2012年6月16日土曜日

見ていても判らない

親父さんは、昔からのお客さんの柳刃を造ってます。
その包丁の焼鈍し作業をしてました。2本の柳刃の為にコークスに火をつけて
火の調節をしながら最適な温度に加熱してます。
鉄が赤っぽく色が変わってきて終了? 藁灰に入れて24時間ゆっくり冷却・・・
この二本の為に何キロのコークス使っているんだろう?ちょっと勿体ない気分・・・
木曜日に撮った動画なので昨日の金曜日には灰の中から出して荒削りして
終わってるかな?土曜日に焼入れ(水)
焼入れの動画も撮りたいけど・・・時間が合うかな?
780度と800度の違いを教えて欲しいのだけど・・・時間的に無理かな?
教えてもらっても多分解らないだろうけどね・・・あ?
明日は雨?ならば焼入れはやらないだろうか? 水素が邪魔をする?
湿度の事を言っていたのか?コークスが湿ってるだけでも脱炭するんだとか・・・?
1000度以上になるコークスが水分・・・?
親父さんはみんな温度を上げて焼けてからなら水分飛んでるから一緒だとか?
どっちなんだ?
俺には綺麗な火にしか見えないんだけど?
みなさんは判りますか?

2 件のコメント:

  1. 僕は16歳のガキの頃 ハツリ屋からの出発です
    見習いはまず タガネ焼き 僕らはノミ焼きといいますが
    こんないいベルトハンマーなど無く全て自分でハンマーで叩いて
    タガネの角をつけ先を鋭く形成しました。

    包丁のような薄い金属ではないので高温の火を此処まで上に上げてしまうと上手く赤まらないので ちょっと要領は違うと思いますが(汗

    赤?オレンジ色よりももっと薄い色の方が温度が高いわけですが 高ければよいというものでもなく 金属が線香花火のように溶けると炭化するため 周りの親方やら先輩やらにノミで叩かれ(涙

    それを恐れて温度を(空気の量を抑えて)上げずに赤めると
    さっぱり叩きやすい温度にならず(汗

    ころあいは肝心ですね!

    焼き入れは 形成し終わったタガネを一旦きちんと冷まして
    赤めなおし、良い色になったところで水に入れ
    赤まった色加減で素早く水からだし、表現で言うとなすびの色が先端に戻ってきた瞬間素早く水にいれ 止める。

    完璧な焼きが入れば半日 堅いコンクリートを相手にしても
    大丈夫(笑
    硬ければ折れ、やわらかければ曲がる。(笑

    そんな経験があったので 親爺さんの話は非常にためになったわけです。(笑

    僕は叩かれて覚えました(爆
    身にたんこぶを造って(涙

    誰も教えてくれず、見て覚えろ! さりとて黙ってみていたら仕事もせずになにぼけっとみてるんだ!! と叩かれ(笑

    そんな職人修行時代の淡い思い出がよみがえります(笑

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    1. 職人の世界はみんな叩かれていましたからね…
      ぼ~と見てると怒られる…仕事をしながら見る…親方の後ろで仕事をしながら
      見ていてもこっちの仕事の気配で見ているかどうかが判ってしまうから
      なるべく仕事をしてるふりして見る
      暫くするとやってみろって…出来ないと何見ていたんだと叱られる…

      職人の仕事は教えて貰ったって出来ない…これが難しい
      失敗を重ねて覚えるもの
      俺たち料理人は、良い道具を手にして使い込んでやっと半人前
      斬れが悪いから焼入れし直すなんて出来ないので
      龍神丸さんのようにはできません…

      オヤジさんも鍛造のハンマーを時々焼入れしなおして
      形を作り直すのですが、まだ新しいハンマーを温度が高すぎたようで
      割れてしまい捨てていました…

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