2014年8月13日水曜日

庖丁の波紋と刃紋

ダマスカスとかカスミの包丁は波紋?

本焼きなど粘土を塗って焼入れをして温度差で出るのが刃紋?

粘土を塗らずに模様が出ているのも有るし・・・日本刀の刃紋は難しい・・・

未だに鎌倉時代の刀を再現を出来ていないそうだし・・・・

ダマスカスとかカスミは炭素量の違う鋼材を繰り返し伸ばしては折り返して造ったり

ハガネと軟鉄を張り合わせたりして造るので砥石で研ぐと硬さや金属の違いで

模様が出てきます。 庖丁の本焼き刃紋はほとんどが互の目に土置きした模様が

ハガネの焼入れで温度差の模様・・・・でしょうか?

関東の本焼きの名人の本焼きは真っ直ぐに粘土を置いた直刃だったりして・・・

関西の刃紋のほうが刀らしい模様でしょうか?関東のはその辺が色気が無いかな?

実用では同じ効果を狙って粘土を置くのですけど・・・

日本刀は難し過ぎて・・・折り返し鍛錬と芯鉄や皮鉄の炭素量の違いなどで

合わせた時に炭素の少ない方に浸炭していくのか?微妙に温度差が出るのでしょうか?

粘土の配合なのでしょうか?刃紋の間に丁子刃紋とか炎のような模様が出たり・・・


庖丁の場合は、それが無い・・・・かな?

同じ鋼なのに焼入れの温度差で色が変わるというか・・・同じ温度で水で冷却をする時の

薄く塗った所は速く冷える、粘土が厚い所はゆっくり冷える・・・だと思います・・・

これでゆっくり冷却が出来ると柔らかく、薄いところは硬く・・・これが基本でしょうか?

なのでダマスカスやかすみとは違いますよね・・・これらは焼入れをしても軟鉄などは

炭素がないというか少ないから焼きが入らない・・・なのでハガネの堅さを柔らかい

軟鉄・・・地鉄などで衝撃に強い刃物に・・・この方が理に適った刃物なのでは?

庖丁の本焼きも焼入れの焼く温度が低ければ硬くならないし・・・

高すぎると水に入れた瞬間にひん曲がる・・・難し過ぎる作業でしょうか?

それ以外にも割れたりして・・・日本でちゃんとした焼入れが出来る人は

堺さんが言うには数人しかいない・・・なので本焼きが欲しいなら今、買っておいたほうが

良いかもよ?って・・・・

高橋の親父さんは、堺さんに連れて行ってもらい、元祖本焼きの沖芝さんの作業を

見に連れて行ってもらい、見させて貰ったそうです・・・

その後か前か? 関東の名人の本焼きも見たりして・・・関東の名人は直刃置きだったので

原理から土を置かずに本焼きできないか?ようは焼きの入ったところと入らなかった所を

焼入れでやって出来れば良いんだな?って考えたそうです・・・

なので鎌倉の土を持ってきたりして、いろいろ調合をして正宗の稲妻がでないかな~って・・・

一度出来たそうですけど・・・朝には割れていたそうで・・・・稲妻は出たんだよ・・・って

でも割れたしまったからダメだったんだけどとか・・・笑

そんな事で高橋の本焼きは刃紋は無し・・・と言うか水焼きは出来るので?出来たので?

かな?

さて・・・本焼きの刃紋とかすみの波紋を見た目で判るようにするには・・・

じっと見れば刃紋は見えるんですけど・・・研いで浮き出すようにする

これには天然砥石の柔らかい・感じの砥石で滑らすように砥石でこするような

感じでやると出てきます・・・

庖丁ならこれで終わりです。

難しい日本刀・・・美術刀などは逆に庖丁を研ぐと光りますよね・・・光るところを黒くして

光らないところを白くするとか・・・砥石で研いでから黒くしたいところは鍛造作業で出てきた

酸化鉄と何かを混ぜて磨いて黒光りに・・・と庖丁とは逆に仕上げる・・・内曇の砥石で

鉄の地肌とか刃紋とか・・・砥ぎ師の流派によっても違うのでこうだ!とか判らないのですけど

庖丁の場合は・・・内曇の砥石が一番だそうでけど・・・内曇は硬い?なので・・・

かたくちより砥ぐその細かい柔らかめで軽く研ぐというか?滑らすと感じ良くなります・・・

墨流し・・・これは折り返し鍛造をして折り目が模様になるのですけど・・・・商標?

これで墨流しと名前で売れないそうですけど・・・?

なので折り返して造ってもダマスカス・・・かわいそうですけど・・・

一般のダマスカスは・・・・折り返し鍛造などしなくて・・・鋼材メーカーが積層の鋼材を

造っているので、そのまま鍛造をして強弱?で模様が乱れて・・・カッコ良い!

これだとなんとなく・・・欲しくない・・・・包丁としては文句無いのですけど・・・・

なんとなく・・・本物じゃ~?って感じます・・・

なので・・・沖芝さんの庖丁は正本山合砥の一本杉・鳴滝で仕上げ


高橋の本焼きは砥取屋さんの巣板ぎわ大上梨地・・・ ペティーなどは戸板前のかみそり砥

だったり・・・シャプトンだったりします・・・高橋の本焼きはどっちでも良いのですけど・・・

どうせ刃紋など無いのですから・・・・


さて・・・刃物研ぎにもいろんな意見も有りますので、皆さんは好みでどうぞ~!

ただし、堺の本焼きなどは、天然砥が相性が良いです!多分???

刃紋を出したい時にはね・・・

斬れる刃の場合は、自分の庖丁と使う腕によって相性も変わるので・・・・

これが一番!って難しい・・・研ぐにはとか使うにはとか・・・人それぞれですから・・・・

それとですね・・・高橋の錆び難い~包丁でも天然砥石で研ぐと砥石の成分なのか?

研ぎながら少し錆が出ますよ・・・なので研ぎ終わったらよく洗って乾いた布でも

キッチンペーパーなどでよくふきあげて下さいね~!

本焼きも鏡面近くに磨いてから、後で天然砥石のほうがきれいに出るような気がします!

庖丁好きは夏休みに一度荒砥から順番に研ぎなおしたりしてみると面白いかも?笑

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