2012年12月17日月曜日

最終版高橋刃物製作所の庖丁

オヤジ様に言わせるとハガネが一番切れるだろ・・・といいます

砥も楽だし、値段も安い。 ですが・・・サビが問題。

錆びさせ無ければ良いだけなんですが・・・これが一日中使い込んで

手入れをして・・・これが意外と大変・・・

高橋では長年特殊鋼やステンレス系の庖丁が自分の中では良いと思っています。

数年、親父さんにいろいろ話を聞いてブログに書いて来ましたが・・・

ステン系はすべてサブゼロ加工をしてるそうです。前は特上からとか言っていたので

そう書きましたが・・・光から全てだそうです。ハガネ系はこれをするとバリバリに割れて

しまいますから除外ですが・・・冷凍食品を切れる・・・これもステン系はモリブデンや

バナジウムが入ってるので他所のステンレス系の包丁でも切れます。

ですが刃が丈夫な分・・・使えますが・・・どうなんでしょうか?

ハガネは温度に敏感なので真冬の冷たい水で砥ぐのはダメ・・・包丁が鳴くんですよ

サブゼロをするときも冷やしていく時に箱の中で鳴いてます・・・

こんな処理をしてるので冷凍食品も大丈夫なんでしょうね・・・

光からすべて強力鍛造、焼きなまし、焼入れ、空冷、サブゼロ、プラス秘密の作業

光から特上までATS?のステン系で光と特上光の違いはサブゼロの時間と

最後の工程の時間の違い。

特上43は、0.43%の金属でして刃物鋼の中に入らない金属をコークスで練りながら

包丁を造るので焼入れできる炭素量まで上げているのだと思いますが?

違いはそれだけでして作業は同じ・・・

極上は愛知製鋼のD15です。炭素量1.5なのでこれを同じにコークスで練り鍛造で

仕上げているのでもっと炭素量が増えてると製鋼会社の人が言っていました。

金属の違いだけで作業は同じ。金属自体が高価なので高い値段になってました。

極上本焼きは、焼入れ後水で冷却しますが・・・これだけは他所が真似できない・・・

製鋼会社の研究部署でも真似をしてやったそうですが・・・バリバリに割れてしまうそうです。

高橋でも親父様だけの技術でして出来上がった包丁を製鋼会社がテストしたり

研究をしたりしても不明なんだそうです・・・

オヤジ様は、絶妙な焼入れ温度で対処してみじに入れる時の方法が有ります。

聞いても理解できるのは、炉から少しでも離れると金属が冷えて焼きが入ってします・・・

なのでこうやるんだよ・・・とこればっかりは真似は出来ないし言葉で表現が出来ません

製鋼会社も水を使って焼入れはしないし不可能と決め込んでいます。

オヤジ様は昔の日本刀と同じだよ・・・と?技術だけでは無く、いろいろ考えてますが・・・

そんな訳で、極上本焼きの技術が光から入ってるんですね。

書けませんが・・・本焼き入れ水冷却の作業でなるほど・・・こうやれば割れないのか?

って事があるのですが・・・日本刀でもやってるよ・・・だって。

日本刀を造る動画でも何処でも出さないので判らないと思いますが・・・

一番面白いのは、鍛造でも焼入れでも炉や叩く時に北向きなんです。

オヤジ様曰く地球の自転に合わせて北に向けて金属の繊維を向ける・・・

焼入れの日は空を見て湿度や気温で変える・・・いろいろあるんですよ?

地球に裏も表も無いだろう・・・鉄だって成分の差だけで鍛冶屋が工夫したら

同じようなもんだろ・・・凡人の俺には理解できませんが・・・

庖丁を考えてもっと良いもの出来ないか考えてるオヤジの包丁は

光でも極上でも同じ・・・これがさ~良いんですよ。

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