2011年8月19日金曜日

和鉄の地金で墨流しに作った包丁

              鉋(かんな)を作る鍛冶屋さんなどは地金に拘ります
        硬いハガネと良い地金で作ると凄い物が出きるんだそうです・・・・

        大昔の地金が最高だそうで日本全国へ探すそうで大昔の船の碇や
        明治22年以前の鉄道のレールや建物に使った橋染鉄などを!

        今では、人工砥石などで研磨力があるものがあるのでハガネが多くても
      簡単に砥げますが、理由はそれだけではなくて、焼入れ後の曲がりや
      反り、剛性向上といろいろあるんだそうです。
      
      昔の地金なんで不純物も多くて、高橋の親父様もそうとう練って叩いて
      折り曲げて作ったのですが、砥いでくると不純物というか穴ぼこというか
      出てくるんです・・・・鉋ならこれが味わいなんだそうですが?
      親父様は気に入らないようでして・・・ こんなことを知ってる人には
      宝物なんだそうですよ・・・・

      高橋刃物製作所は錆びにくい刃物を作る事に努力と研究をしてきた
      鍛冶屋さんだけに、何回も折り曲げて作った地金に
      クロム鋼?を挟んで合わせてしまいました。
      たぶん?これがハガネがバリバリに
      割れた原因だったのかも? それでハガネを下してもう一度トライ!
      高炭素過ぎてクロムと喧嘩したのかも?
      
      2度目は成功! 心配はハガネが反って曲がってないか・・・・
      暫くするとハガネが引っ張って反ってしまうんだそうです
      それを地金が良いと柔軟さで抑えてくれんのか?
      製作後2ヶ月ですが、一度どんな具合か持ってきてくれと
      言われていたので見せに行きました。
      全く反ってませんでした。普通の柳刃より長いので
      焼き入れの誤差があるように思えたそうですが、それも無く
      先人の知恵と技術なんでしょうね!

      後数年使ったら良い味がでそうです。
      こんな包丁ですが、和食の職人さんなら柄が決まってくるのでしょうが
     
      西洋料理のコックとしては、柄が普通では気に入らない!
      いろいろ悩んで日本鹿の角で作りたい~!
      中子まで焼き入れされてるものを、お願いしてバーナーで焼きなましを
      して頂き穴を開け目釘?をして角を整形して出来上がり!
      
      片刃のナイフのような外見と江戸時代の卸金製法の日本の伝統製法な
      包丁なのです。

      
      
      


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