2014年7月7日月曜日

デミグラスソース

洋食屋がこれをちゃんとやらなければならないものがデミグラスソース

出来上がるのに時間が掛かります・・・

ニュースでフランスのパリ市内のレストランが

冷凍や真空パックで出来上がった料理を70%の店で

使っているんだそうです・・・・食材屋がそういった物を薦めて来ますが・・・

その中にはフランスで調理した料理や何処で造ってるのか?

そんなのも多く、結婚式場やホテルなどにも収めてるとか・・・

その方が味が安定していて、料理人が代っても同じだからだって・・・?

確かに一度で大量生産した方が原価は安くなるから良いけど・・・

多く作ると今度は安く売る・・・安く売るには安い材料と安い人件費・・・

人件費を削れないと機械で作り、今度は混ぜ物で誤魔化す・・・

バターだってフランス人は良く使いますが、これを安くする為に出来たのが

マーガリン・・・フランスが始めて作った品物・・・これも更に安く作るために

変なものが・・・おいおい・・・フランス大丈夫?

モンサンミッシェルのオムレツなど、安く栄養のある卵を沢山使って食べてもらうために

オムレツですけど数十分撹拌して泡状に・・・それを焼くだけなんですけど・・・

たかがオムレツでも時間を掛けて作ったから名物になったのでしょう?
作ってるときに電話が入ったりして・・・焼きすぎて少し違うのですけど???

こんな感じ・・・ゆっくりパンケーキを焼くようにしてひっくり返さないで二つ折りして

出来上がり・・・中はトロトロです。シンプルなシンプルなオムレツの作り方

この時に、使うバターを良いもので仕上げると美味い・・・

市販品では、誰でも買えるのではカルピスから売っているバター・・・・

料理の仕上げには熟成バターを使うと一味違います・・・・ですけど

安くは有りませんよ・・・でも美味しい。香りが良い・・・

時間を掛けて美味くなる・・・時間を掛けないと美味しくならない・・・

日本料理なら時間を掛けて作った、醤油、みりん、味噌、酒、カツオ節など

これらを使うと、短時間で造る料理でも美味しくなります・・・

これが西洋料理となると、この味わいを出すためにはそれなりの時間を掛けないと

美味しくない・・・なので昔からの作り方で時間を掛けたソースは家では簡単に

作れませんから、レストランでは重要です・・・

出来上がったデミグラスソースと二日目の煮込んだ途中のソース・・・


左が一週間以上掛けて作ったデミグラスソースで右が二日目・・・

出来上がるとビターチョコレートの色になります・・・

こうなるには火をつけっぱなしでも5日は掛かります・・・

仕事を終えると火を消して帰るので、7日以上は掛かります・・・

ここまでやるから料金を頂けるのですけど・・・

包丁は、簡単に出来ると思っていましたが、高橋で作る包丁は何工程も有って

ゆっくり戻す時間とかが有って数日かかって作り上げていました。

それでは、今時の仕事には向かい無いのでしょうけど・・・・

プライド!・・・・それが当たり前の仕事だからって事でもあるのですけど・・・・


3 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    デミグラス…本当に大変ですよね。かく言う自分も前の職場ではハ◯ンツの缶詰に手を加えて使っていました。理由は時間がないからでしたが上司は悔しいと言っていました。既成品が悪いわけじゃないですが、料理人が変わっても味が同じってそれなら作業員じゃないですかね。そんなの若い子らがつまらなくてやめちゃうような…実は今のところでデミグラスをつくろうと思っていまして、田舎仕入れのネックだった牛骨も手に入ることになったのでチャレンジしようと思ってます。なぜチャレンジかというと前出の理由でちゃんと作ったことがないのです。ただ、元上司がレシピを教えてくれたのと、一番最初の職場で一から手作りしていたのを見ていたというだけで作ってみようと!そんな時にこの記事でしたので僕的にタイムリーな内容でした(笑)濃くてツヤツヤのデミグラスが出来ましたら道東は根室名物エスカロップをやろうと思っています。「それが当たり前」大切な言葉でまた響きました。なにかまとまりませんが失礼致します。
    北海珍味

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    1. エスカロップやるんだ~!
      元々、横浜からコックが根室に呼ばれて始めたのがエスカロップビーフ・・・
      ですが、当時の北海道ではビーフの味に馴染めずに豚でやる事になって
      しまったので北海道意外ではエスカロップといえば牛肉なのですよ・・・
      根室で始まったのが北海道でも札幌まで勢力拡大して・・・
      その料理人さんは、現在山梨県でお店をやっているはずです。

      デミグラスソース・・・ハイン○でもOKと言う店も多いというかそれをベースに
      してる店が多いのですけど・・・煮込みが足りないので油が多いのと塩味が強いので直すのが大変・・・本物の味にするのにはお金が掛かる・・・
      実際には、凄く面倒な仕事なので市販のハヤシライス用のフレークでも
      SBは香辛料が入りすぎとかで・・・明治キンケイハヤシフレークなら
      北海道でも仕入れできるでしょう?明治が一番味も普通なのでお勧めですよ。
      ルーを作る時間だけでも省いてみては如何でしょうか?
      牛骨や牛肉と野菜、玉ねぎ、ニンジン、セロリが基本。これらをダシに
      トマトペーストかトマトピューレを鍋で炒める焦げないように酸味が少なくなるまで・・・用は本物の味になれば良いので・・・ですが煮込む時間は必要です。
      野菜も炒めてからやるものですけど、カレーと同じでフレンチや洋食では
      火を弱く、野菜を炒める中華とは違いまして、フライパンで炒めるのですけど
      野菜が汗をかくようにゆっくり炒める方法を使います。スュエと言いまして
      汗を出すと言う意味だそうです。
      ソテーなどは強めな火で・・・肉などをキャラメリゼやリソレなどやり方で
      名前が違うのですけど、野菜の煮た雑味の違いが判る人には判ります・・・

      カレーだと判るのでスュエ・・・スエって聞こえますけど、野菜の雑味が出るので
      フレンチや洋食屋はカレーにはスェで・・・
      しかし、デミグラソースは洋食屋や函館の古くからやってるレストランなどは
      何でも入れろ~って感じでステーキを焼いたフライパンなどに水を入れて
      フライパンに残った味を鍋に入れる・・・野菜の切端も入れる、肉を掃除した
      切れ端やスジなども焼いて入れる。そうやって半月、一ヶ月溜まったスープ
      を漉してルーと合わせてから煮込みます。ルーから油が出るまでに1日から
      2日、トマトとルーが馴染むまでが3日、色が良くなるまでに最低5日・・・
      ルーの匂い消しにセロリとか赤ワインを途中に入れて仕上げていけば
      出来上がり。
      大きな寸胴がいつも朝と仕事終わりごろに火にかかり、洋食屋の匂いがこれ!笑

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  2. 詳しい説明ありがとうございます!エスカロップの逸話も大変興味深い…明治のフレークは探してみます。ただ、今回というか秋か冬にやる月替りメニューでやろうと思っているので一回一からやってみようと思います。野菜の火入れと材料と手間を惜しまないことですね!僕も小さい頃は田舎なのもあって街に出た時の洋食屋さんの匂いに心躍ったもんですが、お客さまにそう思ってもらえたら嬉しいです。
    ありがとうございました!

    北海珍味

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