包丁でも折り返し鍛造で作る墨流し・・・この名前はどうも商標権の問題で
墨流しなんだけど使えない・・・高橋の親父さんに折り返し鍛造で造って
もらった包丁も地鉄(軟鉄)を延ばして折り返して・・・此処で折り返すときに
層が出る・・・実際に作業を見てなかったからなんとも言えませんが
日本刀なども百回ぐらい?折り返して造るとか?ここまで折り返すと
その層も見て解からなくなるぐらいなんだそうです・・・?
包丁の場合は5回か6回ぐらいだったでしょうか?ひとつ折り返すと倍に
なるので2回で4層に・・・
この作業が終わって初めてハガネと合わすのだそうです・・・
この作業は霞の包丁と同じ・・・ですが・・・この時に親父さんが好きな
ダイヤモンドハイハードってドイツのハガネを着けたのですが
次の日にハガネがバラバラに割れて終了!
江戸時代の軟鉄にくっつくか?やってみないと解からないけど?
そんな話でやってみて・・・同じ鉄でも方や焼入れで引っ張るハガネを
江戸時代の軟鉄でも伸び切れなかったってこと・・・・
次の日にハガネを削り落として日本のハガネでチャレンジ!
日本のハガネのほうが引っ張らなくて出来上がり!
問題は、時間とともにハガネが引っ張って反らないか?
軟鉄が持ってくれるか?・・・・
この辺は、鍛冶屋でも洋包丁ばかりとかハガネの鋼材だけで作る
包丁を作ってきた人だから、知識だけは有ってもハガネと軟鉄の
相性が同じものを造り続けてきた職人でも解からないほどなので・・・
実験に近い・・・
出来上がってそろそろ2年ぐらい・・・まっすぐに反りの無い出来!
当たり前のようで難しい・・・
この包丁を研いで磨いてまた研いでいくと墨流れの模様が出てきます。
普通は、波紋を出すのに内曇という高価な天然砥石でやるのが
普通なのでしょうが・・・そんなもん無いよ~!
京都で買った天然砥石の巣板ぎわ大上梨地も良いのですが
少し硬くて曇り系ながらも粒子の関係でとぎ傷って言うか?
少し合わない・・・・一本杉?正本山合砥のほうがぬるっとした砥ぐそで
滑らかな感じ・・・研ぐというより研ぐそで滑らせるというか?
砥石の上でなぞる?力はそれほどかけずに・・・
そうやると、本焼きの包丁も墨流れの包丁もはっきりと出てきます。
よく解かりませんが?日本刀などはこれの後に鍛造をしてる時に
出てくる酸化鉄を(黒うちの包丁の黒い部分がそれ)これを挽いて
砥ぐそと混ぜて、波紋をより際出せるために黒くしたい所をこれで
磨くのだそうですよ・・・包丁には無縁ですが・・・
美術品の刀は流派で異なる磨き方があるので調べたい人は
研究をするといいかもね?
根性無いので、完璧にはやれません・・・引退後なら?笑
シノギと刃の境を綺麗に一本筋を引いたようにすると綺麗ですけど・・・
この場合、定規みたいな金属を包丁の上に置いて砥石で境を綺麗に
することで見た目も良くなりますが・・・・未だ、面倒で・・・・
普通に砥石だけで・・・・シコシコと・・・・まぁ~そんなだからお見せ出来る
程では有りませんが・・・・見せるための包丁でもないし・・・
砥石の後に布で磨くとこんな感じに折り返して鍛造した跡が出るわけですね。
本焼きは焼入れで水に入れたときの冷え方で硬さが変わるので
それが粘土を厚く盛ったか薄く塗ったかで急激な冷却とゆっくりな冷却の
差が波紋となって現れます・・・これも曇り系の砥石で力をいれずに
砥石の砥ぐそで滑らせるように磨くと?磨くかな・・・・言葉が違うかも?
まぁ~そんな作業でだんだんと波紋が現れてきます。
普通の砥石でもなんとなく分りますが、はっきり分るようにするには
曇り系の砥石でシコシコと・・・・
後はもう少ししっかりやれば完璧に・・・
こんな包丁を画像にするときは・・・・少し暗めでフラッシュ無しで撮影!
うまく撮れた画像が何処かに・・・・有ったんだけど・・・・
自分の場合、しのぎから上はリューターで磨いて鏡面に!
しのぎから下は上に書いたように・・・・実物は白っぽくなっています。
曇りガラスのようにかな?
普通だったら、霞の包丁で練習をするといいですよ!
普通の砥石ならハガネは光って出来上がる・・・地鉄は白く
天然砥石で粒子が粘土のように滑らかなものを見つければ
いいと思います。内曇の砥石って意外と硬いので研ぐそが出るまで
大変だしね? 普通に売ってるダマスカス・・・それだって出来ますが・・・
なんとなく砥石に引っかかるとかスムーズじゃぁない?
引っかかると傷が・・・・でもやり方しだい!
0 件のコメント:
コメントを投稿