元々、不純物が少なく良質なく良質な鉱石から木炭で浸炭した鉄・・・
さらにそれを調べてみると鉄より少し錆びにくい・・・微量のクロムが入っていたとか?
純度の高い鉄がヤスキ鋼だとすると次の産地がスェーデン鋼だった・・・
鉄鉱石から木炭で鉄を作っていたので、炭素が入った硬い鉄になっていたと言う訳で
今では電気炉なので昔のスエーデン鋼とは違うらしい・・・
前のブログでミソノのスェーデン鋼鍛造庖丁は、ハガネですと注意されましたが・・・
ミソノの使ってるスェーデン鋼はなにを使ってるか秘密になっています・・・
スェーデンで鉄にしたものはステンレス鋼でも全てすべてスェーデン鋼と言うわけでして
ヤスキ鋼と比べても錆びにくい?・・・なのでステンレス鋼だと思っていたわけです。
鏡面にしてみるとヤスキ鋼とミソノのスェーデン鋼とは光り方が違います・・・?
これも理由です・・・光り方で下の金属の質が違うらしいです?
高橋の庖丁は、磨くと本当にキレイです・・・金属の光り方がどうも違う?
鉄の場合、本当のところ非常に秘密の部分が多い・・・
高橋のD15は、そのまま型抜きをして焼入れも温度を上げて、空冷で焼きが入るステン系
ハガネなのです。その分、鋼材としては高価ですが一般的に作りやすいように
製鋼会社が研究をして造り上げたダイス鋼、重油でも電気炉でも少し脱炭しても
普通にいい刃物になるように造られた鋼材です。そんな鋼材ですから逆に親父さんが
水焼きで作る包丁の真似を製鋼会社の実験室でやるとことごとくバラバラになります・・・
最初からキメが細かく炭素量1.5も入っているんですから、高橋のように更に鍛造をして
分子レベルまで練こむ事は要らない鋼材なんですね・・・
鉄に炭素を入れる・・・普通は0.7%の炭素しか入らないのが
普通でそれをより多く入れたのが日本刀・・・0.8%ぐらいなんだそうです。
ですが科学の進歩で1.4ぐらいは入れれるようになった訳です。
最近は更に粉末にしたりして細かくできるようになり炭素量ももっと入れれるようになって
モリブデンを炭素化したり・・・硬いハガネはできるようになってきたんだと・・・・
ハイスピード鋼は刃を薄くすると、硬いけど脆いという物でしたがこれも科学の進歩で
包丁のように薄くしても粘りが少し有る物に・・・
ここまで進歩してもやはり錆びる・・・・錆びないようにするには、やはり斬れるレベルが
少し下がってしまう・・・昔ね・・・親父さんが造ったハガネの包丁を愛知製鋼で調べてみると
硬度70を超えてる・・・こんな刃物を砥ぐ砥石が一般には無い時代ですからびっくりしたそうです。
一般的に、関西は柔らかく、関東は硬い・・・大昔からそう言われてますが・・・
焼入れは同じ・・・焼き戻しで使いやすいように柔らかくしたのが関西で、関東は関西から
見れば焼きっぱなしの刃こぼれする刃物・・・と言われていました。
どちらも言い分が有るのですが。。。。こればっかりは作る鍛冶屋の問題で刃物屋が
いくら偉そうに言っても実は、鍛冶屋のさじ加減・・・・
鍛冶屋がどの鋼材でどう作るかで出来上がりが変わる・・・職人の技が必要でしょう?
鋼材は何を使ってるか言わないのは機械化されて造られて居れば、真似を簡単にされて
しまうので言うわけない・・・そんな問題が大手にはあるんですね・・・
一つ、関東には真似のできない本焼きの土置きが乱れ置き・・・焼入れをすると
関西のように綺麗な乱れが出来なかった・・・実はこの理由が大きい・・・・出来ないから
関東の粘土置きは真っ直ぐに置いてあります・・・これで十分だからとかこの方が
使っていくと減って反りが出るからだとか理由が有りますが・・・実は親父さんでも
バラつきが出てキレイに並んだ波紋はなかなかできなかったそうです・・・
そして関東型波紋が
峯に粘土を載せて作ります。これが関東型本焼き
見た目は関西、しのぎ近くまで使える関東? 言い分はどちらにもあるのですが・・・・
ミソノの包丁が悪いわけではありません・・・使いやすいですよ普通に・・・
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