2012年4月15日日曜日

高橋刃物50年の歴史


高橋刃物製作所(光友) あと数ヶ月で閉店の予定ですが
最後の注文が沢山入っていて、大忙しです。
次男さんが持病の肺を悪くして入院中、オヤジさんの奥さんも
入院中でして親父さんもお疲れ模様・・・体重が7キロも落ちてしまったそうです

そんなわけで、営業の4男さんも作業服を着て朝から三人で焼入れ作業
鍛造や焼入れに厳しいオヤジ様は、未だにうるさく言います・・・
50年も一緒に仕事をしてますが細かいことまで容赦なく・・・笑
四男さんがキレて口喧嘩・・・いつもは三男と長男の喧嘩なんですが・・・
お互いに認め合ってるのにね~?
次の日はけろっとした顔で仕事をしてますが
流石に当日は大変・・・・それでも仕事が溜まってるので喧嘩している場合では
ないのですが・・・
いつも原因はオヤジ様なんですが、これもオヤジさんの頑固な仕事で
良い刃物を作れる理由なんでしょう?
なので・・・ひとりひとりの愚痴を聞いてます・・・

だんだん手作りの包丁はその分高価なので注文も減り
震災後はほとんど注文が無く、年齢な事もあり閉店を決めたのも
去年の事。
仕事が入ってくれば閉めることも伸びるかな?と立ち上げた
光友応援ブログなんですが
段々と注文や買いに来てくれる人も増えましたが
次男さんが入院したりして店をやめて欲しくは有りませんが
みなさんには長生きして欲しいし・・・・・
複雑な心境です。
今月は枝付け屋さんに最後の枝付け分を作っています。
他にも枝付け屋さんはいますが、親父さん兄弟は
枝付け屋さんの仕事が他ではダメだそうで
これも店を辞める理由の一つなんだそうです

和包丁は分業制で鍛冶屋、刃付け屋、 枝付け屋 刃物問屋へと
行きますが、高橋は全てやってしまうので鍛冶屋の仕事以外が少しだけ
和包丁専門の出来上がりと仕上がりが負けています。
洋包丁は何処にも負けていないと思います。
日本全国の包丁屋の名前の特注包丁が有りますが
高橋で作ってるものも有るので、実はオヤジさんの作った
包丁を使ってる人も多いと思います。
刃物店がその店の名前の包丁を大手に頼むと
1000本とか5000本とか注文しないと金額が高額になりますが
オヤジさんの所だと手作りなので名前はもちろん、形までオーダー出来るので
日本全国の包丁専門店の名前の包丁を作ってるんですよ・・・



2 件のコメント:

  1. 妥協と言う言葉の無い頑固な親爺様。
    ゆえの閉店決意。

    日本の伝統技術の火が一つ消えてしまうのはほんとうにもったいなことではありますが。

    兄弟4人と柄付け屋さんが揃わなくては難しい。
    僕的にはあまり無理をしすぎて体を壊さないで欲しいです。

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  2. 今日は、夜7時過ぎまで刃物の曲がりを治していました。
    次男さんが退院出来たそうです。しかし寝たきりだったので足が大分悪くなったようで仕事の復帰はまだまだ先になりそうです。
    注文の刃物が出来上がり次第、工場、店、自宅も取り壊しの予定だそうです。欲しい機械はないか聞かれましたが料理人に鍛冶屋の道具は必要ないし…伝統技術は無くなると二度とできないので寂しいです

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