を使わない作業だけなので20年も使えるわけですけど

それまでのペティーは使い方も悪かったのでしょうけど?3年ぐらいで小さくなって交換。

こうなると当時、ペティーが3000円ぐらいの時代に6000円ぐらいしたペティーは

完全にお得な商品でして、高橋を知るまでは宝物・・・トマトで薔薇の花を作り続けたのも

このペティーが有ったからこその道具です。親父さんもこの頃の鋼材が一番良かったとか?

この鋼材がメーカーが作り辛く、他所の鍛冶屋がこんな鋼材固くてダメ!なんて意見で

ストップ!そんな材料だったそうです。こんな庖丁を使わなかったら、とても10万もする

極上や本焼きなど買うわけが無い・・・斬れて減らずに元が取れる!・・・

そんな理由で、最初は本当に買うの?なんて4男さんが・・・笑

高いから良いものでなくて、安い光でこんなに使えれば?

極上ってどんなに凄いか?試したくなる!こんな理由でした。

当時、極上の庖丁を買って使ってる店や料理人は極僅かでして・・・

注文が纏まると造るので、出来上がってショーケースにあるのは造ってから何年も

残ってる在庫ばかり・・・笑

牛刀に限っては、特上光でも大きいサイズだと4万ぐらいですから他の有名な庖丁メーカーと

同じぐらいの金額・・・特上でも一度買えば長く使えれるので極上に手を出す人はまれ?

親父さんなど、欲しいと言っても「貴方に使いきれるかな?止めておいた方が良いよ」

などと売る気ないの?って感じでしてたまに柳庖丁を買い続けてるお客さんが居るだけで

牛刀など買う人が居ない・・・笑

当時、極上などの庖丁に合う砥石が少なくて焼き戻しで柔らかくするしかなくて

それでも刃を付けるのに砥石が滑ったり、砥石が磨り減ったり・・・当時では使い難い

包丁でも合ったのですけどね・・・

自分でも本焼きや極上を研げる様にならなければ、この間のZDPなど無理ですよね・・・

京都の砥取り屋さんに行って硬い砥石を試し研ぎさせてもらったときも

硬いから滑って研げるかな?って心配されましたが普通に研いでしまったから

びっくりしてました。 高橋で試作で作った包丁で凄い硬いのが有って、硬すぎて

研げないから売り物にならなかった包丁が有りまして砥石で滑る滑る・・・研げないの・・・

今ではZDPみたいで・・・当時では売り物にならなかったとか?

愛知製鋼に送ってみたら硬度計で測らないとか・・・渡辺さんが言っていたもんです。

親父さんの時代では、早く研げて良い刃が付いて長切れするのが最高でして

極上もそれほど売る気持ちも無かったみたいでした。

自分なども最初は手持ちの砥石では滑るだけで研げない・・・高橋でシャプトンを買ってから

なんとか研げる様になったぐらいです・・・

出来れば、極上で形がミソノの牛刀みたいに長さが有る包丁の形が良いのですけど・・・

最初は特注など頼めず・・・有る物を買うしかなくて・・・なので極上などを買う人には

中厚で長い庖丁を買って少しずつ自分用の形にする事を薦めていたわけです。

本当は15年さんに取っておいた330極上をkazuさんに送ったのも事情があって・・・

15年さんには最後の特注の柄なしが有るので、堺で柄を製作中!

お二人とも、俺の極上なみに使いやすくなるまでは時間が掛かりますが・・・・笑

きっと良い道具になると想います・・・期待を込めてね?

最初は、大きくて重くて・・・・しまった?なんて想うかもしれませんが?

目黒君も2年でなれたようなので・・・使いきれなくても頑張っています!

なので・・・極上など自分で育てていかないと自分の庖丁にならないので

プロが使って欲しいと前から書いています。

目黒君にはまだまだ早すぎますが・・・もう無いから今から大事に砥願いを込めて!

今ではZDPなど極上より硬い庖丁が有りますが、あれを好きな形にするのには

気が遠くなるでしょうね?

あれは、サンドイッチ式の庖丁に薄いZDPを挟み込むのが良いと想いますよ?

一本物だったら・・・・研いで使い込むのには大変・・・刃を付けるだけで時間が掛かるし・・・

あれに合う砥石が出るまでは厳しいでしょうね?


2 件のコメント:

  1. お疲れ様です

    始まりは突然に

    超サプライズをして頂き、15年様の極上が自分の所へ来てから
    クレソンさん、さかいさん、光友庖丁の縁を賜りました

    現状、お預かりした極上は仕事柄出番が少なく、
    家のまな板をいじめまくり、来るであろう時に備えちびりちびりと砥ぎ進め

    現場では親父様魂の逸作?光小料理庖丁(OEM)があらゆる仕事をし
    太っいコールスロー?を打つ時だけ極上登場という日々ですが

    心が曇ってる分、庖丁くらいは光らせたいと思います。

    でも、不思議と絶えないですね
    光友の話

    欲しい欲しい病が疼きます

    kazu

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    1. 15ねんさんの極上は、堺で柄の製作中!
      最後の最後に造った330の牛刀を作る為に、車を走らせてドライアイスを
      買いに隣の市まで行ってきた時の極上ですから俺の半日とガソリン代も掛かって
      いるんですよ・・・笑 なので心配なく!

      kazuさんの極上を堺さんに頼んで柄を換えてもらえば使えるのでは?

      耳が痛いな・・・自分も心が曇ってるからな・・・

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