2011年9月14日水曜日

高橋刃物製作所の庖丁の特性

そろそろ半世紀庖丁を作り続けてきた高橋刃物製作所が製造を終えようとしてます。


牛刀をおもに製造して和包丁からたたみ庖丁、斧といろいろな刃物を作り続けて



きたそうです。



大きな工場で大量に作られる包丁と違い、手作りで一本一本大事に作られた



庖丁は一味ふた味違います。



庖丁の対応年数が凄くて、普通のぺティーナイフが3年で使えなくなるのが





高橋の庖丁はほとんど一生物!



ステンレス鋼材の出現から錆びない庖丁で切れる庖丁を作ることに



この会社の意地の庖丁が出来上がり、その後も改良しながら50年!



このところ、社長にいろいろな庖丁や金属の話を聞かせて頂いてます。



鉄で錆びない鉄がある。極限に純鉄だと錆びない!



インドには1500年も錆びない鉄の鉄柱がります。



日本でも1000年持つ木の建物に1000年持つ鉄の釘を使う!



そんな釘を作る愛媛の白鷹氏




大昔の建物から外した和鉄の釘を白鷹氏から高橋のおやじ様が熱して



塊にしたものです。これから地鉄にして庖丁に使うと錆びない包丁が出きるのだそうです



当然ハガネと接合した庖丁はハガネは錆びますが刃の部分ですけれど・・・・




それに砂鉄から作られた炭素量の多いケラがこれ!



この塊を鍛錬してきれいなハガネになって刃物になるんですね

今の地鉄は、不純物が取りきれて無い物や値段や手間の関係から

出刃庖丁などに焼きあがった庖丁の表面に黒くついた物を削らずに

作った黒打ち庖丁というのも有るんですね!黒い所は錆びにくい!

上の材料で作る包丁になるとかなり高価です。



ハガネと和鉄で作るとハガネの部分以外錆びにくいので

手入れが楽になります。 ハガネの張り詰まった金属が軟鉄でカバーして

折れないし反ったハガネに合わせて軟鉄も伸びるので良いことなんだそうです。

そんな材料で出来上がった庖丁がこれ


材料は大変高価です・・・それに60年のキャリアの親父様が作ったのだから

値段に換えられません・・・・・




本来、たたらでできるヤスキ鋼のハガネは少ない金属で高価!

それなら薄いハガネと地金で作れば安く作れるし、研ぎやすい!

本焼きは、無垢のハガネ鋼材だけで作るので元から高価!

しかも作る技術と手間がかかります。切れは刃で切るので

同じく切れます。

切った感触は違いますが、切れます!


大昔から、錆びなくて良く切れる庖丁を考えていたのですね!


錆びなければ切った物に錆がつかない!これが大事!


此処から親父様が考え抜いた庖丁が面白い


炭素が少なければ錆びにくい、炭素が少ないと焼入れで硬くならない


何とかならないか? それを解決したのが高橋刃物製作所の品物です


特別に、高炭素でも錆びにくい庖丁も作っていますが


普通に量販してるものは、低炭素のステンレス系ですが


とにかく硬い! ですが普通に使えるように焼き戻しをして


硬度を落としてるくらいです。


錆びない、折れない、曲がらない、良く切れる、そして刃もちが良い! これが大事!














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