2010年11月13日土曜日

始めまして・・・

こんなのを作る仕事をしております

                出刃包丁に筋引きとメインに使ってる包丁です
               修行時代から30年も使ってる物もあります。
               研ぎすぎて使えなくなった包丁も何本も・・・
お気に入りは、これ!一番下のぺティーナイフも
              もう20年ぐらい使ってます。
              他の2本は今年から使い始めました。
              西洋料理のコックではあまり使う人がいない
             本焼きのステンレス(特殊鋼)です。高価です!
             ですが出来上がるのに熟練した技術と時間が掛かるので
             当然なのですが・・・ここの鍛冶屋さんの品物はすべて
             焼き入れ強力鍛造品ですが、1万円以下の品物でも十分!

             ですが、常連さんや品物の判る人は
             商品棚から出して見せてくれます。
             見てしまいました。これが良かったか?悪かったか?
             100kの強力ハンマーで鍛えて水で一気に冷やす・・・
             これが本焼きなんだと思います。金属によっては水より油のほうが
             相性が良かったり、焼いて風で冷やした方が、良かったり
             いろいろあるそうです。
             最近は、油で冷やすのも本焼きなんだそうです。
             油の方が失敗が少ないそうで、水でやると割れたり折れたり
            熟練した人しか出来ないそうです。で?なんで買ったのよ?
            そんなの必要ではないでしょう~?なんですが・・・・・
            この店、すでに50年もやってる店なのですがこれを出来る人が
           長男の爺様だけ・・・この人が死んだらもう手に入らない・・・
           ただそれだけの理由?清水の舞台から飛び込みました。。。。

          手付け5万円で他の人に売らないように頼み、
          残金を払って手にいれました。
          15年ぐらい前に市場の道具屋で進められ、高いけどいい品物だよって
          ぺティーナイフを買って使ってみると凄く良い・・・・
          メーカーも知らないで使っていましたが、あるときそば職人が遊びに来て
          包丁の銘柄をみて良いもの使ってるね~と言われ?
          どこで作ってるのか?そんなことも気にしないで使っていたのですが
          なんと地元の横浜の鍛冶屋産でした。お気に入りでしたが
          「これ!この店では安いやつだよ?」・・・むっ?
         お気に入りをそう言われると・・・見に行こうじゃないですか・・・・と
         店にぺティーナイフを持って行ったら店の人が「これ!15年ぐらい前に
        作ったやつだ!って・・・ツバをつけるときに今みたいに良い溶接が無くて
        ツバの所がどうしても錆が出るんだよな」・・・・

        凄い”大量生産だとわからないと思う事が・・・・
         6000円で買った品物なのに
        でも当時、ぺティーナイフの相場?2000円ぐらいか3000円ぐらい?
        だから倍もするのは、俺には高価でした。
        でもね!
        毎日使って砥いでいると安いのは1年で小さくなって使えないし
        斬れなくなる・・・20数年も使えればお得!


そんな訳で、興味が出てきて金属の話や刃物作りの話、砥石の話がどんどんと・・・
良い刃物を持つと仕事が速いし、仕事もしたくなる、切れるとよけいなものまで
切りたくなる・・・笑
そうなると砥石に興味が・・・実は天然砥石は高価!高くてもよくないものも多い・・・
美術品の日本刀ではないのでセラミック砥石を使っていましたが・・・
十分砥げるし安定してる!セラミックでも1万円以上の砥石ですが
どうしても天然砥石の仕上げにはかなわない・・・・
ピカピカになるんだけど、どうしてもかすかな磨き傷が見えてしまう・・・・
今は、残り少ない天然砥石に悩み中です・・・・・
包丁の相性も有るのだそうだ・・・それと光系か曇り系・・・実用か鑑賞用か?
お金を貯めないと・・・・包丁に負けない仕事をして大事に!

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