2012年7月11日水曜日

記録ビデオ制作中

閉店前の5月6月はおかげさまで開店以来初の高売上だったそうです。
43、極上の指名が多かったんだそうです。
このブログを見て欲しくなったと言うお客さんで大分売れたんだそうです。

元々、高額商品はそれ程宣伝していなかったし高橋のホームページにも少しだけ出して
あるだけでしたから・・・
しかし、買って喜んでくれる人が多くて良かったです。本場の岐阜からのお客さんが多いのに
ビックリ、久しぶりにお店に行ったら岐阜のお蕎麦屋さんからの注文が錆びにくいD15の極上と
本焼きの柳だって・・・

プロは、絶対にサビが浮いてる包丁は使えません。和食の職人はいまだにハガネ信者が多く
持っていても忙しいときなどは使えません・・・同じ斬れる包丁があるのに親方がハガネ以外の
包丁を認めないのでは、包丁の世界は変わりませんよね。
洋食のコックも切れないステンレスや工場で大量生産で宣伝が上手い包丁を使う限り
何時までも進化しない・・・
うちの店から育ったコックは皆、包丁を大事にします。それが料理人の基本だからです。
鏡面にするのも、汚れが目立つからという理由も有ります。

高橋の光からステンレス商品は錆びます。しかしハガネの包丁は梅雨時の湿気がある時期は
もう大変なんです。砥いでる最中にもサビが浮いてきます。それに比べれば光シリーズの極上でも
天然砥石の仕上げでサビが浮く時が有ります。たぶん?砥石に酸化鉄の成分があるのか?
それでもハガネよりイイです。
鋼より錆びにくく、ハガネのように鋭利な刃がつき長斬れします。しかしその分一般的なステンレス
包丁より昔ながらの製法プラス新技術が有るので手間が掛かり、元の材料も高いし、高価なコークスと松炭を使うので高い。それだけお金と手間が掛かってるので大手の包丁屋では作れないでしょう?
手作りだから高いのではなく、製作にお金が掛かってるからなんですね。
その分、使える年数も凄い・・・他所の包丁の3倍も4倍も使えるので軽く元が取れるんですが・・・

おやじさんがよく言うのは、ハガネの包丁は良く斬れる・・・さんざん作ってきたから判る。
でも錆びやすい・・・これが錆びなければ一番いい。値段も安いしね。でも錆びにくくて
斬れる包丁が有ればもっと良い。大きく欠けると大変だから小さく欠ける方が良い。
良い物には弱点がある。刃の繊維を考えて造ると刃には良いがえぐるような使い方だと割れる
斬れる包丁にすると錆びやすくなる・・・色んな人が使いやすく斬れる包丁が一番だけど
包丁を使う腕の差も有るし、使い方もある。それでも評価されるには固くて砥ぎやすくて
斬れることが大事・・・・・難しいよな?
だから光、特上光、極上光、本焼きって作り方や硬さを変えている。
光でも水でやって焼戻しで調節したらえらいものが出来る・・・でも高額になるから
誰も買わないだろう?って極上の鋼材なんて叩かなくても焼入れだけで十分なのだけど
やっぱり叩いて作ると更に良い。硬度最高ぐらいまで硬く造って粘りを出すために
使いやすいように柔らかくしてる・・・牛刀はそれで良いと思うけど?
柳は、落としたら割れてしまってOKだと思うのでうが?硬ければ喜ぶのが
柳刃だと思うから・・・そうやればハガネの柳刃は捨てるでしょう?

高橋では日本鋼のハガネの包丁の方が安い・・・

ここ一週間高橋に行ってなかったのですが、まだまだ普通の包丁は沢山あります。
左利きの包丁も沢山有ります。サイズ的に売れ筋は無くなってきてますが極上の牛刀等
プロ用はありますよ。

ここ一週間で空いた時間で撮り集めたビデオ造りをしてます。
高橋の皆さんへのプレゼント用です。編集カットしても軽く一時間。
高画質で作ってるのでDVDに入りきれない・・・二層DVDでやっと・・・
今日水曜日なのですが昼から夜の8時まで掛かりました。
これをプロに渡して音楽入りにするか考え中・・・




4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    そのDVD欲しいですねぇ!是非見てみたいです。

    先日、新たに包丁を一本購入してきました。極上があれば極上が良かったのですが、探していたサイズが無かったので特鋼光を買いました

    温泉好きさんも、元はこの光ペティからはじまったのですよね?そう思うと、高橋さんの原点の包丁なのだなぁ、と思い愛着が湧きました!!

    自分仕様に育てていこうと思います(^^)

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  2. 一般用にYouTubeに出してありますよ。
    従業員用のビデオなんで…高橋刃物のファン用も考えておきます。

    光のペティーから始まりました。最初のペティーは3年で壊れてキィーホルダーに
    2本目は、極上ペティーをあげると言ったら昔の光が欲しいって持って行かれました。
    奴は包丁の見る目が良い…当時の光はSX4って特殊鋼だったんです。それが進化して
    極上のD15になっているので新しい極上の方が磨くと綺麗なんですが?
    もう一本はその後に買ったので同じですよ

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  3. ZETEC超男様

    お疲れ様です。

    色々と相談にのって頂き、有難う御座います。

    柳に関してですが、自宅で使う分なので長さは240mmに使用と思いますが、
    グレードに関して迷っています・・・

    2割引きなので定価であったら手を出す事が出来ないものにも手が・・・
    しかも、それと出刃を購入しても予算内・・・と思うとツイツイ・・・

    もしかしたらまた相談させて頂きますので、その際は宜しくお願い致します。

    さて、今回のブログに書かれていたDVDですが、私も欲しいです!
    是非ファン用も考えて頂けると非常に嬉しいです。

    またブログ内で値段が高いと仰られていましたが、鋼材や手間を考えても
    安いと思いますし、他で頑張っているステン(INOX)をみると
    ビックリするぐらい高いので、高橋刃物製作所はとても良心的な
    価格設定な気がします。

    それが職人の価格の付け方なんですかネェ~?
    ウチの祖父も書いた事と同じような事を言われてた事を思い出します。


    高橋刃物製作所はもう歴史の幕を閉じてしまいましたが、
    私と高橋刃物製作所の包丁はこれからゆっくりと
    歴史を紡いでいこうと思います。
    また高橋刃物製作所の包丁なら、一緒に紡いでいってくれる
    耐久性があると思います。

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  4. 出来上がった包丁見てこれは良いって判る人は少ないです。
    昔ながらの製法で叩いて伸ばしてなんども火に入れて…手間が凄い
    これであの値段になるのですが、作業を見ないと判らないのが普通だと思います。
    オヤジさん達は、あれが普通の造り方で当たり前と言ってます。
    そこがスバラシイから一度使うと離れられない…焼入れ以外本焼きの包丁を
    作るのと工程が変わらない…光でもそうですから・・・

    家庭で使う柳は240も有ればOKだと思います。
    職人だってそのくらいの長さに減っていても使いますからね。
    頑張って極上の柳を使ってみてください。砥ぎは最初は難しいですが
    斬れ味と味に差が出ますよ。
    毎日刺身を食べる羽目になるかも?(笑)

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