2016年12月26日月曜日

明日ありと思う心のあだ桜,夜半に嵐のふかぬものかは

明日自分の命があるかどうか分からない、

だからこそ今を精一杯大事に生きていきたい!

なんて意味も有るそうですが?

今日はその気にならないから明日、桜を見に行くよ~!

しかし夜中に風が吹いて桜が散ってしまうかもしれないよ!

だから今でしょ!

今日は面倒だし、明日やればいいか? 的な事で

段々と怠けて明日にするとまた面倒で明日にやるよ・・・

小学校の夏休みの宿題が俺の場合そうでした?今でもか?

中華の料理人と昔からの知り合いで、とにかく料理が美味い!

特に角煮と杏仁豆腐が他では食べれない味で

技法も煮方にも考え方から違うから、真似て作り、失敗すると

報告してなんとなくヒントが有ったりして略、同じ物が出来るように

なりました。その他の料理も美味しいのですが特別に思えたので

他の料理は、なんとなく直ぐに覚えなくても中華のコックに

なる訳でもないし?  ですが2年半前に急死!

店を閉めるのに材料で使えるものが有れば持って行けと言われ

清掃とゴミ捨てにいって、タレとかレバニラのレバーの下処理した

やつで、最後の店の賄いで作って食べてみたのだけど

これが美味しい~?レバニラとか他の店でも食べないし

美味しいとは思わなかったので・・・

あ~!もっと教わっていれば自分の料理の引き出しの中身に

なったな~?なんて後の祭り・・・

店の前に有った寿司屋さんの親父さんの煮方とか酢で〆る技とか

トコブシの柔らかい煮方は驚くぐらい美味しくて真似をして

憶えたけど、大漁に釣った鯵を寿司屋さんにあげて、

一緒に魚のおろし方やアジフライの時はこうやって包丁を使うんだよ!

とか教わりながら、夕方になって自分の店も有るから戻って

このアジは美味しいけど、酢で〆るとさらにおいしくなるよ!

明日食べにおいでと言われて次の日に驚くほど美味しい~!

酢で更に美味しくなっていて、酸っぱくもなく絶妙なんです。

ただ美味しくてそれに夢中でどうやるのか聞きもしなかった・・・

いつかまた聞こうと思っただけ・・・でもいつでも聞けると思っていたから

寿司屋さんの親父さんが死んでから思い出したけど・・・

なので、自分の失敗から目黒君にも若い料理人さんにも

今、覚えると良いよとか今、見ておけ!とか・・・和食の料理人に

津和野の料理人の料理を食べに行け!と言います。

俺もそうでしたが若い時は、時間がいつでも永遠な気がして

ゆっくり覚えればいいと思うものです。

俺の場合も何回か死にそうになってるし、突然死んで居なくなることも

有るかもしれないので、自分が知ってる料理は教えます。

人が死んでも料理は受け繋げれば残ります・・・

なので教えるというよりも伝えていきます。

レシピに残しても味は同じになりません・・・野菜の味も時代で変化しています。

スープを取るにも、例えばセロリなど昔に教わった時と同じ分量を使っても

セロリがマイルドになってきていて、昔の味にならないのですよ・・・

なので材料は同じなので記録させますが、味と温度は伝えられる本人が

感じて憶えないとダメだと思うのです。

だから今!なんだと思います。居なくなってからでは再現など

レシピで作れても同じ物は作れません・・・

どうしてもと言えば、成分で細かく糖度、塩度、いろいろと成分表にして

膨大な資料にしたら何とかなるかもしれませんが・・・一度切れたものは

繋げれないのが日本の職人の技だったりするのかも?

昔の刀を再現できない・・・昔の器の焼き物が再現できない・・・

同じ材料でも少しの時間の差だったりタイミングだったり?

見た目と味の差は無くても、どうも違う?同じでは無い・・・

こればっかりは、とても難しいと思ったりします。

だって毎回少し違ったりするので一度では最高の時が判らない?

一緒に居るから今日は特別上手くいったから憶えてって事が

有るんですよ・・・お客さんには分からなくても同じ料理を志す者には

あれ?って事が・・・こればっかりは教える方も体力が落ちてきていたり

体調の変化も有ります。

高橋刃物の包丁でも親父さんが鍛造して次男さんが焼き入れをした

時代の包丁が一番良かったのではと思える時が有ります。

修行時代から長男が鍛造を、次男が焼き入れを!ずっと修行して

居たので、次男さんが胸を悪くして代わりに親父さんが焼き入れを

始めた頃の包丁は、悪くはないけど最高では無かった時代が

有るそうです。次男さんが教えてくれました・・・

長男が代わりに焼き入れを始めた頃は焼き入れの温度が少しだけ?

少しだけ高すぎた?すべての包丁が同じにはならなかったそうです。

80点で合格でも職人さんは100点ではないと受け入れられない・・・

ですが100点以外を捨てては食べていけない・・・79点では捨てて

80点ならまぁ~良いかも?これは俺たち使うものにも解らない程でも

作り手は感じるものなんですね・・・こんな微妙な差が分かるのにも

時間が掛かります・・・これが職人の仕事なんだと思います。

その日その日で感情も違えば変わってしまう?

それをコントロールして仕事をしなければいけない・・・

これが難しい?自分の心をコントロールするのが一番難しいと

いつも思います。仕事前に怒りとか有るとさらに難しい・・・

落ち込んだ心でも難しい・・・料理など簡単で最後の気持ちで変化する

事が難しいと思ったりします。若い時は血の気が多いから難しくて

しまいには、うれしいとか悲しいとか悔しいとか仕事の間は

考えたくも無くて、人を好きにならない・・・頼らない・・・依存しない・・・

まぁ~そんなときも有りました。

最近では、昔を知らない人には怒らないね~?とか優しいね?とか

そう思われているときが有りますが?それは俺の心が弱いから

心の変化をなくしたいだけで・・・仕事にストイックだね~とか

全く違います・・・

明日ありと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかな・・・

大昔の坊さんが9歳の時に歌にしたと言われています・・・まさか噓でしよう?

でも? 今ですよ! ダメ料理人の忠告です!

明日に回すなよ~

0 件のコメント:

コメントを投稿